【ワシメモ】第46回 #オウンドメディア勉強会 (19/4/18)
はい、ふじじゅんです。
今日は、こちらの勉強会に参加してきました! This。
御託はおいといて、表に公開できそうな範囲でメモを残します。ただ、集中力があるほうではないので、聞き漏らしもあるはずです。
全部というわけにもいきませんので、各登壇者のプレゼンから数点ずつポイントをピックアップしていきます。
※ 深刻な肩こりの影響で、集中力を欠き、すべての情報を網羅できているわけではないことを悪しからずご了承くださいませ!
# 概要
【登壇者】
・ランサーズ株式会社 PARAFT編集部 服部有利子さん
・freee株式会社 経営ハッカー編集長 中山順司さん
・株式会社LIG 橋本陽介さん
・有限会社ノオト 宮脇淳さん
(登壇順)
【司会】
・Six Apart ブログ 編集長 壽かおりさん
【会場スポンサー】
ログリー株式会社
# 登壇メモ
以下本編です!
(1)PARAFT 服部さん「クラウドソーシングを活用したPDCAの方法」
■■■ テーマ■■■
クラウドソーシングを活用したPDCAの方法
■■■ 媒体■■■
・PARAFT
■■■ 内容メモ■■■
□ ポイント
・とにもかくにもコンテンツ愛
・徹底的に言語化
・フローごとに役割分担
・公募を活用
・合わないと思ったらすぐ交代
□ メディアレギュレーションは一定品質を保つための装置
PARAFTではメディアビジョンの言語化のため、レギュレーションを作成。「定量的なルール」に落とし込む。クラウドライターとのコミュニケーションコスト下がる。
(文章量)
・NG:本文を読みやすい文章量で書いてください
・OK:本文は小見出しを2-3つ使って、各見出し150字以内にしてください
(具体的な指示)
・NG:SEO対策になるように書いてください
・OK:titleには指定キーワードを必ず入れてください
□ 文章の上手さより、メディアやコンテンツへの共感大事
PARAFTではフローごとに役割分担をしている。
・「構成」
- PARAFTのコンテンツに共感、定性的な趣旨を理解
- PARAFTらしさを理解、指定KWからオリジナル性をうむ
・「執筆」
- パラフトのコンテンツに共感、自身でも興味
- 文章品質は高くなくても良い、書きたい気持ち大事
- 定量レギュレーションや締切は守る
・「検品」
- 定量検品をもれなくチェックできる正確性
・「編集」
- たしかな日本語力
- Webのお作法理解
□ Webのお作法は「結論ファースト」
お作法 is 例えば、小説とは違い、結論からいうの大事
□ 体制でまわすPDCA
・体制構築
・制作
・記事チェック
・フィードバック
□ 取り組みの結果
・2ヶ月半で新規投入本数100本
・リライト50本
・半年でPV数 +58%
→詳細PV出ていたのですが、念の為伏せておきます!
■■■ 所感 ■■■
自社サービス「Lancers」とオウンドメディア「PARAFT」は、ランサーが活躍するエコシステムになっています。服部さんがこれまでに関わったランサーは述べ300人。多くのクラウドライターが関わるだけに、標準化の一環としてのレギュレーションめちゃくちゃ大事ですよね。
また、育成の観点からも丁寧なフィードバックがあるほか、品質担保の観点からも、ファクトチェック専任部隊をつくるなど、クラウドソーシングと編集部の強みを活かす体制構築に重きを置いている印象です。
ややもすると、結構大変な体制でもあるのですが、丁寧かつ力強く運営するために、メディアやコンテンツへの共感を何よりも大切にしている。スゴイ。
(2)経営ハッカー 中山さん「『誰が読むん?』ってならないための編集部側のコントロール法」
■■■ テーマ ■■■
執筆慣れしていない人をライター登用したときありがちな「その記事を書いたとして誰が読むん?」ってならないための編集部側のコントロール法
■■■ 媒体 ■■■
・経営ハッカー
■■■ 内容メモ ■■■
□ 「誰が読むん?」ってなるタイミング
・社内の人材をライター登用
・社外ライターとの初仕事
□ 原因は「上流」にある、編集部が脳に汗をかくべき
①アイデア出し 4割
②タイトルにする 3割
③骨子にする 2割
--- ここまでで9割 ---
④執筆する
⑤ フィードバックする 1割
※ 割合は編集部工数
骨子にするまでの上流の9割をカチッとできないと、「誰が読むん?」ってなっちゃう。
□ ライターが「書けること」と「読者の興味関心」の交わる領域
▽ NG例
ライターが「書けること」ベース
▽ OK例
ライターが「書けること」と「読者の興味関心」の交わるオーバーラップ領域のコンテンツ。
□ 骨子は見出しレベルで
切り口としてのリード文と骨子でわかりやすく。
□ ライターから企画が上がるようにしている2つの工夫
・スプレッドシートをライターごとに分けて相互共有
- タイトル案
- 想定読者
- メッセージ
- ざっくり骨子
- 編集部コメント
- 進捗ステータス
- docsリンク(Googleドキュメント)
・ただしハードルがあがらないよう雑なアイデア共有のためメッセンジャーも活用
↑でできた記事が↓
□ タイトルの付け方・TTP(徹底的にパクる)
- ホッテントリ、ツイッターまとめ、ねとらぼ、デイリーポータルZ
- メジャー経済誌
- 雑誌&週刊誌メディア
・その他タイトルのエッセンスの参考になるツール
- コピーメカ
- メガトリ
ホッテントリメーカーみたいなやつです。
