ブラック・ショーマンとコロナ
最近「ブラック・ショーマンと覚醒する女たち」が発刊されましたが、その前に書かれた東野圭吾先生の小説
時はコロナ真っ最中
今読むと改めて、コロナが始まった頃の世の中の混乱が書かれていて面白い
「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」
新たなキャラクター生誕のミステリー小説です
冒頭にこの強烈なキャラクターが舞台でスポットライトを浴びる様子と、そこから展開するストーリーのギャップで一気に引き込まれます。
今回の主人公は結婚間近の人生登坂なタイミングで、教師だった父が何者かに殺害されます。
そこから浮上する容疑者達は主人公の同級生たちというショッキングな展開
そして破天荒なブラック・ショーマンが登場し、警察が推理しきれない隙間を掘り起こし、後半は誰もが容疑者として怪しく見える展開
いったい誰が犯人なのか?動機は何なのか?
そして父は何故殺されなくてはいけなかったのか?主人公の心の動きとブラック・ショーマンとの絡み合いで一気に加速して展開します
最後の結末がわかった後、謎は解けたのに、このブラック・ショーマンにまた会いたくなってしまうのは何故なのでしょう・・・
東野圭吾先生が描くキャラクターは余韻を残すのです
コロナが終息した今、また読んでみると面白い一冊です