パーソナルトレーナー藤井自伝18

減らない借金、増えない資金

たこ焼き屋は10月に無事開店した。
中高生や家族連れの多いとても賑わった商店街の真っ只中!
そしてかの有名な銀だこの目の前に店舗を構えた。

たこ焼きユーザーを奪う腹づもりである。

こちらは新店舗なので元気よく見せ前で

「美味しいたこ焼きいかがっすか〜」

と忍たま乱太郎のきり丸ばりに呼び込みをする。
最初は交代で呼び込みをしていたのだが、僕が呼び込みをしている時が最もお客さんが入るということがわかり、基本的に固定となった。

一時期は長渕剛のようなしゃがれ声になるくらい声を日々出し続けた。

何ヶ月もするとビックリすることに、なんと目の前の銀だこの店長まで呼び込みを始めた!
お客さんがうちにとられ、売上が減ったらしいのである。

後にこの不動の店長を左遷させ、3回も店長を移動させることになるのだが、最初のうちは売っても売ってもお金が貯まらない状態にあった。

その理由は、先輩が出店資金を消費者金融で借りたためとたこ焼きの原価が高すぎたためだ。
そして使わなければ良いのに売上が良い週末はそのままパーッと飲みに行ってしまうのである。

これではお金が貯まるわけがない。
商売を知らない3人はしばらくこのままジリ貧で進んでいくのである。

しかしここでそんな環境に鋭いメスが入ることになる!

続く

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