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#188 社会人のMBA取得への道①_クリティカルシンキング

4か月ほど記事更新が滞っていましたが、新しいステップアップとしてMBA取得に向けて動き出したので、そういったことを目指す人に向けて情報を共有したいと思う。

いくつかの選択肢の中で私が選んだのはグロービス経営大学院です。大学院で新しい研究分野に関する論文などを書いていくMOT(ドクターコース)とずっと悩んでいました。それぞれで説明や授業を受けた自分なりの理解です。

一番大きな違いは

MOT:未知の研究を進めていく
MBA:確立した学問領域を学んでいく

といった部分で、グロービスの特徴として下記の点が私の今の想いには合っていました。何を選択するかは個人の趣味ですが、悩んでいる人は既に取り組んでいる人に聞いたり、模擬講義などがあるので実際に経験するのが一番でしょう。

〇参加者が幅広い:自衛隊、医者、歯医者、デザイナー、官庁など私のイメージと違う人も結構いる
〇受講者通りのつながりが強い:今はオンラインとオフラインの選択ができるが、私はオフラインを選択しました。やはり、直接会って議論したという気持が強く、オフラインを選択した人はそういった趣向が強い
〇科目当たりの受講者数が多い:科目次第だけど15~30人位いたので、その中で得られた新しい人脈やそういった人たちから得られることも多い。
〇カリキュラム:しっかりと整理していて、誰が講師でも一定程度の理解につながる
〇科目選択の自由度:2021年度からはオンラインとオフラインをいつでも自由に選択できる。正直、いつ異動になるかも分からないし、何かあったときには自由度を持っていないと社会人には辛い
〇年齢層が幅広い:今のところ30代が一番多い印象だが、20~50代で幅広く分布しており、本業と違って利害関係や上下関係なく心理的安全性を確保された状態で対等に話ができる

その上で、グロービスでも再三言われますが、自分が何をしたいかをしっかりと考えることが大切です。本当に何を大切にして、今後どうなっていきたいのかということ、などを自分の中で結論を出すのが理想です。

まずはクリティカルシンキング

講義は3か月で全6回、2週間に1回です。この感覚が長いがとも思いましたが、日々の本業や合間の勉強会もあるので、無理なく勉強するにはこれくらいがちょうど良かったです。

予習アサインメント

シラバスには当日までにやる課題が記載されています。テキストを読んだり、自分なりに考えてまとめます。基本はA4で1枚なので、負担としては少ないです。

チューター制度

クリティカルシンキングではチューター制度があります。グロービスの卒業生が常に授業に出てくれて、色々とアドバイスしてくれます。また、クリティカルシンキングはグロービスに通い始めた人が多いので、色々な面でフォロー体制がしっかりとしています。

「最初に自己紹介しましょう」、「勉強会の幹事を決めましょう」、「他の授業は何を取ったら良いか」みたいなことを細かくフォローしてくれます。

チューターに受講生が受験などについて質問しているのを脇で聞いていることで、自分も受験して通わないといけない気持ちにさせていくという利点があります。そこは組織経営という観点でも素晴らしいかと感じています。

授業当日

クリティカルシンキングでは「前半4回:枠組みで考えること」と「後半2回:コミュニケーション」に分類されています。枠組みで考えることでは、「イシュー=論点を意識すること」と「分解して考えること」をしつこく伝えられます。

実際の授業ではコロナ禍ということもあり、1テーブル最大4名でした。先生がパワポで説明しているのを聞くこともありますが、グループワークで議論します。そこでは、人によって考え方が違うので、議論をすることで一つにまとめていくことは良い勉強になります。

その上で「自分の思考のクセ」をしっかりと理解できるようなカリキュラムになっています。誰しもが小さいときからの癖があるので、そのために自分なりに整理したつもりが、抜けていたりすることもあります。一番大切なのは、そこを理解して抜け漏れを無くすことです。

