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祝・副業チームによる新規事業の初成果!ついに「特定技能」人材紹介が決定【PMI奮闘記#6】

有志の副業メンバーがM&A後の経営改善に参画する「継人(つぎびと)プロジェクト」。外国人材の派遣・紹介をおこなう株式会社ヒューマンアールを舞台に、全員が一丸となって売上拡大に挑んでいます。

その様子をお届けする本連載も第6回を迎え、今回は嬉しいご報告。昨夏このプロジェクトと同時に立ち上がった新規事業が、ついに実を結んだのです。

大きな一歩となる新規事業の初成果や、既存事業の拡大、コミュニティ運営の進展など、明るい兆しは多々。黒字化も見えてきたというプロジェクトの最新状況について、ヒューマンアール代表取締役・丸山直幸氏にお話を伺いました。

(文責:田原未沙記)


徐々に成果が出始めた継人プロジェクト

継人プロジェクトが始動したのは2023年7月。上記3つを戦略の柱として「1年後に売上1.5倍」を目指す挑戦がスタートしました。

そんなメンバーの努力がついに結実。②新規事業として取り組んできた「特定技能」人材の紹介が、初めて2名内定したのです(2024年3月23日時点)。

※特定技能=即戦力となる外国人材を労働者として受け入れる新たな在留資格(参考:外務省「在留資格 特定技能」

記念すべき初の就業先は、長野県にある有名フランチャイズ系カフェ。新店舗の出店が決まれば、さらに紹介人数が増える予定です。

代表取締役・丸山「この②新規事業の一発目の売上を立てることが、何より直近の課題でした。当初の計画よりは3か月ほど遅れており、本当はもっとスピード感を上げたいところですが、ビザ取得には時間がかかるため仕方ない部分もあります。

新規事業が形になり始め、2024年7月にようやく黒字化の見込みです。ただ、通年での黒字化を目指すためには、①既存事業の拡大にもさらに注力しなくてはいけません」

そう語る①既存事業「技人国」人材派遣の方も、2024年4月から新たに3名の就業が決定しました。派遣先は、外資系ホテル、温泉旅館、携帯ショップです。

※技人国=専門技術・知識を要する業務や、外国文化に基づく活動を行うための在留資格(参考:出入国在留管理庁|在留資格「技術・人文知識・国際業務」

丸山「地道な営業活動の結果、お客様からの求人は少しずつ増えてきました。宿泊業界とのつながりもできたため、今後さらに人材のマッチングを進めていきます」

また、③コミュニティ運営については、当初と形が変わりつつあるといいます。

最初の頃は、外国人の学生を無条件に引き入れ、みんなでワイワイ交流し、日本語や面接の練習をし合うようなコミュニティでした。ところが、運営を通じて一つの専門学校と太いつながりができたことで、方針を見直す転機になったのです。

丸山「学校の先生方からは、技能試験の対策授業を依頼されたり、人材の紹介をいただくようになったり、一緒にご飯を食べた子たちからも『就職先ないですか?』と連絡をもらったり……。手探りだった活動も、今になって嬉しい反響が出てきています。

コミュニティ運営自体はとてもいい取り組みだと思っていましたが、最終的にどこに行き着くのか、どう数字に紐づけるべきか、正直ずっと悩んでいました。ようやく今、我々の事業において具体的な動線が見えてきたような実感があります」

当面はこの学校との取り組みに注力し、いただいたチャンスに対してしっかり恩返しがしたい、とのこと。いい流れができれば、他の教育機関などにも展開できそうです。

個別タスク制への変更で得た3つの手応え

昨年末まではメンバーを3チームに分け、社外の知見を取り入れながら、一歩ずつ着実に取り組んできました。そして年初頃からは個別タスク制(一人ひとりにタスクを割り当てる進め方)に変更し、より戦略的に活動を進めています。

