見出し画像

キーエンスへ入社し転職を決意するまでの話

2015年に新卒でキーエンスへ入社しました。そこから5年半法人営業や本社での販促などを経て、現在はリクルート住まいカンパニーの総合企画部で営業や事業課題解決の仕事をしています。

自分の備忘録、同じように転職を検討されている方や入社を迷っている方へのメッセージとしてつらつらと書かせていただきます。

主にキーエンスでの出来事を書こうと思います。転職についてのアレやこれやは別途記事にするつもりです。

私のプロフィールは以下にまとめていますのでよろしければご確認ください。

キーエンスへ入社した理由

キーエンスは大阪に本社を置く製造業向けのFA(工場自動化)機器メーカーです。「給料がとにかく高い」「忙しい」「ブラック」「徹底した管理体制」などといったさまざまな噂や評判を持っている会社です。

学生時代アパレルショップで働いており、そこでの出会いをきっかけに”営業という仕事をしてみたい”と思うようになりました。

”どうせ営業になるならとにかく売れる経験がしたい”
給料が高い=多くの売上・利益が必要=たくさん売る経験ができる

これが私がキーエンスを志望した理由でした。

ただ、内定をいただいてから”この会社に入ろう!”そう思えたのは同期となる内定者達と初めて出会った時です。
他にも商社や不動産、損保などさまざまな会社を受けていましたが、飛び抜けて同期が面白かった、バリエーションに富んでいたと感じたのです。

学生時代とにかく遊びに全力だった人、大学で首席で勉強ばかりしていた人、東大を出ている人もいれば地方の私立大の人もいるといったように、他の会社で感じた画一感を一切感じない人たちでした。

今でも最高の同期、友人、ライバル達です。本当に出会えてよかった。

画像1

キーエンスの仕事

キーエンスの仕事はとにかく泥臭い。
高給取り、リッチな生活、スマートなビジネスパーソン
そんな言葉とは程遠い仕事の数々でした

・毎日数十件の電話、時間の余裕が一切ないアポイント
・見積作成、電話対応、提案資料作成
・導入商品のサポート、クレーム対応
・10以上ある行動KPIは必達、成果目標ももちろん必達

とにかく現場に足を運び、先方のどの箇所に自社の商品を導入していただけそうか、何を提案すれば先方の課題解決につながりそうかを探し、少しでも提案筋があればそのためにできることはなんでもやる。

現場は油まみれ、冬でも汗だく、毎日走りながらアポに遅れないように働く、買ったスーツや靴はすぐにボロボロ・・・

これが圧倒的年収No.1の会社なのだと日々痛感していました。

画像2

辛かったこと、学んだこと

最初はとにかく売れない、仕事が終わらない、KPIが厳しいなどとにかく辛かった記憶があります。

上司も同様の仕事をしながら育成する必要があり、新人にかけることができる時間もそう長くはない。今だ!と思うタイミングを見計らいながら質問事項をまとめて端的に確認→解決したらその内容は以後一切確認しなくていいように工夫する。
そんな新人時代でした。

ただその忙しい中で仕事をしていたからこそ

・仕事をいかに生産的に進めるか、短時間で最大の効果を出すかを考える
・業務の優先順位の付け方、それを即座に行う
・仕事を後回しにせずその場で終了させる
・相談時は論点を明確にする、要件を先に伝える

といった、ビジネスパーソンの基礎とも言えるスキルは徹底的に身に付いたと思います。

本社への異動・販売促進の仕事

4年目に全国1位を取るなど仕事の進め方が身に付いてからは順調だったと思います。そこから希望したこともあり本社に移動し、販売促進グループの一員となりました。

販売促進グループの業務は主に以下の通りです。

・営業売上最大化のための施策立案と実行
・新規クライアント獲得
・Webマーケティングなどリード獲得
・カタログ作成、改修
・海外案件の現地との調整

そこで私はマーケティングの担当となりLPの作成やWebマーケティング、新規集客のためのWebセミナーなどを担当していました。

営業時代知らなかった本社との交渉や社内調整、マクロで見たキーエンスと他社の関係性などさまざまな知見を得ることができました

優秀な人材が各地から集まっている部署であり、非常にレベルの高い会話がされているのも印象的でした。(営業の時は販促グループの人たちは堅くて厳しくて融通が効かない、あまりいい印象はありませんでした笑)

画像3

転職を考え始める

本社へ異動する直前あたりから私は転職を考えるようになりました。会社への不満よりも次のチャレンジをしてみたいと思うようになったためです。

私が考えるキーエンスという会社は

・生産性第一
・KPI順守
・売上必達
・チームよりも個人
・クライアント利益よりも自社商品の売上

という印象がありました。しかし、元々人が好きで営業を選んだ経緯もあり、少し物足りなさは感じていました。
また、このままではこの会社でしか働けない人材になるんじゃないか、と不安に思うようになり、転職を考え始めました。

ここからの話はまたまた長くなりますので、別記事で書かせていただくつもりです。

画像4

入社する人・入社を検討している方へ

転職しておいて何を言ってるんだ・・・と思われるかも知れませんが、私は入社して一切後悔していません。キーエンスに入社してたくさんの事を学びました。

・営業としてのスキルが一通り身につく
・売る経験がたくさんできる
・仕事のスピード、質をあげることができる
・精神的に強くなれる(打たれても折れない人材になれる)
・多種多様な人たちと働くことができる
・給料は本当にいい(若手のうちからいろんな経験できます笑)

これから入社される方、入社を検討されている方は以下のことを認識した上で、目指すべきか考えていただければと思います。

・一度鼻は折られます
  ∟学生時代どれだけ上手くやってきた人もまず一度は挫折します
・華やかではない
  ∟工場の現場は日々戦争です。その方々へ商品を売りにいくのです
・コミュニケーションスキルは必須
  ∟話し上手 である必要はありません。
   相手の考えを察知し、汲み取って会話ができるか これが重要
・楽な仕事ではありません
  ∟キーエンスの知り合いがいる方も大勢いらっしゃると思います。
   その方々も日々闘っています。
   楽そうに見えるならその方のスキルが高いのです。

マッチしない方々は1-2年で辞めてしまっています。
ぜひもう一度、自分がこの会社にあっているのかは考え、覚悟して入社するのがいいと思います。

ただ、本当にいい会社です。大きく成長できますし、この会社がなければ今の私は絶対になかったなと確信しています。


とても長くなってしまいました。ここまで読んでいただきありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?