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深水千世/くさなぎ秋良
2020年9月30日 21:31
これほどこだわりを生みやすい食品もないかもしれない……そう思えるものの一つが『納豆』です。 大粒小粒、ひきわりなんて選び方はもちろん、黒豆納豆まであるそうで。 混ぜ方もささっと混ぜるか、これでもかってくらい混ぜるか。付属のタレを使うか、醤油にするか、加える薬味をどれにするか。 そして、ご飯にかけるのもドバッといっちゃうか、少しずつかけるか……思い切って納豆の器にご飯を入れるか。きりがない
2020年9月24日 20:06
以前、京都の『御池煎餅』について書きましたが、今回は名古屋の銘菓です。 名古屋市に本社を構える両口屋是清さんの『二人静』というお菓子なんですが、これがまた可愛らしいんです。 創業が寛永11年(1634)という両口屋是清さんのこの銘菓は徳島県産の和三盆糖を使用した御干菓子なのですが、白い半球体と紅い半球体が対になって一つの球体として包まれています。 紅白それぞれ、二つで一つ。可愛らしい限
2020年9月23日 19:55
『クレームブリュレ』を初めていただいたときのことを鮮烈に覚えています。 当時京都に住んでいた友人を訪ねた私は、彼女おすすめの『マリアージュフレール』に連れて行ってもらい、そこで紅茶と共に初めてクレームブリュレを楽しんだのです。 ねっとりしたカスタードプディングの上を焦がした硬いカラメルの層で覆っているデザートとでもいいましょうか。口に入れたときに甘い濃厚なプディングにほろ苦いカラメルの風
2020年9月18日 20:21
『たち』というのはタラの白子の北海道での呼び名です。 これが出回ると「あぁ、冬が来る」という気持ちになるものでした。全国各地でいろんな呼び名があるかもしれません。 見た目はグロテスクそのもの、まるで子羊の脳みそみたいです。ぷりんとしてて、ちょっとつつけば破れそうなぷりぷり具合。 たちの代表的な料理といえば『たちポン』と『たち天』でしょうか。『たちポン』はさっと湯通ししたり下処理したたち
2020年9月12日 22:57
『カトルカール』とはフランス語で4/4という意味のケーキです。 卵、小麦粉、砂糖、バターをそれぞれ同じ分量ずつ使って焼くことからそう呼ばれているそうな。 つまり、『パウンドケーキ』と同じ。パウンドはこれら4つの材料をそれぞれ1ポンド(約453g)ずつ使って焼くことからついた名前です。 この四等分したレシピで焼くこのケーキは素朴ながら手が止まらない味なのです。しかも保存もききます。 で
2020年9月8日 21:45
以前、コーヒーのお題でちらっと『ちんすこう』について書きましたが、私は昔、全国各地のいわゆる銘菓にハマッたことがあります。 とある雑誌で各地の銘菓を特集していたので、そこで知った菓子を旅先で購入したり、取り寄せしてみたりしたものです。 その中のひとつが京都府京都市にある亀屋良永さんの『御池煎餅』です。これが本当に上品な味であっという間に虜になりました。 銀色の筒状の缶に入っていたんです
2020年9月7日 21:59
今回のお題は初めてお酒に関するものになりますね。『ビール』です。 蒸し暑い夏にキンキンに冷やしたビールをサーバーから白く冷えるジョッキに注ぎ、喉を鳴らしてごきゅっと飲む。思い出すだけで「かぁぁぁ!」と言いたくなります。 北海道限定サッポロ・クラシックやヱビスが大好きです。海外のビールも好きですよ! コロナやギネスは自分の小説にも登場させてしまうほどお気に入りです。 中でもスタウトが大
2020年9月6日 17:16
今回のお題は『秋刀魚』です。秋の味覚ですね。 夫は日本映画が大好きで、よく私に小津安二郎監督の『秋刀魚の味』という作品をすすめてくれたものです。 実は私、長年の魚嫌いがたたって、秋刀魚をはじめとした焼き魚が上手に食べられません。 秋刀魚の味だけは幼い頃から嫌いではなく、まるで手術のように小骨を綺麗にとりのぞいてから頬張っていました。骨という骨を徹底的によけるため、秋刀魚はもちろんご飯や
2020年9月5日 19:15
今回のお題は『サンドイッチ』です。 サンドイッチには食パンで挟むものもあれば、ライ麦パンやフランスパンもありますね。ホットサンドのこんがりした焼き目ととろけるチーズも大好きです。 具もシャキシャキのレタス、オニオン、ハム、カツレツ、チーズ、トマト、きゅうり、ピクルス、ときには生クリームとフルーツなど様々です。 マヨネーズにからしを加えるのもいいアクセントですし、たっぷりマスタードを挟んで
2020年9月4日 21:40
今回のお題は『コーヒー』です。大好きな人は本当に大好きで、苦手な人もその反面多くみかける大人の嗜好品ですね。 私はコーヒーが大好きで、ブラックで必ず一日一杯は飲みます。疲れていると砂糖とミルクをたっぷり入れて飲んだりもします。 インスタントでお手軽にいれることもあれば、ペーパードリップで落とすことも。香りが部屋中にたちこめる、あのコーヒーを落とす時間が無性に好きなのです。 昔の仕事仲間