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NFT[遠い幻影シリーズ]#05「負けない心」〜逆境の中の向上心〜

 こんにちは、深名えじです。
 この記事にたどり着いてくださり、ありがとうございます。

 私は現在NFTコレクション「遠い幻影」シリーズを運営しています。好きなものは中国思想や漢詩、禅や日本の和柄、古典文学など、とにかく東洋文化です!(でも結局は面白ければ何でもありです)

このnoteでは、NFTコレクション「遠い幻影」シリーズの作品を紹介していきます!

 今回は# 05「負けない心」です🎈
 不思議な夕映えの中で立ち上がろうとする、風船が三つ連なるお花を描きました💠おすすめの鑑賞方法は、この絵をスマホかパソコンに保存してから表示し(そうすると画面の絵以外の部分が暗くなります!)、部屋を真っ暗にして鑑賞するやり方です!本当にこの景色を覗いているかのような気分を味わえます🌃

#05 負けない心

込めた想い〜逆境の中の向上心〜

 この作品は逆境の中の向上心がテーマです。どんどん上に向かっていく。どんな逆境であれ、現在が上に向かっていけば、過去も未来もついてきてくれるはず。だから、過去も未来もみんなで一緒に頑張ろう、上っていこうという気持ちを込めました。

 この絵を見ていると、思わずがんばれ〜!!と言いたくなります笑。

ベートーヴェンの日記に残された謎の言葉「夕べにすべてを見届けること」

 風船というモチーフが何を意味するのでしょうか。

 そもそも風船は基本的に上昇しますよね。下がって落ちてくることはないです。まずはそんなイメージが、伝えたいメッセージと重なってきます🎈

 では、この三つの風船は具体的に何を意味しているのか。

 突然ですが、今、平野啓一郎さんの「マチネの終わりに」という恋愛小説を読んでいます。

 その中に出てくる主人公とヒロインの会話は、哲学的で、思索的で、どの一瞬を切り取っても印象的なものばかりなのですが、その形而上学的な美しい会話の中で、例のベートーヴェンの日記の言葉が引用されるんです。

「ベートーヴェンの日記に、『夕べにすべてを見とどけること。』っていう謎めいた一文があるんです。〔中略〕花の姿を知らないまま眺めた蕾は、知ってからは、振り返った記憶の中で、もう同じ蕾じゃない。音楽は、未来に向かって一直線に前進するだけじゃなくて、絶えずこんなふうに、過去に向かっても広がっていく。〔中略〕」
〔中略〕
「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」

平野啓一郎「マチネの終わりに」文春文庫、2019、33頁

 うーん、、、なんとも素敵な会話ですね。。。
 「夕べにすべてを見とどけること」というのは、朝や昼に起きたことは夕べになってから真意が見えてくることもあるということかなと私は思いました。

 つまり、生きている限り、私たちは過去を変えることができるんです。
 良くも悪くも、過去の捉え方や解釈、体験してきたことの意味を、変えられるんです。
 生きている者の特権ですね。それはつまり、命を失ってしまったら、もう何も変えられないということでもあるのでしょう。だから生きていることにものすごく価値があるのだとも受け取れます🌆

 こんなふうに、どんなに辛い今も後になってもっと違う価値や意義を見出せるのだと思うと、前に進める気がしてきます。

現在過去未来の風船

 そもそもこの作品は落書きから生まれました。

「負けない心」の草案


 元々は、「負けるな!」という吹き出しがあったり、上向きの矢印があったりと、向上心が感じ取れますが、風船の絵は哲学や想いから出発したものではないため、どういうふうにこの風船たちと向き合えばいいのかしばらく困惑していました。しばらくの間風船たちの気持ちが分からなくて、どうやって一緒に遊んであげたらいいのかわからなかったんです。(結構これが苦しかった。。)

 そうしているうちに、たまたま前述の言葉を考えていた時期が重なって、この三つの連なって離れない風船が、現在過去未来に見えてきたんです。

 私たちは常に現在という場所に立たされ、過去を想い未来を志向しています。
 そうすることで、現在という風船は未来という風船に向かいつつ、同時に過去という風船へ流れていきます。
 さらに、そうやって生まれた未来と過去は絶えずお互いに作用し合います。
 過去は、どんな未来にしていきたいかを決め、一方未来は、過去の捉え方を変える力があるのです。

 つまり、未来があらゆる可能性に溢れているように、過去もあらゆる可能性を秘めています。

 そして、確かに、過去と未来の間には、実際に過ごしてきたかどうかという差異があります。けれど、そんな違いが小さく思えてくる程、お互いがお互いに作用しあっている対等な関係性があるんです。

 そう考えると、時間の流れ方は一方向ではないような気がしてきます。現在から過去へも未来へも流れがあるんです。

 だからこの風船は、一番根っこに近い、緑色の風船が、現在です。そしてその一つ上の真ん中の水色の風船が過去で、一番上の紫色の風船が未来です。現在過去未来、と並び方は定まっているものの、三つを貫く時間軸(花の向き)、つまり人生の方向性はどの風船からであっても変えることができます。すなわち、そのどの一つであっても風に揺めき動いたら、もう二つも絶えず影響され揺れ動くんです。

 というのが、2022年3月現在の私の"時間"に関する見解です。
 (でも正直、どんな過去の未来のどんな作用も結局は頭の中で現在という場所を介在しているから、実は現在(と、現在ある頭の中の思考)しかないのかなという気もしてきて、だから本当は風船は一つだけで、もう二つは幻想なのかな、とかとか考え始めてしまうとまだまだ結論は出ません。。今後も思索を続けていきます⏳)

最後に

    最後まで読んでくださりありがとうございました!

 今、これを書きながらゾッとしたんですけど、私は小さい頃からつい最近までずっと水色が好きだったんです。で、今一番好きなのは、蛍光っぽい緑色なんです。えこれって風船の色と一致してない!?ってなりました。。風船の色は直観で適当に決めたんですけど、これは怖すぎる、、、、
 ってことは、私はもう少し歳を取ったら紫色を好きになるのでしょうか。。。
 自分がこれからどうなっていくかちょっとドキドキします。笑


 では、次の作品紹介でまたお会いしましょう!
 次はユーミンの「翳りゆく部屋」から浮かぶ情景をもとに作品創る予定です🎁
 お楽しみに〜!!!


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