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仕事への思いを言語化する

先週、所属先の小宮コンサルタンツにてZOOMも活用しての経営方針発表会に参加しました。

経営方針発表会は、多くの企業で行われていることと思います。所属先の会社の発表会も、それらと特段変わった構成や段取りがあるわけではありません。経営者から全社の中長期ビジョンと今期計画の説明があり、各部署の計画発表があります。そして、弊社では社員数がそこまで多くはないため、各個人による今期の計画がひとりずつ発表されます。

その中で、「中長期の時間軸における仕事への思いと紐づけて、個人の今期計画を発表する」ことが行われています。個人の今期目標・計画を設定し発表することは、一般的にも行われていることだと思います。しかし、各人の仕事への思いを中長期観点で発表しているところは、なかなかないように思います。

経営方針発表会がまだ行われていないようでしたら、ぜひ行うことをお勧めします。さらには、できればその発表会にて、経営方針と個人の仕事への思いを結びつける仕組みをつくれるとなおよいでしょう。

「仕事への思い」は、さらに2つの要素に分けることができます。
・ひとつは、仕事の目的=自身の職業人生の使命(ミッション)です。
・もうひとつは、仕事の目標=具体的に実現したい状態(ビジョン)です。

例えば、下記のイメージです。ポイントは、個人の目的・目標を「中長期の視点」(短期の視点ではなく)で明確にすることです。

・目的:新しい事業を生み出すことで世の中を変えていく、目標:立ち上げた事業を法人化し株式公開する、自身が手掛けた新商品で○○アワードを受賞する、・・・
・目的:教えることを通して関わる人に貢献する、目標:〇の分野で社内で最も詳しいと認められる人材になっている、自分の部下のうち△人が□□になっている、・・・

仕事への思いを明確にすることは、下記などの様々な効用があります。

・どんな職業人生を送りたいかを言語化することで、自身の仕事の使命と勤務先の会社が掲げる使命(会社の存在意義・事業目的)との関連性を把握できる。
・今担当している仕事を通して何を得たいのか、なりたい自分と現在の仕事との接点が明確になる。
・自分が到達したい中長期の目標を、今期の具体的な目標ステップに細分化できる。

自身の個人的な仕事への思いと会社の計画や仕事を関連付けることで、それらが自分事になります。自分事になっているかどうかは、発表内容や表情を見れば明らかです。私たちは普段、自身の仕事への思いを意識することがなかなかありません。定期的にこのような機会をつくり、意識することは重要でしょう。

その際、「中長期の視点」がカギとなります。半年や1年といった短期の視点で仕事への思いを明確化するのもよいことですが、職業人生全体について明確にするには「中長期の視点」が欠かせません。

目的は抽象的に「どうありたいか」で、目標は具体的に「どうなりたいか」である、と言い換えてもいいでしょう。この2つが両輪として揃うことで、日々取り組むべきことが明確になってきます。

ただ、どちらがより自分にとってイメージしやすいかは、人によるでしょう。皆さんはどちらでしょうか。

ちなみに私は、使命(ミッション)型です。「○年後必ずこうなっていたいという目標が〇つあって、具体的には・・・」という目標などを設定するのは、中期も短期も苦手なほうです。他方、「こういう価値観で今日も過ごしたい」「○年後何をやってるとしても、こういうことのために活動していたい。」という自分なりの使命(ミッション)を明確にするのはイメージしやすいほうです。

このことは、例えるなら利き腕のようなもので、ミッションが起点になるか、ビジョンが起点になるか、どちらかに偏っていてもかまわないと思います。自分なりのどちらかが起点になり、その結果自分にとっての日々やるべき取り組み・活動に落とし込みができていれば、それでいいでしょう。

その上で、どちらか一方のみより2つ揃っているほうが、より望ましいとは言えるでしょう。ミッションのみ明確でビジョンが不明確だと、日々の行動目標があいまいになりがちです。逆にビジョンのみ明確でミッションが不明確だと、次々と設定する目標を通して一体どういう職業人生を目指したいのか一貫性があやふやになりがちです。

とはいえ、「ミッションやビジョンを考えよう」とひたすら考え込んでも、なかなか出てきにくいものです。ミッションやビジョンを考える集中セミナーのような場に行き、他者と創発しながら明確化していくのもひとつの有力な方法と思います。

他にも、自分に合ったサポートツールを使うのもよいかもしれません。例えば、ミッションの明確化には「エニアグラム」という方法が通じるものがあります。私は、自分なりのミッションは比較的明確にできていたのですが、エニアグラムで「タイプ2:人を助ける人」という判定結果を見ることで、自分の考えた内容に対してより理解を深めることができます。
⇒ご興味ある方は、「エニアグラム」で検索すると、すぐ出てきます。

私はビジョンを具体的に設定するのが苦手なので、「マンダラチャート」を使ってブレーンストーミング的に思いつくことを書き出し、取捨選択しながらまとめあげています。
⇒こちらも、「マンダラチャート」で検索すると、すぐ出てきます。

ミッションもビジョンも一度まとめたら完成で永続するというわけではなく、時々見直すことが大切でしょう。ミッションは基本的にはあまり動かないものになるはずですが、それでもキャリアを重ねて環境も変われば自分に最もしっくりくる文言が変わったりします。目指すべき目標であるビジョンは年々再定義が必要になる内容です。

今は、外出もしにくい環境で、比較的時間をとりやすい方も多いことでしょう。この機会に、自分にとってのミッションやビジョンの明確化に時間を集中投下してみるのもいいと思います。

<まとめ>
自分の職業人生において、ミッション・ビジョンのどちらかを起点にしつつ、できれば両方を明確にする。

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株式会社小宮コンサルタンツ コンサルティング事業部 エグゼクティブコンサルタント  経営戦略・人事戦略、事業計画の策定・実行支援、人材育成等に携わる。 米ギャラップ社認定ストレングスコーチ、産業カウンセラー、キャリアコンサルタント、豪州ボンド大学経営学修士課程卒業(MBA)

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コメント (1)
イラスト使っていただいてありがとうございます!
!(^^)!
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