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中学入試に感銘を受けた話


あぁ懐かしき中学入試

私は、小学校3~6年生くらいまで所謂受験勉強をして中学入試を経験した人間です。
あの頃は友達とも遊びにいけないし、ゲームもなかなかやらせてもらえないし、散々だなぁと思って過ごしていました。

まぁ結局そのまま中学、高校、大学、社会人と自然なルートを踏ませてもらったことは親に感謝だなぁと思っています。

そんな中学入試が終わったあとしばらくしたある日、親戚からこんなことを相談されました。

「過去問、譲ってくれない?」

あぁ、誰かこれから中学入試する人がいてプレゼントでもするのかしら…なんて思ったら、どうやら自分で解きたいとのこと。

「世の中には不思議な人がいるもんだなぁ」と思いつつ、結局もってた本全部プレゼントしました。
最近ふとそのコトを思い出し、さて何がそんなに面白いんだろうと気になってしまいちょっと経験することに。

いや、びっくりしました。
中学入試、面白いっす。

中学入試を見てみよう

昔は点数を取ることだけに躍起になっていたので、まずは簡単な問題を確実に正解し難しい問題をどこまでいけるか…ブツブツ…なんて考えていました。

幸い30代おじさんにはもうそんなしがらみはなく、何なら0点とったっていいわけなので時間を気にせずユルユルと眺めてみました。

一言でいうと
「いやーこれよく出来てんなぁ」
という印象でした。

具体例をあげちゃうと怒られそうなので、冒頭をちょろっとだけ。
御三家の名門、中学入試問題でよく取り上げられる麻布中学。
1つ理科の問題を取り上げましょう。

汗をかいたあとに風が当たると気持ちいいよね。
実は汗をかく哺乳類って結構少ないんだよ。
人間の脳は熱いに弱いから進化したんだってさ。
という説明分。
そのうえで問題。
第1問:汗をかいたあとに涼しくなるのと同じ現象を選べ
第2問:人間は頭だけやたら汗をかく、メリットは何か。

はぇ~と声が出ました、ホントに。
第1問は所謂「気化熱を奪う現象」を選ぼうというお話。
みんな涼しー!っていってるけど、あれってどういうことだかわかる?という感じですね。

第2問に至っては答え書いてあるわけです、脳が熱さに弱い+頭がいっぱい汗をかく=??という思考力を試されている。

ココから私は
「中学入試って、入学してほしい人材を強く意識して作ってるんだなぁ」
と感じました。

これすっごい作るの難しいですよ、ほんと。
全国の中学入試作ってる皆さん、お疲れ様です。

さっきの例でいくと、いろんなことが垣間見れるわけです。
「なんで汗かいたあとの風って気持ちいいんだろう?」
「なるほど、熱が一緒にでていくからなのかぁ」
「あ、いつもおじさんたちがバシャバシャ水撒いてるの、それか!」
「はぇ~みんな意味があってやってんだなぁ」

少年の夏の思い出、これがそのまま正解を手助けするわけです。
まぁ要するに物事に対して「なんで?」って思える探究心と、その理解力を求められてるのかなぁと思います。

更にいうと、もし知らなかったとしてもこの問題は解けます。
何なら第2問はもらった情報をもとにした理解力なわけです。
もらった道具をみて理解し、それを使えるか。

こういう視点から問題をみると、学校によってすごく特色がでるなというのを強く感じました。
公式サイトとかいくとまさにそのような学生を求めていて、よく考えてますなぁと…

学校のカラーを感じよう

昔、どうやって学校選んでたんだろう。
文化祭とかはあったけど、ここまで考えてなかったなぁ。

結局楽しい学校生活だったので良しなのですが、選ぶ時はこういった学校のカラーみたいなものをしっかり感じたいですね。

就活とかもなのですが、このへんってホントに恋愛に近いと思ってまして。
相性ってあると思うんですよねぇやっぱり。

たとえばカチッとして「覚えていることを使える」ような子は麻布には向かなそうだなぁとか(勿論入ってから開花したり、さらに良い方向になることはあると思うのですが。てかココに入る子は覚えてもいる)

主要都市だといっぱい学校がある中で、自分に一番あってる学校を探すのは至難だと思います。
いろんな方向から選ぶ中の1つに、こういった「学校からのメッセージ」を盛り込めるとマッチした学校と巡り会えるかもしれませんね。

そしてハマる中学入試

まぁそんなわけで、私は思いっきりハマり。
1月中旬くらいになるとワクワクしだすようになってしまいました。

いま、おとなになってからの学び直しって流行ってますよね。
その中の1つで、中学入試解くのはかなり面白いかもしれません。

算数とかは方程式NG、というか使っても解けないやつとかあったり…
図形の問題とかしばらく考えてウロウロするのも楽しかったり。

やっと楽しく勉強できるようになったなぁ。
今ならタイムマシンに乗って勉強を楽しめるかもしれない。

いや…ごめんなさい…
勉強は…趣味くらいがちょうどいいですね…

皆さんもお暇な時のヒトネタとして、ぜひ!

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