パーソナルトレーナー藤井自伝128
世界最高の食事方法といわれたダイエット方法
それは地中海式ダイエットである。
名前を聞いたことがある人は多いと思うが、意外と内容を知らない人も多いと思う。
今回はやり方のポイントとパーソナルトレーナーから見た注意点をお伝えする。
決してこの地中海式ダイエットをオススメするというわけではなく、こういったダイエット法、食事方法があるということを知った上で、なぜこれが良いのかといった理由や自分に合うのかどうかの試しなど、少しでも良い材料になれば良いと考えている。
まず地中海式ダイエットを簡単にいうと、
食材毎の食べる頻度のコントロールと昼食メインの食生活である。
肉や卵などを少なくし、穀物や豆類、野菜や魚を中心に食事を組み立てるもの。
具体的なポイントでいうと、良質な脂質の摂取、主食は色ものを摂取、水は1日コップ6杯以上、昼食のカロリーを全体の4割にする、毎日の運動、適量なワイン、である。
元々はギリシャやイタリア南部の人たちの食生活を取り入れた食事法で、医療の発達が乏しい割に生活習慣病が少ないため、食生活が注目されたところから始まる。
そして特徴的なのが地中海食ピラミッドと呼ばれる食材別の摂取頻度である。
大まかに3つに分かれる。
毎日食べるもの、週2,3回食べるもの、月2,3回食べるもの、この3つだ。
まず、毎日食べるものとして、穀類・野菜・オリーブオイルなどの良質な脂質・豆類・ナッツ類・フルーツである。
そして週2,3回食べるものは、魚介類や卵、鶏肉にスイーツとなる。
最後に月2,3回食べるものとして、肉類や乳製品である。
このように食材の頻度をコントロールし、摂取カロリーの4割を昼食で摂取するようにすることで、ストレスなく痩せるというものだ。
実際に栄養面からしてもバランスが取れていてなおかつ失敗しやすいダイエットによくある、過度な制限や我慢がない。
つまり無理なく継続していきやすいダイエットでもある。
活動時間帯である昼にカロリーを摂るのも合理的だ。
一見非の打ち所の無いダイエットで、たしかに世界最高の食事法と言われても納得できそうだ。
ただ、唯一の懸念点としては、タンパク質量があまり摂りにくいことである。
毎日とる食材の中でタンパク源としてはほぼ豆類に偏ってしまう。
穀類にもタンパク質は含まれているが少量かつアミノ酸スコアも低くなる傾向がある。
なのでパーソナルトレーナーの観点からいうと、週2,3回の魚介類を増やしたり、卵や鶏肉などは日々食べるようにアレンジしたほうが良いと感じる。
元々海外の食事方法であって日本人の体質に必ずしも合っているものでも無いと思うので、これらを参考に試しつつ、体調を見ながら自分なりのアレンジを加えていくのがベターであると思える。
試してアレンジは運動やあらゆる事にも応用が効くので、ぜひ習慣にすることをオススメする。
ただ、地中海式ダイエット、まずは試してみる事が大切である。
続く