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イスラエルのユダヤ人のルーツ

 テレビで見たことだが、武隈というロシア研究家が興味深いことを言っていた。
 現在プーチンはパレスチナ養護の姿勢を出しているのだが、単にイスラエル批判というほど単純ではないらしい。
 そもそもプーチンは、ネタニヤフとは良い関係にあったという。個人的に気が合ったみたいだ。
 だからプーチンのイスラエル批判は、単にプーチンが個人的にイスラエル政権が嫌いとか、そういう話ではない。
 現在のウクライナとの戦争を有利に運ぶことに、ガザ地区の戦乱を利用しているということはもちろんある。だがその根底には、「ロシアはイスラエルの政治に関与する立場にある」という意味合いが含まれているという。
 その理由は、イスラエルの建国当時、集まってきたユダヤ人の多数が、ロシアやウクライナ地域からの移民であり、またそれを言うと、アメリカにいるユダヤ人の多くも、もとはロシアやウクライナ地域からの移民であるという。つまり元はロシア人であり、現在のイスラエルやアメリカのユダヤ人はその子孫ということになる。
 プーチン流にいえば、ロシア人であり、ロシア人の子孫はロシア人であり、つまりロシアのトップであるプーチンが影響力を持つ存在であるという事らしい。

 ただこの話にものすごい矛盾を感じるのは、そもそもパレスチナの地域にユダヤ人が移住し始めた理由は、迫害を逃れるという事であって、だとしたら、逃げてきたユダヤ人の中で一番多いのがロシアからだったとしたら、それだけロシアのユダヤ人に対する迫害がひどかったということになるのではないか。
  
 イスラエルの建国の流れは、ヨーロッパ諸国でのユダヤ人迫害によって、新天地(自国の領土)を求めたユダヤ人が、宗教上の理由からパレスチナの地へ移住することを求め、それが第二次世界大戦のナチスドイツの影響で、ユダヤ人迫害が加速した結果、移民を求める人が爆発的に増えてしまったことに始まる。
 現在のイスラエルとパレスチナの紛争の始まりもここにある。
 しかし、ユダヤ人を迫害したのは、ヨーロッパだけでなく、ロシアも含まれ、実は一説には、迫害の結果殺されたユダヤ人の数は、ロシアが一番多いという話もある。
 
 日露戦争の時、戦費の不足に苦慮した日本は、アメリカに資金を求めたが、政府は資金を提供しなかった。しかしその時ユダヤ人の富豪が莫大な戦費を用立ててくれた。その理由は、ロシア在住のユダヤ人が、ひどい迫害を受けていたからだ。当時大国であったロシアに一矢報いることができたのは日本だけで、その日本に大いに期待して戦費を援助してくれたという。

 アメリカに渡ったユダヤ人の多くもロシアからだとしたら、この話は納得がいく。
 
 自分から出て行った国民の子孫は、自分の国民であり、自分が影響力を持つ。というプーチンの考えが全く理解できないのだが、ロシアを憎んで逃げてきたユダヤ人の子孫が、プーチンの言うことを聞くという論理性はどこにあるんだろうか。
 実際のところ、イスラエルのユダヤ人やアメリカのユダヤ人が、プーチンの影響下に入りたいと思っているとは思えないのだが。

 まあ、プーチンもそのことはわかっているかもしれない。
 けれどこういう言い方をされたら、当事者であれば、内臓をつかまれたようないやあああああああああな感じがすると思う。その嫌な感じは、プーチンへの関心というか、執着というか、まとわりついてい来るようないやああああな感じを植え付けると思う。
 この嫌な感じというのは、ある時発せられた、その人物からのアプローチに、とらわれてしまうという副産物を生むかもしれない。
 いやな奴と認識した相手からのアプローチは、聞き流すことが難しいのに似ている。その時、無視できず、むしろ敵対して戦う方向に向いたとき、その行為そのものがプーチンの意図にはまっているとしたら、まんまと操られることになる。
 もとは諜報部のスパイであったプーチン。
 精神攻撃はお手の物なのかもしれない。

 そしてアメリカはユダヤ人が牛耳るといわれている国だし 

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