【出逢い編＃２】Hちゃんの場合/リーダーの意識

Hちゃんとの出逢いは、アルバイト先でした。

まだまだ売れっ子なんて ほど遠い。朗読家を目指して 声優の養成所に通っているころのことです。ある有名なチェーンのカラオケ屋さん。

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Hちゃんは、ミュージカルアクターでした。コカ・コーラ協賛の舞台でWキャストのアリス役を射止めた舞台を、わたしは今でも記憶しています。

水泳が得意で、ライフセーバーのアルバイトもしていました。しなやかな泳ぎが自慢の彼女は、スタイルも抜群。柔らかできれいな黒髪が印象的な、色白の美人さんでした。

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当時は、アルバイトの日が重なれば お話をする程度の間柄ではありましたが、お互いに芝居をやっていることもあり、やがてはお互いの舞台を観にゆき、夢を語る間柄へと発展します。

わたしの予定が重なりすぎて現在のアルバイト先では対応がきかなくなったため、アルバイト先を替えたことをきっかけに 会える頻度が減りました。

少しの時間があいて、再会するきっかけは 知人が企画していたパーティー。豊洲のハイタワーでの異業種交流会。

舞台のちらしを配るためや役者名刺を配るためにも、いろいろなパーティや飲み会に顔を出していました。経営塾に通うようになってからというもの、知人から紹介される社交の場の種類が増えたのです。

赤坂や六本木、銀座、青山など、オシャレエリアでの企画も舞い込みました。事業家さんや、会社の御曹司、重役さん、新進気鋭の新米経営者さん、エリートビジネスマンさん、キャリアウーマンさん、社長夫人、お嬢様、また 彼らのお連様方が、顔を並べています。

たまたま、この日は 豊洲だったのです。

舞台告知のやりとりは続いていました。せっかくオシャレな場所へ繰り出すならば、その場が好きそうな女友達と行きたいと思い、久しぶりにHちゃんに連絡をしました。

女優ですから彼女もわたしも 華やかな場所は大好物！自分がステップアップできるような気持ちで、控えめだけれども精一杯のオシャレをして その日を迎えました。

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自由交流の場ですから、それぞれが自由にくつろぎながら、お酒を戴き、お食事を戴き、たくさんの皆さんと歓談してまわります。名刺交換はもちろんのこと。大歓迎の場です。

久しぶりの再会に、近況を話し合いました。次の舞台を控えているHちゃんはキラキラした笑顔。柔らかだけれども、テンションが上がると子どものようにはしゃぎます。とても、かわいらしい女性。

事務所に所属したHちゃんは、歌唱のCDも作っていました。まだまだ自分でも伸び代ばかりを感じているそうで、生き生きと毎日を過ごしていたのです。

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パーティーから１ヶ月ほど経ちました。わたし自身 やることが山積みで、もともとあまり女子会をしない者同士、日々に夢中な生活を送っていました。

交流会をきっかけに知り合った方々の御紹介でワークショップへ行ったり、お勉強会へ行ったり。たまにふたりの勉強会の場が重なることもありましたが、ふたりきりで会う時間は作れていなかったのです。

お勉強会で少し会話をする感じでは、新しい環境を知ることができて、特別感を持ちながら楽しく学べているように見受けられました。

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あるとき。

Hちゃんの変化に気づく日がきます。

あんなに生き生きしていたHちゃんが、別人かというくらい 悲しい顔しか見せなくなったのです。それば、久しぶりにお茶会にお呼ばれした日のことでした。

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Hちゃんは、ひとのせいにできないひとでした。どれだけ理不尽でも、無理矢理にでも自分ベクトルをして、自分の対応力や知識不足を責めます。

ここではHちゃんのために伏せさせていただきますが、あらゆることが重なり、彼女はすっかり、心の病気になってしまっていたのです。

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ほんの１ヶ月。

こんな短期間に、いったい何があったのか。

彼女は ある程度までは話してくれますが、『だれが何をした』の部分に関してだけは、気まずそうに言葉を濁してばかり。

わかることは、ざっくりした現状と。何があったにせよ、たくさんいる知人のなかから、わたしを頼ってくれたことだけでした。

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何度もお茶会を重ね。

自分から話してくれるまで待ちました。

現状を打破するために、まずは金銭面を解決しようという話にまとまりました。彼女は、現状を自分ではどうにもできず、治験で稼いだり、交際クラブに登録したり、ついには夜のお仕事をしないとならないかもと言っていました。

