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先週のショートショート【24年04月07日~04月12日】

■2023年04月07日(日)
keikoさんのお題は「飯盒」である。どう考えてもキャンプ以外の使い道はありそうにない。最初チラっと米を圧縮する話を書こうとするが、先が見えないので止め、自宅を改造して住宅地に小さなキャンプ場を作る話にする。意外性はないが、そこそこ変な感じは出る。「ご近所商売」というタイトルにして、短く刈り込み、アップロードする。

■2024年04月08日(月)
Yumikoさんからのお題は「プリーツスカート」。みんな、想像して書け、連想して書けと手軽にいうが、未知のものを書くのはけっこう苦しいぞ。もはや折り目をアイロン掛けする光景しか思い浮かばぬ。そういう話を書いた。タイトルは「朝の折れ目」。妻からは不評。

■2023年04月09日(火)
Yumikoさんからのお題は「ブレザー」。なにも思いつかない。頭の中が空白というのはこういうことか。ブレザーが回転して空を飛ぶ無茶苦茶な話を書いたら、妻に「ブレザーってのは上着! あとスカート回転したらパンツ見えてぜってえーイヤ!」と怒られる。没。老人用のブレザーの話をなんとかひねり出す。タイトルはシンプルに「赤ブラザー」。出来は下であるが、もはや絞り滓もない。

■2023年04月10日(水)
Yumikoさんのお題は「ブラウス」。調べてみると、ふつーすぎて特徴があまりない。自分では着ないから感覚もわからない。どこにでもある、という前提で書くしかない。靴下からブラウスまで身につけているものを全部ばらばらの場所に落としていくという話を作る。オチが決まらず、妻には「変態者だ」と決めつけられ、結局、公開してからも三回変更する。大した話ではないのに難産。ついでに生まれた小作品「白いブラウス」もついでに公開する。

■2023年04月11日(木)
Yumikoさんからのお題は「トレンチコート」。最初はスパイの話を書こうとしていたが、アイデアが出てこない。いろいろやっているうちに、タイムトラベルの話になる。妻に送ると、「オチが違う」と反応が返ってきた。オチを変更して「アパレルショップ」というタイトルでアップロード。しかし、なにか違う。違和感がある。翌朝、すこし長くなったが、矛盾点を解消した。

■2023年04月12日(金)
Yumikoさんのお題は「カーディガン」。肌寒いときにふわっと羽織るくらいのふわっとしたイメージしかない。ふわっとした話を書く。オチに困る。オチなしショートショートになってしまった。「見守りカーディガン」というタイトルをつける。

■まとめ
なにが苦手といって、音楽とファッションほど苦手なものはない。音楽はただ聴いていればいいが、裸のままでいると寒いし逮捕される(クサナギくんのことを思い出した……)。一時期、コーディネイトを考える必要がないということで作務衣しか着なかった時期があるが、現在は、妻に任せっきりである。自分のことをマネキンであると思っている。よく一番苦手な部分をピンポイントで突いてくるなあ。Yumikoさんの眼力はそうとうなものである。塗炭の苦しみの一週間がようやく過ぎた。どうにかして逃げ切ろうとしたが、沈没した感、強し。やっぱり服装方面は鬼門である。ブレザーが上着だけだって知らなかったからね……。

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