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#1 ちいさな設計集団が「ミッション・ビジョン・バリュー」をつくりました

こんにちは。
fujitacaリノベーションです。

これまで、noteを書いていましたが、新たにテーマを決めて定期的に発信していくこととしました。
主に組織づくりのことを話しながら、わたしたちの考え方やリノベーションのこと、暮らしのことを知っていただけたらいいなと思っています。

fujitacaリノベーションは、noteでどんなことを発信していくのか

noteでの発信内容は、こんな人たちに届くといいな、という思いでつくっていきます。
①パートナー企業・協力会社向け
→不動産屋さん、施工業者さん、その他ご一緒にお仕事される方に向けて。
日々コミュニケーションを取らせていただくことが多いのですが、その裏側にはどんな思いが隠されているのか、知っていただけたら嬉しいです。

②これからお仕事でご一緒する方、ご一緒したいと思ってくださる方
→これから採用活動を本格化していく予定です。
新たな事業への進出、領域の拡大なども検討しているため、同じ思いでお仕事できる方とご一緒できたらうれしく思います。

③リノベーションを検討している方
→リノベーションの施工事例などは「fujitacaリノベーション公式サイト」をご覧ください。より組織のカルチャーや思いに触れながらリノベーションをしたいという方は、組織の雰囲気が分かると思います。

記念すべき#1は「ミッション・ビジョン・バリュー」をつくったよ!という話をさせてもらいます。

「ミッション・ビジョン・バリュー」をつくった理由

fujitacaリノベーションは創業50年を超える会社で、もともと地域の工務店からスタートし、現社長が3代目。
過去には、こんな記事として取り上げられたこともあります。

3代目社長の佐藤 創史が参画してからは、主に「マンションリノベーション」をメインとした業態に変わっていきました。
やはり、街の工務店だけで食っていくのは経営的に厳しく、東京の住宅供給事情を考えると、業態転換が確実に必要となる状況でした。

そのなかで、マンションリノベーションに特化しながら事業を再構築。
少しずつ仕事が増えてくるようになり、今では会社全体の売上のうち約9割がマンションリノベーション関連となりました。

これまで「家業が中心」となってつくられていた組織が、急にメンバーが増えて、「外から来た人」が多い会社になったのです。
幸いにも社長のつながりで集まったスタッフなので、思いや方向性が大きくずれることはなかったものの、さらに事業を伸ばしていくためには求心力が大切になるフェーズへ突入し始めました。
そんなときに、拠り所と呼べるような、わたしたちって何をしたいんだろう という原点に立ち返る必要性に駆られたのです。

スタッフ全員で話し合って出来上がった「ミッション・ビジョン・バリュー」

2023年7月から新たに策定された「ミッション・ビジョン・バリュー」はこちら。

<MISSION>
”なぜ?”という問いから「しあわせの居場所」をつくる。

<VISION>
”暮らしのヒント”を伝える「設計集団」でありつづける。

<VALUE>
3つの「よかった」を大切に。
「話せてよかった」「ちょうどよかった」「変われてよかった」

これらの言葉たちが出来上がるまでにいろいろ打ち合わせを重ねたのですが、そこのプロセスはまたお話しするとして、まずはなぜこの言葉になったのか?という裏側を紹介したいと思います。


そもそも「ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)」とは

そもそも、ミッションとは
ミッション・ビジョン・バリューの定義はさまざまですが、こちらを参考にしていただくと良いかと。

ミッションは、成し遂げたい未来予想図のこと。
ビジョンは、ミッションに向かってここ数年でやりたいこと。
バリューは、ミッションビジョンに向けて、今自分たちができること、行動指針。

と解釈しています。
note株式会社のMVVも、以下の記事で紹介されています。

ミッションは「リノベ会社だからこそ、リノベ以外の選択肢も提案できる会社」になりたいから

”なぜ?”という問いから「しあわせの居場所」をつくる。

ミッションには「なぜ?」「しあわせの居場所」というキーワードを盛り込みました。
社内のワークショップで、一番に挙がってきたのは「”なぜ?”っていうキーワードが飛び交うよね。お客さんにも聞くし、スタッフ同士でも聞くよね。」ということ。

わたしたちスタッフが、結構真面目な人たちが多いので(自分でよく言う)、お客さんがなんでそうしたいのか?という気持ちを知ったうえでお仕事するほうが良い、という特性があると思います。
あれこれ素敵なプランやデザインを提案したいとは思うのですが、それだけだと机上の空論になってしまう。

お客さんに「なんでリノベーションしたいんですか?」と聞くと、意外とリノベーションすればなんでも解決できる、と思っているケースも多いのです。
ただ、いろいろヒアリングしていくと「それってリノベーションで解決できないよね?」ということもあれば「そこまでリノベーションしなくてもこうやって工夫したら過ごせるよね?」とか。
そんな思いも丸めて、「なぜ、リノベーションをしたいのか?」という問いから、打ち合わせはスタートしていくなと。