Hちゃんは美人さんです。治験だって、副作用など心配ですのに。交際クラブの規定など『当人同士の自由』の部分も多いのですから、不安で仕方ありません。実際に、あまり楽しそうにはしていませんでしたから。

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Hちゃんの希望は、わたしから事業を習うことでした。どれだけ、数多の優秀な先輩方をTupしても『ひろみちゃんから習いたい。わたしが信用したのはひろみちゃんだ』と、そこだけは頑固に主張を貫くのです。

まだまだ新米のわたしです。教えるような立場ではなく、あなたの成功のためにも一緒にトップリーダーのもとへ学びに行こうと幾度も説得しました。それでも彼女は『ひろみちゃんは、わたしが慕う人間や先生を、指定しちゃうの？尊敬できないひとから習えっていうの？』と、いつも泣きそうになりながら訴えるのです。

完全に、根負けでした。

わたしが自己成長を頑張るしかない。教えてあげられるだけの才覚を目覚めさせるしかない。習ったすべてを、成功したい誰かに教えてあげられるレベルまでスピーディに突き詰め、とりあえずの目先は わたしがお話をしながら。やがて憧れる先輩が見つかったときに紹介さしあげる形にしよう。

腹を決めました。

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博士になるほど知識固めにしなくてよいとか、仕事は慣れているベテランに依頼しろだとか、先輩方は言ってくださいます。そのほうが、はやく基盤を整えることができるからです。

Hちゃんは、さほど年齢も離れていないわたしに対し、とても素直でいてくれました。まるでわたしが素晴らしい先生かのように。まっすぐに、純粋に、習ったことをお伝えするわたしの話すことを行動に移してくれたのです。

メラビアンも仕事用に替え、持ち物を替え、すっかり垢抜けて見違えました。お勉強の環境でも、わたしたちは、しっかり目立っていました。

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心の病気は、お薬も使っていて、ずいぶんと重くはありましたが、わたしといると声をあげて笑います。明るい表情だってします。エンターテイメントの畑を好んで学んできているわたしが、嬉しくないわけがありません。

心の底から、一緒に成功したいと思いました。

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彼女は、結婚式場の音響スタッフもやっていました。結婚式専門の司会者やパーティスタッフ、イベンターさんばかりを集めた事務所に登録し、コンスタントに音響の仕事に通っています。

事務所の皆さん方との飲み会へも参加させて戴きました。オシャレでかわいらしい。スポーツBar風のレストラン。事務所所有で、特にサッカーファンの溜まり場になっているようでした。

有り難いことに お仕事の依頼も受けさせていただき、カウンセリングや、ヒルトンホテルでのVIPエステも担当させて戴きました。

Hちゃんにも舞台仲間もたくさんいますし、

お友達の御紹介もたくさん戴きました。

なんと、北海道に住んでらっしゃる 彼女の御両親からはカニやいくらを贈っていただき、つぎの休みには、ぜひ娘と一緒に遊びにいらしてくださいと、丁寧な御招待まで添えられていました。ほんの少し、お買い上げ戴いた製品に手書きの説明書を添えただけです。

あまりのお心遣いに、あたたかな感謝の気持ちと共に、改めて身が引き締まりました。はやくHちゃんと一緒に夢を叶える姿をお見せできるようになりたい。もっと早く成長したい。

Hちゃんも『わたしが、ひろみちゃんを証明する。絶対にいちばんのハイタイトルをとる。わたしがひろみちゃんを押し上げるから』と言ってくれていました。

涙がでるほどの、信頼です。

絶対に、裏切りたくないと思いました。

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やがてHちゃんは治験をやめました。副作用のない栄養学を取り入れたからです。交際クラブも解約しました。

わたしが止めるのもきかず、実家の両親がとても大切だからと30万円くらいの買い物をドカンと支払いました。『お金なんか稼げばいい』。わたしでもドン引きするほどの気合いです。思わず笑ってしまいました。大丈夫。絶対稼げるよ。その男っぷり。

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ライフセーバーと音響の仕事と、代理店の仕事や勉強。リーダー研修や宿泊研修へも一緒に行きました。心から大切だと思える友人と、心から信頼できるシステムを活用しての 夢へのチャレンジは、最高にわくわくする時間です。

