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2020年 入選短歌のまとめ

鯛のあら煮込んでつくったすまし汁水面越しにぎょろ目が見てる

(日経歌壇 穂村弘先生選 2020.2.22)


人が減り建築模型のような街 歩道の影をくっきりうつす

(日経歌壇 穂村弘先生選 2020.5.30)


明け方の海の散歩に出たいのはいつも何かをためらってるとき

(日経歌壇 穂村弘先生選 2020.7.4)


入り口はぐるりと回った先にある塀の向こうの空が青いよ

(日経歌壇 穂村弘先生選 2020.8.1)


開かれたその瞬間だけに本は生きあとの時間は棚で寝ている

(日経歌壇 穂村弘先生選 2020.10.17)

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