勉強会

グロービスでは授業以外の受講者主体で勉強会をします。このご時世なので、オンライン開催限定でしたが、自己紹介や授業の不明点などを皆で共有します。

もちろん、内容は自分たちがやりたいことです。私がやって記憶に残っているのは「コロナ禍でのマクドナルドが儲かっている理由を考えよう」という点でした。戦略としてまとめるという点では時間的な制約もあり、不十分なことは否めないですが、多くの視点で抜け漏れなく考えられたことは良い経験でした。

ただ、実際に参加していたのは6割位の印象でメンバーは固定化されていました。他の授業よりも多いそうですが、一定数の人は授業のみしか参加しないという状況です。

そこは日常の忙しさなのか個人の考え方かは分かりませんが、多分他の授業でも似たような感じです。

振り返りアサインメント

授業後にはディスカッションボードというグロービスが提供してるオンライン掲示板に学びを言語化します。この授業の先生は文字数が大切ということで、たくさん書くことが求められました。

もちろん、他の人が書いたことに対してコメントを書けます。そこで、お互いに疑問点を解消したり、議論を深めることもできます。ただ、そこまで多くのコメントで盛り上がる印象はなく、一つの投稿に対して多くても数件のコメントでした。

文章を書くことに慣れていない人は、授業でまとめていたことを整理しただけのような文章が多くなっていました。それはあまり意味がないことなので、自分なりの考えを自分の文章でまとめていくことが大切です。

それを繰り返すことでドンドン書けるようになります。でも、書けない人はいつまでも書く努力から逃げるので、日に日に差がついていきます。

レポート

予習/復習アサインメントは時間がそれほどかからないのですが、レポートは結構な時間的な負担です。クリティカルシンキングではDay4での提出なので、Day3が終わってからの2週間は結構な時間費やす必要がありました。

授業中に出てきたフレームワークに当てはめれば良いだけですが、そこがちゃんとできない人も多かったです。それを自分なりに反省して、次に活かしていければ十分なのでしょう。

個人的に一番良かったのはDay4後にみんなでそれぞれのレポートの内容を共有・議論して、良かった点や改善点を話し合いが複数回行われました。他人との比較で出来ている点や出来ていない点はもちろんあるので、そういった場面で自分から学んでいけるのが良いですよね。

授業以外のコミュニケーション

決まったルールはないですが、ライングループでのコミュニケーションや誰かが召集をかけてオンライン飲み会をやったりしています。その上で、授業が終わった後もつながりが継続します。

もちろん、他の授業で一緒になる人もいますが、やっぱりグロービスの最初の授業でクリティカルシンキングを受講する人が多いです。そうすると、一番印象に残るのですよね。多分、一生の友達です。

今はリアルで会えないけど落ち着いたらリアル飲み会をやることが一番の望みです。

成績評価

〇アサイメント提出点
・アサインメント:提出1点×5回=計5点
・振り返りアサインメント:提出3点×1回=計3点
→私も途中まで知らなかったですが、あくまで提出点です。あまりにも酷いのは別として出すことに意味があります。

〇振り返り投稿点
・提出1点×5回=計5点

〇クラスディスカッション評価
・質:5点満点×6回=計30点(私のクリシンの先生は基本ここは点数付けない方針でしたが、ここは先生次第)
・量:3点満点×6回=計18点(何回か挙手をして意見を言えば満点はもらえますが、基準は最後まで分からず)

〇レポート評価
・40点

〇総合評価
上記の点数を合計して下記のように評価が付けられます。

A:15%
B:35%
C:40%
D/F:10%

個人的には成績よりも自分が得た知見やみんなから受け取ったモチベーションなどなので、成績自体は不可にならなければ良いと思います。ただ、しっかりと気にしていて、点数を稼ぎやすいクラスディスカッション点を増やそうと頑張っている人もいます。

もちろん、それがクラスの盛り上がりや他のメンバーの学びにつながることから良いことです。

次は、「マーケティングと経営戦略」について書いていきます。

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