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HSPの賢い喧嘩の方法

HSPの私は喧嘩が嫌いだ。
理由は2つある。

まず最初に、喧嘩のために怒るとつかれる。
ただでさえ日常で人よりも回復に時間がかかるHSPだ。

怒りの感情は神経を過剰に使い、自分を消耗させてしまう。
怒ると内省する気力も奪われて、本来の自分の能力が発揮できなくなる。

2つ目の理由は、喧嘩になった時に「負ける」構図が嫌だから。

言い争いになっても、相手を傷つけるのではないかという思慮深さが裏目にでて、その場で言い返せない。

黙って相手の意見を聞くことしかできず、自分が「負ける」構図が出来上がってしまう。

しばらくすると、「ああ言えばよかった、こうすればよかった」が浮かんできて、言い返せなかった自分に腹が立つ。

私、頭の回転おそいのか?って思って自信がなくなる。

もうね、怒り、やだ。自己嫌悪にもなるし。
いやなんだよう。
それでも人といると喧嘩する時だってある。

最近夫と喧嘩した。
理由はくだらなくて、私の好きな新しいコーヒーの袋が開封されていたので
「私の新しいコーヒーの袋、開けた?」って夫に聞いた。

そしたら夫は、「人のせいにするな」と怒り始めた。

え?なんで怒るの?って私もカチンときた。

私は、単に自分の記憶に自信が無くて私があけたかな?夫があけたかな?って確認したかっただけ。
夫は、私の言葉から、濡れ衣を着せられたと勘違い。

はい、言い争いスタート。

夫はガンガン言葉のジャブを私にぶつけてきます。痛いぞ、ちくしょう。

対照的に、黙る私。

非HSPの夫から言わせると、
「なんで自分の意見を言わないの?分かり合うために喧嘩してるのに黙っても何も解決しないだろ。」とのこと。

はい、おっしゃる通りです。
だけどその場で言い返すことが、私にとってはストレスなんです。

しかし、HSPに生まれて35年。
私なりに怒りの感情とは、思考錯誤しながら付き合ってきた。
反撃開始だ。

まずは、怒りを感じる場所には短時間しかいないこと。

物理的にその場所を離れれば、自分の怒りレベルを上げずに済むので、神経を使いすぎない。

言い争いの途中でも「冷静になりたいから、いったん中止しよう」と言って、話し合いをブッツリ中断。

外にでたりトイレに行って、怒りレベルをMAXに持っていかないようする。

HSPって言いたい事をためちゃうんですよね。
そして怒りレベルをMAXにしてブチきれると、周りがドン引くぐらい切れて、取返しつかなくなる。

なのでMAX10の怒りまで溜めるのではなく、5~6ぐらいでいったん休憩をはさむことを意識してます。

その場を離れて、コーヒー飲んだり、散歩なんか良きですね。
さらに怒りレベルを3~4ぐらいまで小さくします。

そうして自分を落ち着けてから、自分がどうしたかったのかを考えるようにしています。

自分が問題だと思っていること
相手に対してどうしてほしいのか

これを明確にして論理をたてます。
これができるようになったら、怒りの感情から思考に変わったサイン。
HSPの内省という特性も活かせる。

そこで初めて相手に伝えるのだ。

「コーヒーって鮮度が大事だからいつ袋を開けたか知りたかった。開けた日を特定したかったけど、自分で袋を開けたのか記憶に自信がなくて、あなたが開けたのかどうか教えて欲しかっただけ。言葉が足りなくて言いがかりみたいになってごめん。」

ここに来るまでちょっと時間はかかるけど、短時間で終わる喧嘩だけが正解じゃないんだよね。

時間をかけて考えた答えって、建設的な意見になっていると思う。
これってHSPなりの賢い戦い方。

ちなみに、コーヒーの袋は私が自分で開けてたことを忘れてただけでした。いらん喧嘩してしまってハズイ。
ごめんよ、夫。





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