medium tempo /木果子

medium tempo____ 夫婦で建築やデザインの仕事をしながら、暮らしや食をテ…

medium tempo /木果子

medium tempo____ 夫婦で建築やデザインの仕事をしながら、暮らしや食をテーマに活動。将来の夢は生産から販売まで。 ”Miharashi Paper -長南町からの情報誌-” WEB版では長南町の魅力をご紹介します。

マガジン

  • Miharashi Paper

    千葉県にある長南町という場所を取材し、フリーペーパーを作りました。このマガジンでは紙面には載せきらなかったものを綴たいと思います。

  • Jam & Syrup

    旬の果実を使ってジャムやシロップを手づくりしています。

最近の記事

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Miharashi Paper について

2017年よりシンパカフェの片岡さんと約1年かけて制作してきたミハラシペーパー、Vo.1とVo.2 が無事に完成しました。 撮影にご協力いただきましたお店や施設の皆さま、制作に関わった全ての皆さまにこの場を借りてお礼を申し上げます。 WEB版は紙面では載せきれなかった写真を多めに、長南町の魅力をご紹介したいと思います。 ▷ Miharashi Paper index | ミハラシテラス | museum as it is | Pizza storia | Mama’s B

    • Miharashi Paper ⑦ミハラシテラス-2

      秋も深まってきたある日の午後にミハラシテラスを訪ねてみると、そこは真っ白な霧に囲まれ、音も無い静謐な時間が流れる場所になっていました。 不思議なもので、その人にとって普段と違うという状況は感覚を研ぎすますきっかけになったりします。普段は見渡す限り続く遠景が、全て白から黒の濃淡で現される様は、まるで水墨画の中に紛れ込んだかのように幻想的で心を奪われてしまいました。 そしてそのような場所で自家焙煎の豆を挽き、ハンドドリップの珈琲をゆっくり味わう。それがどれだけ贅沢な時間か、

      • Miharashi Paper ⑦石窯工房パン・ド・ナル

        田んぼが広がるのどかな風景のなか、住宅のガレージを改造して、自作の薪窯でパンを焼く坂本さん。週末は遠方からパンを買いに来る人がいる程の人気店。 しかし、ここでパンを作りを始めるきっかけとなったのは意外にも炭焼き窯。もともとは炭焼き窯を自分で作りたくて学んでいたことと、パン屋に務めていたことが繋がり、自分で薪窯を作ってパンを焼くことを決心されました。 実際、会津の炭窯の構造に倣いながら作ったレンガ窯は熱効率が良く、窯内の温度が逃げにくいそうです。 パンはピザ等と違い窯の

        • Miharashi Paper ⑥caffe macchinetta

          爽やかな草木に囲まれ、高原の別荘のように凛とした雰囲気を醸し出す木造一軒家カフェ。アプローチに店名の書かれた小さな看板はありますが、軒の深い正面デッキの周囲には薪が積まれ、いわゆるカフェのような雰囲気はありません。 事前に知らなければ、入る事はまず無いでしょう。 それもそのはず、この店は僕自身というオーナーの林さんが、お客様を自然体でお迎えしながら、ひとつひとつの出会いを大切に、丁寧に対応していきたいという考えのもと、設計者とタッグを組んで、土地を選び、設計、建設、開店

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        Miharashi Paper について

        マガジン

        • Miharashi Paper
          9本
        • Jam & Syrup
          0本

        記事

          Miharashi Paper ⑤笠森観音-1

          笠森寺は、坂東三十三観音霊場の第三十一番札所で、 笠森観音と呼ばれ親しまれています。延暦三年(七八四)に、 最澄が楠の霊木で十一面観世音菩薩を刻み、山頂に安置 したのが始まりと伝えられており、巨大な岩の峰上に建 てられた観音堂はそれぞれ高さが違う61本の柱で支えられた舞台が四方を取り囲む特異な建築様式で建てられています。 これが「四方懸造」であり、現存する日本唯一のもので、 国の重要文化財に指定されています。 実際に75段の急峻な階段を登って回廊の上に立ってみると、周囲

          Miharashi Paper ⑤笠森観音-1

          Miharashi Paper ④Mama’s Berry

          斜面に囲まれた谷津田の真ん中に大きなビニールハウスが見えた時から、久しぶりのイチゴ狩りへの期待で胸を踊らせて駆け足になりそうなのを抑えて、ゆっくりと中に。 ハウス4棟が繋がって作り出す大空間に、大人の背丈位の2段公設栽培の棚が整列している様は圧巻です。 お邪魔したのは2月でしたが長袖だと汗ばんでくる程暖かく、蜂も飛び回る春の楽園といった様子でした。お子様連れが多い中、時間を忘れて食べ比べ。 「紅ほっぺ」「かおり野」「おいしいベリー」の3種をしっかりと頂きました。「かおり

          Miharashi Paper ④Mama’s Berry

          Miharashi Paper ③pizza storia

          里山の麓に広がる菜の花畑の真ん中で、帽子を冠った頭をひょっこり出したように建つ一軒家のピッツェリア。ここでしか味わえない味軽い食感と芳醇な香りのピッツァを求めて、平日にも多くの方が訪れていました。 「地元で採れたお米と麹で作った天然酵母に国産小麦粉を使い、手練りで丁寧に仕上げた生地を、国産レンガを使った蓄熱性の高い薪窯で焼き上げているんですよ。」と、気さくに教えて下さったのは長南町生まれのオーナーの古山さん。 裏庭で可愛らしいタイル貼りの窯を見つけたので聞いてみると、

          Miharashi Paper ③pizza storia

          Miharashi Paper ②museum as it is

          新緑の美しい木々に囲まれた小道を行くと、竹の塀に隠れるようにひっそりと佇む土壁の 建物がありました。一歩中に踏み入ると時間の流れが止まったかのような感覚に。 過度な特徴を持たないからこそ、周囲の鳥の声や庭を掃く帚の音、草木の香りやトップライトからふりそそぐ柔らかな光、土壁の温もりや木の手触り等、ひとつひとつが際立ってきます。 この小さな美術館は目白で「古道具坂田」を営む坂田さんが、自由な眼と柔らかな心を持って物と対話することを願い建てられました。普段は坂田さんが集めた、

          Miharashi Paper ②museum as it is

          Miharashi Paper ①ミハラシテラス-1

          千葉県のほぼ中央に位置する野見金山の丘陵に、見晴らしの良い原っぱがあるのを知っていますか。地元の人達が作った、とっておきの場所。 ここから遠くまで 広がる房総の平野を一望していると、大地に立っていることを感じます。その原っぱの頂きに、寄せ棟造の東屋のような佇まいで建っているカフェがミハラシテラスです。 客席に壁が無いのは景色を楽しむのはもとより、山を登ってきた人が屋根の下で気軽に休んでいって欲しいという気持ちから。実際にお休みの日に訪ねてみると、自転車のツーリングやお花

          Miharashi Paper ①ミハラシテラス-1