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介護美容サービス&クラウドファンディング、はじめます~介護福祉タクシーの新たな可能性に向けて~


はじめに…1年間、ご無沙汰しておりました

皆さま、たいへんご無沙汰しております。「介護福祉タクシーの経営改善」をテーマに、このnoteを始めましたが、前回の記事から、ちょうど1年が経ってしまいました。

わが社・株式会社福興舎(ふっこう福祉タクシー)では、コロナ禍での客足減少と経営危機を危惧してきたところでしたが、今事業年度(令和2年6月~3年5月)途中経過で、乗客・運行回数こそ前年度から減少しましたが、売上高は逆に、約25%アップで推移しております。

「高客単価・高付加価値」を標榜し、他のタクシーではできないきめの細かいサービスと心配りが功を奏し、客単価が上昇基調に転じたことが要因とみておりますが、その詳細につきましては、またの機会に説明いたします。

今回の本題は「介護福祉タクシーの利点を生かした新たなサービス開始と、クラウドファンディング」です。

「介護美容」という新たな可能性の端緒

弊社は約2年ほど前から、仙台市内の居宅介護支援事業所の社長さん(ケアマネージャーとして活動)や美容室オーナーさんとチームを組み、「ケアサロンプロジェクト」と銘打ち、「車いす生活でも、要介護になっても、美容室へお出かけしてヘアケアができる」環境づくりに向け、少数のお客さまを取って試験営業を行ってきました。

ふっこう福祉タクシーで、ご自宅や介護施設から美容室まで完全送迎。そして店内では、ドライバーと有資格ヘルパーを兼ねる私の介助付きでヘアケア(ご希望によりヘアカラーやメイクも)を施すというものです。

リオデカット3

【試験営業時の店内です。美容師さんがカット&シャンプー、私がシャンプー台への移乗など、お客さまの介助を担当しています】

要介護高齢者の調髪といえば、介護施設やご自宅に理美容師さんが出張する「訪問理美容」が主流ですが、料金は安く、体力的負担もかかりにくいというメリットがある一方、サービスが均質的・画一的で、「美容室でキレイにしてもらう」というワクワク感が乏しいのが難点でした。

「今では、病院の行き帰りしか、出かける機会がないよ。もっと気晴らしに出かけたいなぁ」(私が介護福祉タクシーのお客さんから、常々伺う言葉)
「もう一度、美容室に行きたいなぁ。でも周りに迷惑がかかるから、無理しないでいいよ」(ケアマネさんが、ご利用者さんから伺った言葉)

そんなお客さん、ご利用者さんから伺う言葉を常々耳にしていて、考えたこと…お出かけの持つ心理的な効用発揮と、若いときと同じように美容室に行って「きれいにしてもらう」機会の提供。これこそが、要介護高齢者の生活の質(QOL)向上に大きく貢献できるのではないか。我々はそうひらめき、「ケアサロンプロジェクト」を立ち上げました。

なお、ケアサロンプロジェクトのメンバーは、次のとおりです。
 美容室:HANAI Hair Design(仙台市地下鉄南北線・富沢駅前)
     https://r.goope.jp/hanai6818
 ケアマネ:シエンズ・ケアマネジメント事務所
      (株式会社シエンズ、仙台市太白区)
 送迎+店内介助:ふっこう福祉タクシー(株式会社福興舎、弊社)
 ※のち、商品化企画等で「株式会社アンフィニ」が参画

試験営業の結果は…おどろくほど、効果絶大だった。

さて、試験営業の最初に、美容室へお連れしたお客さま(70代女性)は、足が不自由で、サービス付き高齢者住宅(サ高住)にずっとこもりきりの生活。うつ病まで発症していて、「死にたい」「つらい」という後ろ向きの言葉ばかりでした。ところが…

年数回にわたり美容室にお連れした結果、お店を出るたびにすっかり明るい表情が戻ってきました。最近では、「もう動かない」と諦めかけていた足のリハビリを、自主的に取り組まれるようになり、また、美容室隣の中華まんじゅう屋さんがお気に入りになり、「お店を出たら買って帰ろう。施設スタッフさんや、離れて暮らす家族にも送りたい」と大張り切り。食欲も回復してきたようです。

リオデカット2

【車いす生活でも、美容室に行けば、こんなに明るい表情に…】(写真は宣材撮影の際にお願いしたモデルさん。試験営業のお客さまではありません)

美容室へ行くこと…たったそれだけのことが、高齢者の心理、そしてQOLに絶大なプラス効果をもたらす。私も当初、ここまでとは予想しておらず、ただ驚くばかりでした。

同時に、今まで、病院や介護施設の送迎ばかりだった介護福祉タクシーにも、もっと新しい、そして素晴らしい使い方ができるのではないか。さらには、採算性の取れるサービスに育てることができるのではないか。私はそんな思いを新たにしました。

本格的にサービスを展開 
そして、クラウドファンディングへの挑戦

ここまで素晴らしいサービスができる可能性が見えてきたところで「商品化して、もっと多くの方に良さを知っていただこう」という機運が、我々ケアサロンプロジェクトの間で高まりました。

そして2021年4月から、「Re:Ode+Cut」(リオ・デ・カット)という商品名で、サービスを本格展開することとなりました。ちょっと不思議なネーミングですが、Re(もう一度)Ode(お出かけして)Cut(ヘアカットをしていただく)…そんな意味が込められています。

これから、サービスをもっと充実したものとするために、美容室をもっと使いやすい「バリアフリー店舗」にし、そのための資金を調達すること、サービス自体の存在をより多くの方々に認知し、ご賛同をいただき、かつ利用していただくことが必要です。

そのため、3月8日より、クラウドファンディング・プラットフォーム「CAMPFIRE」でクラウドファンディングを開始しています(目標額100万円)。
応援は一口500円から、介護タクシー送迎プラス、介助付きヘアケア「リオ・デ ・カット」特別ご招待券購入は35,000円からとなっています。これら、我々介護美容の新たな取組にご賛同いただける方、下記のサムネイルを「ポチッ」とクリックしていただき、ぜひご参加ください。お待ち申し上げております。


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