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【Vol.5】自分にとって幸せだと思う瞬間を感じ取れるようになれたら|ちはるさん in 館山

皆さんこんにちは。新しい働き方LAB(以下:あたらぼ)の3期生として活動している、ライターのふかとみです。

6月から、LIFULLさんのサブスクリプションサービス、LivingAnywhere Commons(以下:LAC)に滞在し、そこで出会う人の話を聞いていく中で、自分の働き方にどんな影響があるかを調べています。

6月末に、このLAC企画に参加しているメンバーが集まる機会がありました。
場所はLAC館山。文字通り、海が目の前にある素敵な場所です。

そんな館山でお話を聞きました。


キャリアブレイク中のちはるさん

海が見えるワーキングスペースで

インタビュー第5弾は、現在キャリアブレイク中のちはるさんです。

会社を一時的に辞めている離職状態を、キャリアが途切れているという意味を指して「キャリアブレイク」と呼びます。

キャリアブレイクを文化にするための会社を立ち上げました|キャリアブレイク研究所 (note.com)

「キャリアブレイク」というのは、お休みの間に学び直しをしたり、スキルアップをしたりして、離職していることを肯定的にとらえる概念なのだそうです。

看護師として働いていたこともあるちはるさんが、どんな経緯で仕事の小休止(ブレイク)を取り、どうしてLAC企画に参加することになったのか。

LAC企画に期待していることも含め、お聞きしました。

ちはるさんのプロフィール
3年間地域包括ケア病棟で看護師を経験。
コロナ終息の傾向と同時に、2023年4月から退職して、来年4月までの1年間キャリアブレイク中。
Twitter:https://twitter.com/muragasuki


今の暮らしについて

ーー 今はどんな働き方・暮らし方をしていますか?

ざっくり言うと今は無職で、自分探しをしている最中です。
看護師として勤めてきましたが、色々なきっかけがあり、「このまま働き続けることが幸せなのか?」という疑問を持つようになりました。
そこで仕事を辞め、1年間のキャリアブレイクの時間を持つことにしたんです。

普段は、今の住まいの近くにある銭湯やゲストハウスのお手伝いをしたり、あたらぼの企画に参加したり、たくさんのつながりやコミュニティの中で、自分の出来ること探しをしています。

ーー キャリアブレイクというワードを初めて知りました。とても素敵な捉え方ですね^^
ちはるさんのお話で、「銭湯でのお手伝い」が気になって…どのような経緯で銭湯でのお手伝いをすることになったのでしょうか?

仕事をやめる前、地域活動を探している矢先に、知り合いがコミュニティナースが参加する地域の銭湯を紹介してくれたんです。「癒されるし、いろんな活動をしてるよ」と言われて、ちょうどタイミング的に疲れていたので、足を運んでみました。

行ってみたら、銭湯でも癒されるし、銭湯が行っているイベントにも引き込んでもらえて、そこでも癒されて。

地域住民の方とお散歩をするイベントなのですが、無理に話さなくてもいいし、ただ夕焼けを見ながらお散歩する。
名前は知らないけど、顔は知っていて、ただそこにいるだけ。そんな「お湯のような関係性」(いるだけで癒されて、お互いに労り合える場所)がすごくいいなぁ、推しだなぁって思ったんです。

そのお散歩は、孤独予防の意味合いもあり、参加者さんが困りごとを話してくれたり、歩きながら悩み相談に乗ったり。それを地域の支援センターに伝えて、見守りもしています。自分は看護師として、そして推し活として参加しながら、ゆるいつながりを持ち続けているんです。

その中で、これまでは仕事上、自分が患者さんのケアをする立場だったのですが、自分が癒されてもいいんだって思えるようになりました。

ーー 顔は知っているけど名前は知らない、無理に話さなくてもいい。お湯のような関係性、いいですね。

海風にあたりながら

LAC企画との出会い

ーー LAC企画に応募しようと思ったきっかけを教えてください!

