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自分としての「最高の幸せ」を見つけたお話し②~丁寧な暮らし No.12~

テーマに対する文章が長くなったので、3回に分けて書いています。今日はセネカの「生の短さについて」の自分なりの解釈です。

前回の振り返りです。

【前回の振り返り】

  • 世間一般でいう幸せと、私が感じる幸せが違うこと

  • 嬉しい・楽しいけど幸せではないのは、自他からの欲求・期待が絡んでるから

  • それを脱するよう示唆してくれたのが、今回のセネカ「生の短さについて」

セネカの「生の短さについて」という本を偶然年始に手に取り、読み始めました。びっくりするくらい自分の価値観に関する迷いにフィットする内容で、じっくり読んでしまいました。

ただ、哲学的なので、ちょっと私の読解力では難しかったです。。
もうあと10回くらい読んでみようと思います。

さて、この本はそもそも

人生って短くないよ!短いと感じるのは時間を無駄にしているから。自分のなすべきことだけに集中できるのであれば、一生はそれを成すには十分の時間があるよ!

と説明している本です。

セネカがこの本を書いた背景が、友人であるパウリーヌスが穀物供給の管理職の立場で、日々この管理作業に追われていることをみて

「もうそろそろ他人の為に頑張るのは辞めて、一度暇になってから、自分が成したいことを考えようよ」

と助言したかったところにあります。
それが本になり、パウリーヌス以外の人にも影響を与えることになっています。

●フクちゃん的超要約

人には十分の時間がある。
でも果てしない欲望、誰かから褒められたい欲求でその時間を消耗している。定年になってからとか、いつかとか言っている人は、人生がたとえ1,000年あったとしても、成したいことは達成できない
自分の為に時間を使える人間は、長く充実した人生が送れる。
いつ死が来ても怖くない、ためらいなく死ねる
穏やかで自由な時間(セネカはよく"閑暇"という言葉を使います)を過ごせば、今まで精力的に取り組んできたことよりも、ずっと大切な仕事の存在に君は気づくはずだ。
穀物管理の在り方よりも、自分の人生の在り方について考えることの方が人間にとって大切なことなんだ。
さあパウリーヌス君よ、自分の人生を生きよう!

セネカ「生の短さについて」を超要約

この本が、この本に書かれている言葉すべてが私の心臓を射抜きました。
そうなんですよセネカ様!と思わず言ってしまうかのように。

前回のnoteで

「幸せな状態を邪魔している要因って、自他の「期待」なのでは?」

と書きました。

期待に沿えることを善として頑張って、色々と消耗して、やりたい事が出来ない。もしくは、そもそも人生を賭してやりたい事が見つからない、なんて人生を送って、死ぬ瞬間に「ああ、仕事に・友達に・家族に恵まれて、幸せだった。。」で良いのでしょうか?

「他人の為に人生を費やすことが、私の人生です!」と思っている方、本当にすみません。いや、そういう人も居ると思います。多様性の時代なので、否定しません。

ただそういう他人の為に費やしていることを、例えばFacebookやインスタなどに上げて「私、凄いことしているの!」とアピールしたい心が少しでもあるのであれば、それはおそらく上記のセネカのロジックにヒットしてしまいます。

本心から「他人の為に人生を費やすことが、私の人生です!」と思っている人、本当のヒーローは、のJAM Projectさんの「THE HERO!!~怒れる拳に火をつけろ~」の歌詞にあるような人です。

HERO 俺を讃える声や 喝采なんて欲しくはないさ
HERO だから 人知れず悪と闘う(Nobody knows who he is)

「THE HERO!!~怒れる拳に火をつけろ~」 歌詞 by 影山ヒロノブさん

人からどう評価されるかなんて関係なく、他人を助けられる人。そういうタイプで他人の為に尽くせる人は、その行為こそが最高の幸せでしょう。

私は、どうやらそういうタイプではないようです。
まだまだ、悟りを開くには時間がかかりそうですね。。

話しが逸れたので、元に戻します。

他人の為に時間を使うことや、他人からの期待に応えること、それらをすべて省いて、まずはセネカのいう"閑暇"に身を置くことを考えること。

そして、実はその閑暇の身の置き方こそが「自分の最高の幸せの在り方」なのではと考えています。

自分への期待、自分が他人にかける期待。そして、他人からの期待。それらをすべて追いやって、自分だけの閑暇の時間を過ごすことが出来る。


それが、自分のやりたい事・在りたい姿なのだと、本を読みながらふと思いました。

その先に自分の使命を見つけたら、それはさらなる最高の幸せかもしれないですね。

という訳で、現時点の私としての閑暇に身を置くこと、すなわち最高の幸せとは、

夜、素敵なスピーカーでJAZZやクラッシックなど素晴らしい音楽を聴きつつ、暖炉の前で絵本や哲学書を読み、眠りにつく日々を過ごすこと


です。

~続く~
~次回はこの上記の閑暇を過ごした時の感想などを書いていきます~

今日もありがとうござました!
合掌

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