だから、最終的にリノベーションという選択肢を選ばなくても良いのです。
リノベーションというきっかけからわたしたちのことを知ってくれて、リノベーションを通じてリノベーション以外の景色も見えて。
それでお客さんにとっての「しあわせの居場所」が見つかることが一番幸せだなぁ、という純粋な気持ちから生まれたミッションです。

ミッションを決めるときに、外部の意見をいただくことがありましたが、「リノベーション会社なのに、リノベ以外もおすすめするんですね(笑)」という驚きの声とともに、すごく納得してもらったことが印象に残っています。

ぎりぎりまで打ち合わせを重ねて、納得のいくものをつくりあげていったことも

ビジョンには「組織を超えたチーム」が生み出す「アイデア」を最大化できるように

”暮らしのヒント”を伝える「設計集団」でありつづける。

ビジョンには「暮らしのヒント」と「設計集団」というキーワードを盛り込みました。
ミッションでお話しした通り、fujitacaリノベーションでは、リノベーション以外の選択肢を提案することもあります。
例えば、造作家具をつくりたい!というお客さんに対して、普通に「あ、無印良品のこれがいいですよ」とおススメしたり。
リノベーションに付随する話で言えば、子供部屋の配置を考えているうちに、なんだか子育ての意見共有の時間になっていたり。

でもそれって、リノベーションを通じてわたしたちが「いい暮らし」を提供したいから、リノベきっかけに話が膨らんで「いろんな暮らしのヒント」を伝えていけるなと。
設計を行うときも、要望通りに作るのではなく、なるべく「どういう暮らしをしたいのか」というポイントに焦点を当てて、そこから「リノベの中でもこんな選択肢があります=暮らしのヒント」をどんどんお伝えしていっています。

あと「設計集団」であることがミソです。
設計士でもなく、チームでもなく、個人でもなく、「設計集団」なのです。
組織で協働していいものを生み出すというのは、個人で働くよりも大きなものをつくることができるから。
組織にいることで、さまざまなシナジーが生まれ、もっといい提案が生まれる。
同じ会社でなくても、協力会社さんはときに「同僚」のような気持ちで仕事をすることもある。

まさにわたしたちは「設計集団」であり続けることが非常に大切だと思っています。

DIYもいっしょに取り組んでくれたお客さん宅にて(息子さんも本当はいる)

バリューはシンプルに「お客さんに言われたい言葉」を持ってきて

3つの「よかった」を大切に。
話せてよかった ちょうどよかった 変われてよかった

意外と悩んだのがバリュー。いわゆる行動指針です。
最初に決まった行動指針から大きく変わったのもここ。

行動指針って、挙げれば挙げるほどキリがなくて、いろいろ意識していることはあるんです。
「誰かに相談して仕事をしよう」「自分たちの常識を押し付けないようにしよう」「当たり前を大切にした設計を行おう」とかとか。

考えればきりがなくて、どうしよう?って悩んだ時に。
「自分たちって、客商売だし、お客さんのアイデアや悩みから仕事って生まれるよね?
そうしたら、最後はお客さんに言われてうれしい言葉を並べるのがいいんじゃないか」
という気持ちに。なるほどと思いました。

で、その言葉もいろいろ悩みましたが(笑)
お客さんから言われてうれしかった言葉や、これまでのコラムを並べてみたら「~よかった」って言われてるね。と。

話せてよかった 「話し合いができて良かった」「今まで言えない悩みを伝えられてよかった」「自分だけで考えず、ちゃんと相談してよかった」

ちょうどよかった 「コストバランスがちょうどよかった。雰囲気はよくしたいけど、全部リノベする気にもなれなくて…」「色合いがちょうどいいよね。このグレーはくすみすぎず、暗くなりすぎず、気に入っています。」

変われてよかった 「リノベするだけでお部屋の雰囲気が変わった、うれしい!」「家で過ごす時間の使い方が変わって、みんなリビングにいてうれしい!」「リノベをきっかけに断捨離をした。自分がこんなにもものが多くて、本当に必要なものに向き合えた気がする!」

こんな思いがつめこまれています。
やっぱりリノベーションを通じて、リノベーションでも、リノベーションでなくても、幸せになってほしい。
そのためにわたしたちは仕事をしているんだ、と改めて再認識させられるきっかけになりました。

新生活のタイミングでリノベをされて「自分と向き合えた」とのお声を

たくさんの「しあわせの居場所」を提供できるリノベーション会社として

fujitacaリノベーションでは、これからもお客さんにとっての「しあわせの居場所」を提供できる会社でありたいと思っています。

テイストは割となんでも得意ですが、「ちょっとオシャレで暮らしやすい」がテーマ。
緊張しない程度にオシャレなおうちで、子育てや暮らしにフィットした、割と長く使える素材を組み合わせたリノベーションを展開しています。

お問い合わせは公式サイトより。
(スタッフ阿部)

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