僕はボランティアで搾取の闇をみた:読書日記(4)「ぼくはウーバーで挫折し、山でシカと闘い、水俣で泣いた」
おはようございます。
最近は朝のウォーキング・ジョギングを再開しているですが、だいぶ涼しくなりました。真夏の38℃みたいな気温はもうやわらぐのかな?と期待しています。
さて、今回は掲題の書籍を読みました。私も何回かお話ししたことある斎藤幸平さんの本です。
タイトルがちょいとおふざけな感じがしてwwこれまで読んでなかったのですが、図書館に置いてあったので借りてみました。
これが、、、想像以上に面白かったです!なんとなく予想がついて「そうだよねー、共感」という所と、知らなかったけど「そんな感じなんだ!気づき!!」と感じる所が満載で、読んでいて飽きなかった。
これ、超おススメできる一冊です。
例えば、ウーバーイーツの配達員をしてみた話し。
そうなんだよね!って思った。昔Twitter(現X)で、ウーバーイーツの配達員がタワマンの住人に「いつかこういう所に住みたい!」と言ったところ、住人は心の中で「ただ他人のメシを運んでいるだけのキミに、成功は無いよ」と思ったことが呟かれていました。
ただアプリから指示が来て、従ってメシを配る。件数をこなせばお金は儲かるのかも知れないが、ただお金が通帳にチャリンチャリンされるだけのお仕事。他人と一切人間的なふれあいが無いお仕事。それって、人生を無駄にしていないかな?って、私もそう思うのです。
次の林業のワーカーズコープ体験をした話し。
自分自身の、真の経営者であること。自分で目標を決めて、自分主体で仕事することの大事さに気づかされたと思いました。先ほどのウーバーイーツ配達員からのこのお話しは、大分流れとして良いです。東京で仕事している私ですが、仕事はいつも自分で決めています。自分で達成すべき目標・価値をさだめ、これを1年間を通じて達成することを約束する。それに対し、年収をもらっているという感覚でいます。人からやらされた仕事を無心に行わないこと、大事です。
電力の件も考えさせられます。阪神大震災の地での話し。
電力を他国に頼るわけにもいかない、いわば経済安全保障的な意味もあるかもですが、とはいえ儲かるからとはいえ石炭火力発電所を、しかも一番建てちゃいけない場所に建ててしまうというのは、ちょっと心遣いが足りないかなぁ、、、という感じですね。
最後は、エコファッションの件ですね。某ファストファッションがよく「リサイクル」とかやってますが。。
そうなんですよね、私も昨年末お仕事でアパレル業のIT戦略の検討をしたのですが、アパレル業っていつまで経っても環境悪なんだなって思いました。綾瀬は〇かを使ってクリーンなイメージを打ち出したとしても、裏では真っ黒なんですww
本にも書いてありましたが、結局は「リサイクルしなくてもよい物の方が、結局は環境に優しい」のです。私も、洋服は好きなモノを買って、永く着るタイプ。冬のコート10年以上着るし、革ジャンも10万円近い高いものを買って、もうずっと着てます。トレンチコートは父のものを使っているので30年以上モノ?元値が30万円くらいしたらしいけど、元は取れてますよね。
そうやって、少量の服を永く着ること、大事だと思います。
斎藤幸平さん、こちらの本を書くきっかけが「学者は現場に行かない」という考えがあったからだということで。今回はめっちゃ現場体験をした上で、考えを書かれていて。非常に勉強になりました。
すべてにおいて言えることは
「自分の頭で考えること」
ですね(昔、そんなタイトルの書籍があったような、、、)
「リサイクルだからエコですよ!」と言われても「そうか?」と考えること。「ウーバーイーツ、儲かるらしいよ」と言われても「そうか?」と考えること。
私はつい先ほどまでボランティアで学生さん達に奨学金を与える財団のお仕事をしていました。忙しい時期は結構忙しいのですが、収入はゼロ。それでも理事長をはじめ「これは、非常に社会貢献している意義のあることだ」と言います。でも、理事長や偉い人(ほかに企業家や投資家が理事に入っている)は学生さん達といい関係だったりするのですが、私はただの評価委員。学生と深く触れ合えません。学生さん達の論文の評価や面談、足元の作業を頑張り、財団を支えているだけ。イイことをやっているのだと思うのですが、しっかり考えると
「あれ、私、やりがい搾取されている??」
と気づくのです。しっかりと、周りの価値観に流されるのではなく、自分の頭で考えることが大事だと気づきました。
世の中で踊っている様々なキャッチコピーに対し、猜疑心を持って考えることが大切ですね。
今日は以上です。
もしコメントや感想などありましたらぜひよろしくお願いします。
では!!
合掌!!
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