メガトリで自動生成された「最高にうまいブラック企業の作り方」で声でた。
□ まとめ
□ おまけ
中山さん「アイデアだして企画できるライターは最強。逆にそうじゃない人が多い。生き残るライターさんはこれらができる」
■■■ 所感 ■■■
「骨子にするまでの9割行程が大切」「編集者が脳に汗をかくべき」めっちゃ共感です。
僭越ながら僕自身同様の考え方だったので、ひとつの自信になったかも。
↑コンテンツ企画になれていない方が、コンスタントに臨んでいくには継続のハードルをさげるために、シンプルかつスピーディに骨子まで組めるようになると腰の重さが軽減されます。
フレームワークで考えるとポンポン浮かぶようになります(ワシ調べ)
(3)株式会社LIG 橋本さん「面白さとSEO対策の書き分け」
■■■ テーマ ■■■
面白さとSEO対策の書き分けとは? メディアの立ち上げ手法や運営の仕方から見る企画との付き合い方
■■■ 所属 ■■■
・株式会社LIG
■■■ 内容メモ ■■■
□ オウンドメディアの立ち上げ手順
関係ないけどブラウザのままスタイルうける。
□ オウンドメディアのKPI設定
結論「目的と読者による」
KPIをキメるのに時間をかけるのは本末転倒。
2-3年先のゴールを見据えて「行動KPI」を立てるのが良い。
□ オウンドメディアの理想の体制
オウンドメディア運営で大切なのは、根気強く、気持ちを強くもつこと。
その上で、これらの要素が大切。特に「責任所在」。オーナーは誰か、キメておくべき。
□「読者は誰なのか?」 ペルソナに面白いと思ってもらえればそれで良い。
ターゲット読者じゃない人に「面白くないですね」と言われても「いや、あなたペルソナちゃうし」。
目的(読者)に対してどうあるかを考えよう。
実務的には、「SEO」か「SNS」」のどちらかが企画の軸になるが、どちらにしても「読者は誰か」を考えるのが大切。これは制作パートナーにも共有すべき。
□ 検索キーワードごとに読者ペルソナを設計
・年齢、性別
・居住地
・家族構成
・職業
・年収
・検索状況/心境
・etc
□ 「面白くしてください、バズらせてください」へのアンサー
「御社にとっての面白いとは? バズの定義とは?」
「100人のマーケットで2万PVはとれない」
■■■ 所感 ■■■
1キーワードに対して、最大公約数ではなく、1人の読者像ペルソナで掘り下げるFor You視点がすごい。もちろんここまで細かくやるのは生半可じゃできないと思うんです。
多分読者の顔がすぐに浮かぶくらい、ターゲットに会いに行っているのではないかと。
「この記事があの人に笑顔をもたらすだろう」ってレベルで自信持てると素敵。
(4)有限会社ノオト 宮脇さん「オウンドメディアの価値を高める編集者の役割」
■■■ テーマ ■■■
オウンドメディアの価値を高める編集者の役割〜企画の練り方、ライターの育成、予算の割り振り〜
■■■ 所属 ■■■
・有限会社ノオト
■■■ 内容メモ ■■■
□ コンテンツをつくる目的
□ どんなコンテンツをつくればいいの?
× 事業者がいいたいこと
○ 生活者が知りたいこと
□ ちなみにコーポレートサイトでもっとも見られているコンテンツ
実績、料金目安
□ 企画の立て方
・疑問 -> 徹底検証
・かけ算
・化学反応
□ 疑問の徹底検証
北海道旅行って時間もお金もかかる。
→ 疑問「新千歳空港なら1日で済むんじゃね?」
▽ 「検証しました!」
□ かけ算
(例)軽減税率×桃太郎
freeeでの制作例。あまり知られていない「軽減税率」という堅いテーマに対し、誰でも知ってる「桃太郎」を切り口にかけ算。
□ 化学反応
(例)平成生まれ×懐古厨
□ コンテンツ作りのプロセス
・ネタ出し
・企画会議
・取材アポ
・取材撮影
・原稿執筆
・編集・校正
・公開
□ 予算の話
オフレコだったのでこちらでは割愛。
■■■ 所感 ■■■
発想の柔軟性と、そこからの企画力に仰天(小並感)
「生活者が知りたいこと」って、顕在化したことだけでなく、「言われてみればめっちゃ気になる!」をいかにピンポイントで刺せるかだと感じましたね。
もちろん、顕在化した課題に対する解決ってのは必要なんですが、オウンドメディアの役割として、まだ課題を認識していない潜在層ターゲットに対して興味の入り口をつくってあげる必要もある(当然メディアによるけど)。
となったときに、ただオモシロを狙うだけじゃ再現性は低くて、軸に対して何の切り口を設けるのかが大事。そのヒントとして「疑問検証」「かけ算」「化学反応」がある。
そこで生んだ珠玉のアイデアを、高い品質で生み出すべく、丁寧なプロセスで制作しているのがノオトさんなんじゃないかなと思います。
# おわりに
今回触れたこと、すべて意識するのはなかなかムズイので、個人的には特に印象に残っている以下4項目に注力したいなと思います。
「メディア/コンテンツ愛」
「徹底的な読者目線」
「編集部が脳に汗をかく(上流工程9割の掟)」
「発想の柔軟性」
とても学びの深い1日でした、運営の皆さん、登壇者の皆さん、ありがとうございました! 欲を言えば、さらに双方向性があると、インプット×アウトプットが加速しそうです。
以上、雑ではありますが第46回 オウンドメディア勉強会のメモでした「#オウンドメディア勉強会」のタイムラインも追っかけてみてください!
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