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#151 仕事で方向性を迷ったときには何を基準に判断すれば良いのか?

仕事を進める時にどういった選択をした方が良いのかを悩む機会は多いのではないでしょうか?色々な作業をしているときは淡々と進めますが、定期的に判断のタイミングはやってきます。

そういったときに何を判断基準にしたら良いのかが分からない人も多いのが実情です。どちらを選んでも正解ということは現実問題として山のようにあります。

私が担当している新規事業創出ではそもそも選択肢がありすぎて、どこが正解なのか誰も明確な判断ができないことも日常茶飯事です。また、どんな仕事でも良くわらかない判断がされていることも多いでしょう。

他人の判断が納得いかなくて、仕事のモチベーションが下がってしまうことも多いはずです。

みなさんは、どんな判断基準を持っているのでしょうか?

自社が儲かる
上司が決めたことだから
ただなんとなく
やりたいことを選択する

などが人それぞれなのでしょう。でも、この判断基準を明確化しないと、仕事を効率的に進めることは難しいでしょう。

リーダーは自分なりの判断基準を持っているべき

ここでいうリーダーは課長とか部長というマネージャーではありません。自分が中心になって物事を進めていく人のことです。

そういった意味では役職が付いていようが関係ありません。一人で進めていくときにも自分ゴト化してやっているのであれば、それはリーダー的な思想が必要です。

仕事を進めているときには必ずといって良いほど判断をする機会があります。

・今までのやり方を踏襲すれば無難なのでA
・新しいチャレンジだけど成功したら大きなリターンが得られるのでB
・上司が好きそうな選択なのでC
・会社の中期計画に沿っているのでD
・最初に実績を稼げるのでE
・新しいチャレンジで周囲に良い影響があるのでF

などの複数の選択基準があります。

結局、「どの基準」対「どの基準」が最後の選択の分かれ目になるのかをしっかり見定めるレベルまで、常に判断基準を考えておくことが重要になります。

さらに、その一歩先として突き詰めた2つの基準のどちらを優先すべきか、自分なりの理由で結論を出せるかどうかが全てなのです。ここで、自分なりの理由というのが重要なのです。

通常の判断に加えて判断基準を選択するということで仕事の難易度が上がります。ただ、ここをしっかりと考えておかないと、常にフラフラして一貫した仕事が進められません。

また、そういった判断材料を持っていない人には周囲の人が判断を求めなくなります。誰かがした判断に不満を持つ人は必ず出てきますが、そこで明確な判断基準がないとそういった不満が至る所からでてきます。

判断基準を決めたところで不満を持つ人がいなくなることはありません。ただ、組織全体としてこの人がこういった判断で決めたのでということで納得感はでてきます。

そういった小さい積み重ねがメンバーのエンゲージメントが高まって、最終的には大きな成果につながります。それが出来る人が優れたリーダーなのです。

判断した内容よりも判断基準を確認しましょう

仕事を進めていくときに、AはやめてBにしましょうとか上司から判断されることがあるでしょう。

そのときに上司の判断に納得できなかったら、その上司に判断基準を聞いてみるのが良いです。

なぜその選択をしたのですか?

と、そこで上司は判断基準を考えていなければ、色々と考えさせられます。また、ちゃんとした判断基準を持っている上司であれば、それを聞くことができます。

そういった判断基準を持っている上司であればラッキーです。実際の仕事のタスクの優先順位をその都度聞くでのはなく、その人の判断基準に合わせて自分なりの解釈ができます。

そして、そうした判断基準を持つというスタンスを真似して、自分が上に立った時にどうやって部下に接したらよいかの良い生きたモデルになります。

利他の精神が大事

最終的には事業会社においても利他の精神が大事だと思っています。

確かに、利益を上げて、雇用を確保するのも最低限必要ですが、全てが利益のために判断するというのでは間違った判断につながってしまいます。

全てのステークホルダーのことを考えて、そういった人たちにどういった貢献ができるのかが根底にある判断基準です。そういった貢献に価値があれば、自社に利益として循環されてくるのです。

目先の業績評価を考えるなという訳ではないですが、もう少し大きな視点で自分たちが出来ることを考えて、そこを判断基準にしていきたいです。その大きな判断基準の中で細かい日常業務の判断に落とし込んでいければ最高です。

また、そういった判断をしている人は共感してくれる仲間が増えていき、より多くの仕事ができるようになります。SDGsの達成を本気で目指しても良いのです。

今日は判断に困ったときにどうしたら良いかを考えてみました。正解がある問題ではありませんが、自分なりの判断基準を持っていることが最も大事なことです。

一度立ち止まって考えてみましょう。

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