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フルチ◯からの学び -What's My Age Again?-

ここで一つお願いです。こちらの動画をぜひご覧になってください。30秒でいいから!

いかがでしょう?どうしようもないぐらい、くだらないですよね (笑)。

ぼくはナッシュビルの旅行から帰るときに(旅行記はこちらこちら)空港の中にあるアメリカンな感じのバーでちびちびと薄いビールを飲んでいた。飛行機に乗るまでの時間をそこで潰しているとBGMでこの曲が流れてきた。「うわ、懐かしいなー」という想いが溢れるのと同時に、あのくだらないプロモーションビデオをとっさに思い出してニヤニヤと笑ってしまった。

この曲はbrink-182というアメリカのポップ・バンク・バンドが手がけた『What's My Age Again? (ワッツ・マイ・エイジ・アゲイン)』という曲だ。1999年に発表されたこの楽曲のことを覚えている人もいるかもしれない。全裸で街を駆け回るこのPVが口火を切って、この楽曲、そしてそれを収録をしたアルバムは全米で大ヒットを記録した。今の言い方で言えば「バズった」ということになるだろう。なにはともあれ、この曲とそのPVは若者の心を捉えて離さなかったわけだ。ぼくはこの曲が発表されてからしばらく経った後に知ったわけだけど、当時高校生でパンクが好きだったことも手伝って、多くの若者と同様にどハマりしたものだ。


今こうして改めてこのPVを観てみる。大人になってしまったぼくはどう思うのだろうか?



…あまりに馬鹿げていて笑いしか起きない。どう考えてもワルふざけにしか見えない (笑)。

一体このPVは何を意味しているのだろうか?と考えてしまう。なにか深い意味があるのだろうか?

一応歌詞とリンクしているところはある。歌詞の最後の方には"I never want to act my age" ("年相応に振る舞えなんてやなこった")という一説が出てくるし、なにより"what's my age again?" ("おれって何歳だっけ?")というタイトル自体が素直に大人になることへのアンチテーゼとなっている。パンクロックとして違和感のないテーマ設定だと言える。

とはいえだ。あんなフルチ○で街を駆け巡ったり、裸で演奏したり (ギターやベースでちょうどあそこが見えないところとか実にくだらない)するシーンを見ると、そんな意味も吹っ飛んでしまう。そこにはパンクに付随する"反抗"という側面よりも"子供のワルふざけ"という部分しか伝わってこない。


ただもう一歩踏み込んで考えてみる。

だから何が悪いのか。意味がないからといってなにが問題なんだ。そう思う自分がいる。

この動画を見る度にゲラゲラと笑ってしまう。毎日いろんなことに頭を悩ませ、ロジックで考えることばかりをしていると、かえってこういう"意味のなさ"にこそ豊かさを、そしてもっと言うならば救いすらも感じるんじゃなかろうか。

くだらないということが世界にとって小さな、されど確かな希望なんじゃないか。大袈裟かもしれないけれど、そんなことを思ったりした。あのフルチ○の3人組が疾走する姿から。

何やら朝からみんな話し込んでいる

今日はそんなところですね。訪れたニューヨークの街角でカフェオレを飲みながら。それにしてもニューヨークのカフェはどこも絵になりますね。

それではどうも。お疲れたまねぎでした!


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