新しいことを学び、新しい世界を知るたびに

憧れもふくらみました。

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ときにはオススメ図書をオススメしあいます。わたしの場合は先輩方から紹介された書籍を推奨しますが、彼女の場合は、自己アピールが大好きなタイプですから(笑)わたしの好きなものをひろみちゃんと共有したい！という想いがキラめいているんです。

たとえば、ゲッターズさんだとか、中島みゆきさんのCDアルバムだとか、火曜日のモリー先生だとか、聖☆お兄さんだとかを紹介戴きました。

占いは科学的＋自己コントロールに活用する程度ではありましたが、好き度の高い人からのオススメには一度触れてみようと思い、借りた本(むしろプレゼントしてくれた)には、しっかり目を通しました。本も音楽も大好きですから、とても充実した時間になりました。

ふたりとも、お勉強が好きなんですね。笑

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やがて彼女には、優しそうな彼ができました。まだお若いのにスリーピースを着て、しっかり目をみて話されます。じつは彼氏さんに呼び出され、お叱りを受けたんですけれどね。笑

Hちゃんは本当に一生懸命で、危ういほどにわたしを信じて、夢にまっすぐでした。わたしは彼女の想いをよく知っていたのですが、当時の環境において、彼女が才能を発揮しやすいような現場を整えることができなかったのです。

彼女も、よく理解してくれていました。それでも、どうにかして現状を変えたいという想いが溢れての行動だったと思います。

彼氏さんのお話は。Hちゃんはとても一生懸命なひとだ。勉強も頑張ってる。なぜ環境が対応できない？という内容でした。リーダーとして、やるべきことをできていないということですね。ごもっともです。

彼氏さんとして安心できる方だろうかと不安を抱いていたわたしでしたが、様子をみた感じ、彼女の選択を信じることにしました。

わたしはあまり女友達同士でも恋愛の話をしないのですが、Hちゃんのことですから、幸せな恋をできていると思います。結婚式場で アルバイトをしているくらいですから。

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Hちゃんとの出来事は、

わたしにとって、とても学びになりました。

ある日 突然に、強烈に自分を慕う人間が現れ、リーダーになってしまったときの気持ちを、わたしは一生 記憶しているでしょう。

よい経験を、積ませて戴いています。

オールマイティになりたいと願った きっかけです。

わたしが総てを完璧にできるならば、

環境に依存する必要はないからです。

わたしが総てを完璧にできるならば。

みんなの成功を足止めすることはないからです。

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わたしから始まる組織を

環境に依存せずに、自ら創れる能力を磨くための

気付きを

早くに得ることができて 本当に よかった。

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ビジネスの話は基本的には

男性から習うように言われてきました。

けれど、自分で説明できるように、変わりました。

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製品の話も

セミナーで習ったことさえ話せればよいと習いました。

でも、全製品、

メカニズムから説明できるように 変わりました。

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グローバルシームレスの仕事において

世界のどこにいても

環境が足りないから

仕事が進まないなんてことがないように

承認制の資料を作りました。

経営のお勉強についても記事にしました。

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経済の話も、経営学も、哲学も

SDGsも、ソサイエティ5.0も

プレジデント、フォーブス、エコノミスト、ダイヤモンド、経営書、経済書、自己啓発本、脳科学、大企業の成功までの歩みの書籍。などなど。海外の売筋の翻訳を含めて、たくさん読み漁りました。

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高卒で、看護学校に通ったものの看護師にはならず、東京に飛び出したわたしです。毎日芝居に明け暮れ、フリーターをしながら、エンターテイメントの世界を目指してきました。

今では、ずいぶんと成長し、エリートビジネスマンの方や、社長さん方、有名企業の役員さんや御曹司さんとも、同席させていただけるまでになりました。

もちろん、まだまだ実力も実績も足りません。

ほとんどを、あらゆる先輩方から学ばせていただき、

手伝っていただいています。

いつか、先輩方の名が、先生方の名が、

わたしの効果によって証明されるように

しっかり身を立ててゆきたい。

近年では、どうにか、ようやく 経営や流通のお話をアドバイスさせていただける立場になることができています。エンターテイメントの面でも、実は、大手さんに使っていただけています。まだまだ躍進、成長のタイミング。

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成功への階段は

たくさんの出逢いからできている

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この言葉を大切に

一期一会とはいえ

一会を、繋がりに替えてゆけるよう

人間力も、お仕事も、エンターテイメントも

夢を目指して 励んでゆきたいと思います。

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