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先週のショートショート【02月07日~02月13日】
■2022年02月07日(月)
今日のお題「大理石」を考える。チラッと検索したが、参考程度。大理石には本物と人工物があるみたいだが、その割合がわからない。「だいりせきだいりせき」と呟いているうちに「代理石」という漢字が浮かんできて、だいたいのお話ができた。ショートショートを一本書く。妻から「あ、少し悲しい。面白いね」という反応が来る。
■2022年02月08日(火)
今日は「ショートショートの朗読と雑談と」の一周年記念日。お題は「一」。頭を悩ませる。増殖する一円玉の話を書いて、妻に送るが箸にも棒にもかからない。昨夜書いた「一」は「今夜は、くだらねえ選手権ですかね」と言われる。もう一編、町内会の話「一周」を書く。これも妻の反応はよくないが、残念ながらこれで行くしかない。長すぎるというアドバイスに従い、縮めていく。後日、noteのダッシュボードで数字を眺めてみると、案の定、よくない。面白くない作品の数字は上がらないという仕組み、どういうアルゴリズムなのか知りたい。
■2022年02月09日(水)
妻の出したお題は「あかぎれ」で、案外むつかしい。あかぎれになって手が粉々にくだけてしまう話だけは(安易だから)書きたくないなあと思いつつ、そういう話になってしまう。ネットで調べているうちに、あかぎれのことをひびの入った鏡餅にたとえて説明しているページにぶつかり、つい面白いと思ってしまったのだった。「パズル」というタイトル。
■2022年02月10日(木)
本日のお題は「さきいか」。難航する。酒をもったはっつぁんが大工の熊さんを訪れてくる話を書いて、「落語っぽい仕立ては安くなる」と妻に怒られる。妻は落研の人なので、落語には厳しい。ひとりの男の趣味の話として書き直し。タイトルは「プライベート」。
■2022年02月11日(金)
妻からショートショートのお題がくる。「旗日」。祝日のことであるが、なぜわざわざ死語に近い旗日という言葉を送ってきたのか。さんざん調べて書いたら、「あなたの思想信条が入った話は安いからつまらない」と文句を言われる。「思想信条を抜いたら話を書いたら」というので、書き直し。連作ショートショートの一編で、びすものにする。どこまでびすのことを説明するのかでいつも迷う。タイトルは「旗日」。
ちなみにびすもののマガジンはこちら。
■2022年02月12日(土)
お題は「カーテンレール」。調べてもあまり面白いエピソードは出てこない。結局、カーテンの話になってしまった。正確にはカーテンを買う話。ドリフの「こんな店いやだ」みたいな。私の小説では、主人公は道があるとかならず迷う。私小説的なのである。タイトルは「カーテンを選ぶ」。
■2022年02月13日(日)
妻からショートショートのお題「ジュラ紀」が届く。毎度のことながらむつかしい。恐竜のことしか思いつかんよね。だいたい書き上げてからぜんぶ消す。説明ばかりで描写がなかった。最後、たった一行で落とすのはどうなのかと思いながら、とりあえず書き終える。タイトルは「変身」。
時間があったので、もう一本書く。すこし身近な話にしたいと思い、子どもたちがお父さんに「恐竜を観たい」とねだるシーンから始める。対に坂本龍馬を置いたが、お話として機能しているかどうかよくわからない。タイトルは「タイムトンネル」。
新作旧作まとめて、毎日1編ずつ「朗読用ショートショート」マガジンに追加しています。朗読に使いたい方、どうぞよろしくお願いします。