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ハートの折り紙と、長女の自己肯定感。

こんにちは。ふきちゃんです!
私は3歳と6歳の娘を育てながらフルタイム営業職をしています。


みなさんは、自己肯定感は高いですか?


最近の書籍は「自己肯定感」を扱うものが多く、子供の自己肯定感を高めるために親はどんな育て方をしたらいいか・・・などのテーマにした子育て本をよくみかける。

それでいうと、私の自己肯定感は驚くほど低い。
できることより、できないことを数え、気に病んでしまうのがやめられないのだ。


そして、残念ながらその気質は長女に遺伝してるのではないか?と思った出来事がある。


それが「ハートの折り紙」だ。


当時、年少さんになったばかりの長女は、保育園の帰り道、私にハートの折り紙をプレゼントしてくれた。赤や黄色やピンクなど、カラフルなハートの折り紙。


不器用な私はハートの折り紙なんて折ることはできない。きっと保育園の先生から教わったんだ。私は長女を誇らしく思い、彼女を褒めた。


「すごいね!すごく可愛いハートの折り紙!!」


でも、長女はうつむくようにこう答えた。


「・・・でもね、手裏剣の折り紙は折れないから。」


この瞬間、長女は私に似ていると思った。


わかるよ、できることよりできないことを数えてしまうんだよねって。


長女は保育園でも優等生だ。
保育園の参観ではいつも先生が褒めてくれる。


「長女ちゃんは、お友達の話を最後まで聞いてあげています。今日は園児で外にお散歩に行ったのですが、興奮して暴れちゃう子供がいて・・・そのとき、私たちの代わりに、長女ちゃんはその子と一緒に手をつないで引っ張ってくれて本当助かりました!」と。


まるで小さな先生のように、4月生まれの長女は自分よりも少し発達が遅れている同級生に対してお姉さんのように振る舞っているらしい。


長女はきっとできることはたくさんある。
大人たちから「すごいね!えらいね!」と言葉をかけられることも、人より多いだろう。


でも、できないことを見つけては数えてしまう。



私もそうだ。


学生の時は自分より頭が良くて美しい女性を羨んだ。
社会人になってからは、上手にプレゼンができなくて思い悩む。特別努力しなくても元々話が上手い同僚を妬む。


完璧主義なわけじゃない。
ただ、できないことが恥ずかしくて仕方ないのだ。
自分のできないことをラクにできちゃう他人に嫉妬心を抱き、そんな自分に失望する。

私はまだ4歳のこの幼い長女にどんな言葉をかけられるんだろう?


「そんなことないよ」って言葉がすごく薄っぺらく聞こえる。だって母親である私こそが強烈にできない自分を憎らしく思ってるから。



だから、ただ共感した。


「お母さんもできないことがたくさんある。すごく悔しいし、悲しい。長女はどんな気持ち?」

「うーん、わかんない。」

「そっか、わかんないよね。そりゃそうだ。
でもね、お母さんはこのハートの折り紙をもらってとても嬉しかった!!!ありがとう!!!」


長女はひまわりみたいなピカピカの明るい笑顔を見せ、「どういたしまして」と言った。


この経験から、私は長女に大切なことを教わった。

できないことがあってもいいと。
自分のできることで誰かを幸せにしたらいいじゃないか。


ないものねだりをすることや、他人と比べて誰かを羨むこと。
その時間ってめちゃくちゃもったいない。


長女はハートの折り紙はラクに何個も折ることができる。
その折り紙をプレゼントされた私は幸せな気持ちになった。

私が息を吐くようにラクにできることで、私の大切な人をを幸せにできたらいいじゃないか。


私は長女の自己肯定感を育てないとと、子育て本を読んで意気込んでいましたが、逆に私が長女に育ててもらいました。


ありがとう。

一緒に、これからも長女やママにできるハートの折り紙を探していこうね。


みなさん、読んでくれてありがとうございます!


#創作大賞2024 #エッセイ部門


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