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介護福祉タクシーに未来はあるか(号外) ~結論をまとめる予定でしたが、当分の間延期します~

1月18日以来のご無沙汰となっておりました。杜の都仙台で、介護福祉タクシー「ふっこう福祉タクシー」を運営しております、伊藤です。

「介護福祉タクシーに未来はあるか」をテーマに、2回にわたり経営の現状と課題を述べさせていただきましたが、これらを踏まえ、前回は「次回予告」として、

事業環境改善に向けて、わが社・福興舎が取り組んできたことや、業界全体に向けた前向きな提言などについて触れ「介護福祉タクシーに未来はあるか」という問いへの結論をまとめていく

…と告知させていただいておりました。

ところが、このところの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大懸念により、介護福祉タクシーの事業環境は、近年まれにみるほど短期間で激変してきております。

特に、高齢者の不要不急の外出・病院への通院を差し控える動きや、介護施設の面会・外部出入り者の制限、入所者の外出制限などの動きから、介護福祉タクシーの利用者層が「車で動く」機会が目に見えて激減しており、タクシー経営に暗い影を落としていることは否めません。

一方で、デイサービスやショートステイなど、通所介護については、利用者本人・またはご家族の日常生活の負担軽減には欠かせませんので、臨時休校してしまった学校と異なり、サービスを停めることはできませんから、一定の移動需要が残り、弊社も引き続き送迎を受注しております。

しかし、仮に施設利用者にコロナウイルス感染者が発生した場合、施設自体が機能停止に陥ったり、ドライバー自身が「感染者」「濃厚接触者」として一時的に業務停止に追い込まれる可能性(ドライバーは運転のみならず、利用者の乗降車介助作業が求められますから、身体接触は当たり前です)など、さまざまなリスクにさらされます。

【参考】Newsポストセブン2020.3.4 「新型コロナ感染拡大 『介護施設の送迎ドライバー』から悲鳴」(記事は介護施設勤務ドライバーからの声ですが、我々介護福祉タクシー経営者と抱える課題は全くの共通です)


「介護福祉タクシーに未来はあるか」という問いに対する結論、これまで原稿作成を進めておりましたが、激変する情勢に内容が見合わないと判断し、一旦ボツにさせていただき、結論のまとめは延期させていただくことにしました。

我が「ふっこう福祉タクシー」としても、介護現場の方々と日々連絡を取り合いながら、介護福祉タクシーとして、今の状況下に何ができ、高齢者介護にどのような貢献ができるかを、模索し続けております。

今次の経験を踏まえて、また新たな提言ができるよう、努力していきます。いましばらくお待ちください。

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