チーム制から個別タスク制に切り替えた経緯は前回のnoteでお伝えしましたが、この方針変更によって主に3つの手応えが得られるようになりました。

1.成果をデータで蓄積できるようになった

これまでヒューマンアールでは、取り組みに対して「うまくいった/いかなかった」という“結果”で判断することが多く、数字で成果を測る体制が十分ではなかったといいます。

しかし今回、単にタスクを割り振るだけでなく、個別の施策に対するKPIも細かく設定したことで、常にパーセンテージで達成度を把握できるようになりました。

例えば以下のような取り組みも、週次・月次で細かく分析できています。

  • 求人のためのFacebook広告運用

  • 営業活動用の資料やトークスクリプト

丸山「数字で成果を可視化し、データとして蓄積できるようになったことは、非常に大きな前進です。取り組みを継続するかどうかの客観的な判断材料になり、次の打ち手も考えやすくなりました。

売上拡大には一つの事業の中でも複数の仕掛けが必要ですし、積み上げるピースを増やして次々に検証することが重要です。社外のメンバーを含めた一人ひとりの施策を細かく設計する必要に迫られたことで、結果的にPDCAを回すための基盤が整ってきました」

継人メンバーが制作した営業資料

2.人材マッチングの強化につながった

また、個別タスク制に切り替えたことで、多様な副業人材ならではの個性(強みや志向)が発揮しやすくなりました。

例えば、携帯業界の経験・知識があるメンバーには、外国人材が携帯ショップで働くための勉強会を開催してもらうことに。即戦力人材を育てる(教育体制がある)ことで、採用決定の後押しになっているようです。

丸山「社内の人間が同じようなことをやっても、きっとそこまでの説得力はなかったはず。皆さんの現業やこれまでの知見をもとに、すぐに動いていただけたので助かりました。人材マッチングが進むことは、今後の会社の成長に直結するため嬉しく思います」

3.経営視点での成長を感じるようになった

さらに「自分自身の成長も実感している」と話す丸山代表。

丸山「チーム制の頃よりも、当然一つひとつの打ち手を細かく考えなくてはいけません。その結果、事業全体の流れやフェーズについてじっくり検討できるようになりました。

また、メンバーによってはコミュニケーションの機会が増え、社外の人と対話することで私自身の頭の整理もできています。こうした点での手応えは大きいですね」

以前は各チームリーダーに進行を任せていましたが、タスクと個人を紐づけたことで、キーとなる打ち合わせには各担当者に出席してもらうなど、相互の関わり方や進め方も変化しているとのこと。こういった環境整備は、長期的な組織の成長にもつながりそうです。

関わり方に濃淡はあっても「全員が重要メンバー」

着実に成果の芽が出始めた継人プロジェクト。メンバーに対する今の思いを尋ねました。

丸山「継人プロジェクトの中でも、メンバーの関わり方には濃淡があります。やっぱり皆さん現業がメインですし、忙しくてなかなか濃く関われない方もいます。

でも、私の中では全員が重要なメンバーです。

だからこそ、遠慮なく連絡し合える環境をつくっていきたいと考えています。もし『現業が忙しくて関わりきれない』『申し訳なさもあって連絡しにくい』という可能性がゼロじゃないとしたら、それは嫌だなと。

というか、私が純粋に皆さんとお話ししたいんですよね(笑)

これから売上拡大に向けて、新たな仕掛けづくりに頭を悩ませているわけですが、いつも『誰と一緒にできたら素敵かな』と思いながら考えています。継人メンバーには本当に感謝していますし、引き続き力をお借りできれば嬉しいです」

2023年7月のスタート時から試行錯誤を重ね、徐々に“種まき”の成果が出てきた継人プロジェクト。今年の9月に売上目標達成なるか、どうぞ引き続きご覧ください。

なお本プロジェクトは、TRANBI副業部(無料オンラインコミュニティ)から生まれた有志メンバーで挑戦しています。少しでもご興味があれば、ぜひお気軽にご参加ください!


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