実は、あたらぼ2期生の方と知り合いで、その方の話を聞いていたので、あたらぼやLACのことを知っていました。

ゲストハウスでも、銭湯でも、自分のことを大事にすることを教えてもらって。

自分を大事にする中で、自分の好きなことがわかるんじゃないか。
「自分でもできるんだ」「今やっていることを大事にしたい」という想いがありました。

LACで、いろいろな人と話してみたい。
自分の知らない世界と出会いたい。
そして、自分の好きなことをみつけていきたい。

そう思っていたので、今のキャリアブレイク中の時間を無駄にしないように、とLAC企画に応募しました。

ーー LACを利用してみて、どんなことを感じましたか?

変化していく人がいっぱいいて、驚きました。
あと、本当に色々な考えを持つ方と出会えるんだなって。

昨日のBBQで参加者の方とお話ししたときに、自分の考えに対してたくさん「こんな考えもあるよ」と教わったんです。

自分は今変わりたいと思っているけれど、「自分の変化を受け入れるのは難しい、人はなかなか変われない」という考えもあれば、「変わりたいと思わなければ変われない」という考えもある。

また、幸せってなんだろうと考えがちなのですが、幸せについて「頭で考えるな」とも言われて。頭で考えていると、幸せを言語化することに意識が向いてしまって、どの瞬間が本当に幸せだったのか、わからなくなってしまうのではないか?と。

頭で考えるのではなく、自分にとって幸せだと思う瞬間を感じ取る

これまで瞬間を感じ取ることに意識を向けられなかったので、一瞬一瞬に何を感じたかを大切にしたい、という考えも生まれました。

ーー さっそく変化が起きている…!
LACでは、自分にはない考えを持っている方や、これまで接する機会のなかったお仕事をされている方とも話せるので、刺激になりますよね。

新たな出会いがあるのがLAC

これからのこと

ーー 最後に、これからの目標などがあれば教えてください。

キャリアブレイク中に、たくさんの選択肢があることを知りました。
何をやってもいい、どの仕事でもいい、できなかったら辞めればいい。

これまでは、自分が「何をするか」にこだわっていたので、それだけではなく、一瞬一瞬に「何を感じたか」を大切にしたいです。そして、今この瞬間に「自分が何を感じているか」で選択していきたいですね。

また、LAC企画が終わる12月には、自分の幸せをつかむ感覚が強くなっていてほしいなと思います。

ちはるさんは、LAC企画の他に自主企画もされています。
職業の肩書きがない状態でよりよく生きること(ウェルビーイング)を考えたいという思いから、どんなことを幸せだと感じるか、なども実験中。
詳細はちはるさんのnoteにて。

インタビューを終えて

「キャリアブレイク?なんだろうそれは」
ちはるさんの話を最初に聞いたとき、疑問に思い調べました。

仕事を離れる期間を、ただ「無職だ」と思うのではなく、自分自身の学び直しや、好きなことにトライする時間として捉える。

その中でも、ちはるさんは地域とのつながりを持ったり、好きな人・好きな場所(ちはるさんの言う"推し")と出会ってとことん推したり、とてもいきいきとしているように感じました。

好きなことを好きだと言えること。
推しを推しだと言えること。
それを推しに伝えられること。
そして、自分が助けて欲しいときは、助けてと言えること。

簡単そうに見えて意外と難しい。

ちはるさんとの対話から、私自身も大切にしたいことを気付かされました。

***

インタビューにご協力いただいたちはるさん、ありがとうございました!私も頭で考えがちなので、自分にとって「幸せだと思う瞬間を感じ取る」という視点は自分にも必要なものなんだなと気付かされました。
新しい生き方や推しとの出会いがたくさんあることを祈っています。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございます^^読んでいただけることへの感謝の気持ちを忘れずに、丁寧に言葉を綴っていきたいです。どこかでお会いしたらぜひお話を聞かせてください!