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求めすぎてもダメだから。

私は最初ホテルの仕事をしようと思ったのは、ザリッツカールトンホテルのコンシェルジュの支配人をしていた方の著書を読んだのがきっかけだった。
お客様を喜ばせよう、満足していて頂こうと、情熱を傾けてる、一生懸命な姿に感動した。
私もこんな仕事をしたいと思った。
だからホテルに就職した。
高級ホテルではなかったけど、それなりに名前の通ったホテルだった。
でも研修は無く、もういきなり現場で実際に働きながら、指導を受けると言うようなものだった。
でも現実は私が読んだ本の世界とは、ちょっと違っていた。
本には「お客様の要望にはNoとは言わない。」となっていて、何でも応えようとしていたけど、実際の現場では全ての要望には応えらない事が多かった。
だから代替案を出して、それで折り合いを付ける事をしていた。
お客様も「ホテルは何でも自分の要望には応えてくれる所」と言う刷り込みがあるのだと思う。
それは多分テレビドラマやドキュメント番組の影響だと思う。
実際はドラマのようなホテルマンや、ホテルウーマン、ホテルは無いし、ドキュメント番組に出て来るようなホテルマンやホテルウーマンは、高級ホテルで働き、それなりに高給な報酬を貰ってるから、そう出来るのだ。
私は今はビジネスホテルで働いてるけど、そこでしか出来ない、精一杯な事をやっている。
でもそれでもその精一杯さが通じない相手が居る。
その時は正直凹む。
人の心は人の心でしか応えられると信じてるから。
お客様も過剰なサービスを求めすぎてると思う。
それぞれホテルはみんな違うのだし、そのホテルに合わせたサービスがある。
そのサービスが合わない、思ってたのと違うと言って、暴言を吐いたり、嫌味を言ったりしていいとは思わない。
それなら自分で気に入ったホテルに泊まればいい。
その代わりもう二度と来て欲しくない。

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