見出し画像

#121 今の若者は明確な働く理由をもっていないが

今日のnoteは今の若者(20代)は明確な働く理由をもっていないという点を私なりの視点で考えてみました。

もちろん、明確な働く理由を持っていることが良いことという訳ではありません。世代によって考え方が違うのはこれまでも当たり前のことなので、それに応じた接し方が大事です。

さあ、本編に入ります。

今の20代の仕事に対する意識

最近良く「人材開発コラム」を読んでます。データに基づいて深い考察をしているので、人材育成や組織運営に興味がある人は一度見てみると良いと思います。

そこにまとめてられたまとめは下記のような感じです。漠然とおもっていたとがアンケート結果を元に整理されていたので、強く共感しています。

詳細なアンケート結果は上記のリンク先を参照ください。

1.働く理由を明確に「持たない」が9割
「自分は何のために働くのか(仕事観)」「どのように働き続けたいか(キャリア観)」:「明確な形で持っている」は1割に満たず。理由として、「そういったことを考える機会がない・必要性を感じない」が多数挙げられた。
2.職場での「喜ばれたい」「認められたい」貢献・承認欲求が7割超え
「人と働く」について:「一緒に働く人の役に立ちたい・喜んでもらいたい」が約4割。「認めてもらいたい」という回答と合わせると7割を超えた。リモート環境・外出自粛などの抑圧から、他者に対する貢献欲求・承認欲求が強まっていることの表れか。
3.コロナで仕事についての価値観が揺らぐ若手、半数越え
新型コロナウィルスの感染拡大について:「自身の仕事観・キャリア間が大幅/部分的に変化した」と半数以上が回答。従事する仕事が社会に与える影響や、所属組織の危機対応を受け、仕事やキャリアの捉え方が大きく揺れている傾向か。

働く明確な理由は必要なのか?

以前参加した管理職向けの研修で働くための明確な理由とキャリアプランを若手に持たせるように説明がありました。

ここには少し疑問があって、講師の方に聞いてみました。

「働く意味って明確に決めないといけないのですか?」

そこでの回答は

「働く意味を考えた方が成長につながるので・・・」

という感じでしたが、やっぱり疑問は残ったままです。

じゃあ、自分なりのキャリアプランを明確に定めずに、目の前の仕事を精一杯することではダメなのでしょうか?自分が必要とされている職場で一生懸命頑張ることだけではダメなのでしょうか?

この記事を読んでいると、若手の特徴として一緒に働く人に対して「役に立ちたい」と「自分のことを認めてもらいたい」の2項目で70%を超えています。

個人的にもこういった点も大事なのかと思っています。

今までのように経済成長を中心とした考え方よりも、成熟した社会では組織の中での立ち位置や自分なりの価値観を大事にする姿勢でも良いのではないでしょうか?

必ずしも横一線で働く目標を明確化していくのは、ちょっと時代遅れなような感じを持っています。

職場での承認欲求が強くなる

先ほど書いたように仲間に認めてもらえるという点が今後重要になってくると思います。

SNSでもそうですが、人との交流を求めている人が今まで以上に増えています。また、自分が共感する目標として、SNSやyoutubeでフォローしたりできるようになっており、身近に感じられます。

一方で、職場でずっと仕事をする仲間との連帯意識も強い世代だと思います。学校教育の中でもみんなでしっかりとルールを守るように指導されています。

また、大学でも出席管理や定期的な小テストが厳格化されており、昔のように出席もせずに最後のテストだけで誤魔化すようなやり方が通用しなくなってきています。

そういった世代が周囲との関係を最も意識するのは必然です。そうなると、自己目標を明確化するというよりも、職場の仲間と一緒に成長していくことが大事に思ってくるのだと思います。

それが悪いこととは思いません。むしろ、そういったことをちゃんと理解して、皆で良い方向を作っていくことが大事なのです。

どうやってうまく共同作業につなげていくのか?

今の若い人は本当に優秀な人が多いです。特にデジタルに関する部分は30代以上よりも圧倒的です。

小さいときからスマートフォンを扱っていたような世代とある程度大きくなってからスマートフォンを使いだしてきた世代では最初から大きな差がついています。

今の若い人はパワコンのキーボードよりもスマートフォンのフリックの方が入力が速かったりします。また、多くの知識を持っているのも事実です。

一方で、おじさん世代はやっぱりデジタル機器には弱いのが現実です。そこを変なプライドを持って知ったかぶりをするのではなくて、適材適所で若い人を積極的に活用していきましょう。

そういったことが、若い人の承認欲求を満たすことになりますし、デジタルが苦手な世代の人たちも下手なプライドを持つ必要もなくなります。

要は自然体で当たり前のことを当たり前にできるような雰囲気を作っていくことが大事です。

今日は20代の人の仕事観に関する記事をまとめてみました。

宜しければサポートお願いします。サポートは活動しているNPOを通じて社会貢献します!