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HSPほど、組織の責任から逃げて。

HSPの私は、小さな頃からよく、責任感が強いと言われる。

若い頃の私は、
「年を重ねれば重なるほど、責任は重くなるものだから、責任感が強いって良いことじゃん」
と謎の自信を持っていた。

だけど、責任感の裏にある自分の負担に、気づいていなかった。


「大変申し訳ございませんでした。」

お客様に、深く深くお辞儀をする私。

仕事とはいえ、相手に謝るのがしんどい。
カウンター越しの私の膝はガクブル。

謝ったあとは、けろっとしたフリをしてデスクに戻り、コーヒーを飲む。

心配した上司が
「大丈夫だった?」
と声をかけてくれる。ありがたい。

年をとって、仕事の責任が重くなってきた。
自分が悪くなくても、謝ることがある。
誰かのミスも自分のミスとして謝ることもある。
お互いさまだから別にそれでいいい。

何が1番いやかって?

何がダメだったのか1人で内省してしまうことだ。

私があの時、ああしていれば。
100%相手だけが悪いわけじゃない。
私はどうすればよかったの?

料理やお皿洗いをしていると、終わったことなのに反芻している。
決して仕事の向上心があるわけではない。

ただ、内省してしまうのだ。
考えたくなくても、自然と頭に浮かび上がる。
問題に向き合う時間は、つらい。

内省すると、2度と同じことが起きるのが嫌なので、どうればいいのか現実的な対策をとるようになる。

それが他の人から見ると、
「問題に向き合う、責任感のある人」
と受け取られるようだ。

本来、表向きなタイプでもないのに信頼され、リーダーや役職をまかされるようになる。

本当は1人でコツコツしていたい内向きな自分と、他人からの評価のギャップにつかれてしまっていた。


あーーー、タバコすいてー。(たばこ吸わないど、気持ち的にね。)

責任なんて誰もとりたくはないと思うが、HSPの内省する傾向は、組織の責任をとるポジションには不向きだと思う。

負荷になりやすい。

普段から自分に向き合う特性のため、問題に対して自分をからめて考えてしまい、身を削ってまで問題に向き合おうとする。

責任のあるポジションになると、部下から上司から、お客様から責任を要求されるようになる。

すると、内省の回数が増えて自分が消耗し、余裕がなくなる。

ちなみにその状態が続くと、SDGSな働き方ができない。ノーエコ。

私はそのことに気づいてから、責任のあるポジションは避けるようになった。

「なんでできるのにリーダーしないの?
そんなことしていたら成長できないよ」

と言われたこともあるが、こなせるけどつらいからだよ。
いったい、成長ってなんやねん。

他者からの評価と、本当の自分にギャップがあるなら、切り離して考えた方がいい。
他人の期待に応える義務なんてどこにもない。


ただし、自分勝手に好き放題もしない。
自分の得意なことを効率よく最大限に活かすポジションにシフトするのだ。

働きやすく、自分の得意なことで成果を上げられる場所だと、負担にならずにすむ。

私は1人でコツコツこなすのが好きなので、チームプレイの部署は避けて個人プレイできる場所を選ぶようになった。

そして自分のミスの責任は自分でとる。
すると、成果もあがり、それが評価されるともっと頑張ろうとポジティブに思えるのだ。

自分の適材適所は必ずある。
もし今、責任に押しつぶされそうな人がいたら、自分を責めないでほしい。
誰かがこなせるから、あなたも出来るわけじゃない。
その逆もそう。

あなたが輝ける場所って必ずある。
あなたへの期待が圧になるなら、早めに逃げてね。

そして私と一緒に、たばこでも吸おうぜ。(たばこ吸わないけど、気持ち的にね。)











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