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part.25 第3回全国ヨーグルトサミットinいわてが繋ぐ絆とレガシー

サミットいわては終わり。
否。ここからスタート
岩手が繋ぐ絆とレガシー

トップの写真の意味は、何れ説明することとしよう。

「第3回全国ヨーグルトサミットinいわて」のレガシーを創出する。
これはヨーグルトサミットのあとがき。

おおのミルク工房がサミットを通じ、新たなモデルケースを作り上げた。
旗はおおのミルク工房の浅水巧美氏が立てた。

実は、「酪農家とつながるヨーグルト」というコンセプトに対し、私自身いささか疑問を感じていた。

「本当の意味で酪農家とつながっていただろうか?」
そう思ったことには理由がある。

丹精込めて搾った新鮮な生乳。
その生乳を最大限活かした製品づくりをする。
この言葉に偽りはない。
だが、酪農家と乳業メーカー、実は深い関係に関わらず接点がない。

私自身地元酪農家と会うことは年に数回ほどだった。

2022年1月18日(火)。
全国ヨーグルトマルシェが終わって2日後、浅水氏から電話があった。
「小林君、すごいこと思いついちゃったんだけど、聞いてもらっていい?」






本当に凄かった。

酪農ヘルパーと乳業メーカーの二刀流

実は、近年酪農ヘルパーは不足している。

一日たりとも休みが取れない酪農家にとって酪農ヘルパーの存在は貴重だ。
酪農ヘルパーは、酪農家が休みたいとき、例えば冠婚葬祭や病院に行かなければならない等の場合に業務を代行する役割。

言わばピンチヒッターだ。

しかし、ピンチヒッター故、安定した収入が得られないのが現状だ。
そこに浅水氏は着目。

浅水巧美(あさみずたくみ)氏:サミットオンラインギャラリーより

第1優先は酪農ヘルパー、空いた時に乳業メーカーの仕事をする。
簡単ではない。しかし、双方に大きなメリットが働く。

酪農家は安心して休みが取れる。
乳業メーカーへのメリットは多くある。
私の無い頭で考えるだけでこうだ。
①これまで得ることの出来なかった酪農家の状況を把握できる。
②酪農家の情報を受け、自社の発信に繋げることが出来る。
③本当の意味で酪農家と繋がる。

浅水氏の魅力はなんといっても人徳と信念。
自分自身が「これだ!」と一度決めた物事はとことん突き詰める。
「こうありたい」「こうであったらいい」ではない。
「こうする」というところまで向かうのだ。
この言葉を覚えているだろうか?

この後、浅水氏は農協団体、会長に相談。
すぐさま、この週に承諾を得た。

これから不安なことや落ち込むこと、周りから揶揄されることもあるかもしれない。
小さな一歩、しかし大きな一歩を踏み出したことは間違いない。

ヨーグルトサミットはまだまだ終わらない。
そう、歩み続けたこの事業は、まさに今スタートを切ったばかりなのだから。

FIN.


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