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大切にするって難しい

ついこの間、自分の夢は「大切な人を大切にすること」と改めて確認したはずの翌日、だんなとなんだか気まずい空気になってしまった。

夜、自分がやりたいことの時間を確保するため、夕飯を各自調達にし、それでもあたたかいごはんが食べたくて材料を買って帰りスープを作った。だんなにもスープを食べてもらい、美味しい時間をシェアできてよかったな、なんて思いながら、少し仕事のことが気にかかり、洗い物を脇に置いて、しばしスマホで調べ物をしていた。

するとだんなが無言で洗い物を始め、なんだか申し訳ないなあと思いながらも、ありがたくお任せし、そのままスマホとにらめっこをしていた。

洗い物が終わっただんなに「ありがとう」と伝えたが、なんだかテンションが低い。

あれ?私、なんかやらかした?

そうこうしているうちに前日の夜ふかしがたたり、急に眠気に襲われ、そのまま風呂にも入らず「おやすみ」と告げて眠りに落ちた。

翌朝起きてからも仕事の気がかりが頭をもたげ、なんだか冴えない。いつもなら先に出勤するだんなを玄関でお見送りして鍵をかけるのだが、その日は身体が言うことを聞かず、ふとんから「いってらっしゃい」と見送った。

やっぱりなんだか、テンションが低いな。

その日のお昼、原因がわからぬまま気まずいのを引っ張りたくなくて、だんなに「昨日はごめんね」とLINEするも、返信は「あいよー」のスタンプのみ。いつもとなんだか反応が違う。

そして仕事帰り、「いまから帰る」とLINEをするも未読のまま地元駅についた。スーパーに寄って買い出しをし「なんか作るね」とLINEをしたが未読のままだった。

怒らせてるのかな?なんだか不安になる。

2時間後、料理中にようやくLINEの返信があり「今から帰る。もしだったら先につまんでて」とあったが、料理を終わらせ、先にシャワーを済ませた。(ちなみに、この「もしだったら」ってだんなのワーディング、めっちゃ好き)

シャワーからあがる頃、玄関のドアが開く音がした。「ただいま」と浮かない顔のだんなが部屋に入ってきて、長いため息をひとつ。「先にシャワーしていい?」と言うので「どうぞ」とすすめる。ごはんをあたためるかどうか聞くとそのままでいいという。

盛り付けをして、洗い物をできる範囲で先にしておこうとキッチンにいたら、お風呂から私を呼ぶ声がした。洗い物の手をとめて、お風呂までいくと、「話していい?」とだんながその日仕事であったイライラを話し出した。私はタオルで体をふくだんなの傍らで、話を聞いた。

会社の上司がクソだった話に、私までムカついて、「明日そいつを刺しに行こうか?」と提案すると、「あんなやつに時間を使うのがもったいない、手を汚す価値もない」とだんな。ひとしきり愚痴り、少しだけスッキリした顔のだんなに一安心し、夕食を囲んだ。

続きを聞きながら、私もその日にあった仕事での嬉しかったことやクソみたいなやつの話をネタにして話し、2人で笑い飛ばした。

食べ終わって、食後パソコンを使うというだんなに「何するの?」と聞くと、個人名刺を作るという。来週、個人的に行く展示会があるそうだ。私も月末にイベントに参加する予定があり、個人名刺欲しいなあと思っていたので、「私も作りたい」というと「じゃあ一緒に作ろう」となった。

前日の反省から、すぐに洗い物を済ませる。だんなは食べ過ぎて(諸般の事情により、ごはんを盛り過ぎた(笑))「おなか苦しい」としばしふとんの上でご休憩。洗い物を終えるとまただんなに呼ばれ、スキンシップタイム。

すると「昨日はごはん終わったら、君ずっとスマホしてたから夫婦の会話がなくて寂しかった」とようやく、だんなのテンションの低さの真意がわかった。

私は勝手に、自分が食べたくて料理をしたのに、すぐ洗い物をしなかったことにムカつかれているのかなと思っていたのだが、大いなる勘違い。私、全然だんなを大切にできてないじゃん、と猛省した。

ていうか、うちのだんなかわいすぎかよ(笑)

でもふたりで「最近、お互いスマホとにらめっこばかりで、会話少なくなってたね」と反省した。

それから、パソコンを開いて個人名刺を作るべく、いくつかサイトを見比べ、デザイン検討などしていたが、結果的には私は自分でデザインしたくなり、でもそれだと納期的に来週に間に合わない、だんなはとにかく来週水曜日に必要、とニーズの違いがわかり、だんなは明日会社でやる、私は改めてデザインする、と別々にやることになった。小一時間の格闘が無駄に(笑)でもこれもコミュニケーション。無駄なことは何もない。

それから週末の予定を立てるためにネットリサーチ。行きたい場所、やりたいことをどうつなげて回るかを地図を見たり、サイトを調べたりしながら検討した。

しかし、ついに2人とも眠くなり、業務終了のお知らせ(笑)。お腹が痛くなってきた私はトイレに駆け込んだ。すると地震のアラームが大音量で流れ、ビックリして出るものも出なくなり(笑)部屋に戻って「めちゃビックリした」というと、だんなが「いっとくけど俺の方がビックリしたんだからな」とスマホ3台持ちを主張してきたけど、知らんがな(笑)

こうしてすれ違いを解消し、夫婦の会話をたっぷりして、眠りについた。いつもならふとんに入ってもずっとスマホを見ていて眠れないのだが、電気を消し、ハグしながら話をしていたら自然と眠くなり、だんなの寝息を聞きながら、私も眠りに落ちていた。

改めて、夫婦のコミュニケーションと睡眠をしっかりとりたければ、家でのスマホ利用はほどほどにしておいた方がいい、ということを身をもって知った1週間だった。

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