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タイの学会「TAARM2022」に参加 FBP-100とアスタニンの研究成果を現地で報告

9月3〜4日の日程で、タイのバンコクにて「TAARM2022」が開催されました。不二工芸製作所からは、私・常務の前島と学術顧問の望月が参加しました。私たちは、ランチョンシンポジウムで発芽そば発酵エキス(FBP-100)とアスタニンの研究成果を報告しました。参加者は著名なドクターに加えてタイの若い研究者が多かったのですが、熱量が高く、英語でのプレゼンテーションはもちろん、質疑応答などもとても貴重な体験となりました。

タイのアンチエイジング関連の学会に参加

常務の前島です。タイのバンコクで9月3〜4日に開催された「TAARM2022」に、不二工芸製作所として出席してきました。TAARMは、簡単にいうとタイのアンチエイジング関連の学術集会です。12回目の開催となった今回の学会では、新型コロナウイルス関連のトピックも大きく取り上げられました。

今回、私と学術顧問の望月は8月31日から9月6日までタイに滞在しました。今年は雨季が例年より1〜2ヵ月ほど長く、1日1回は大雨が降りました。いわゆるスコールです。その他の気温や湿度などについては、日本とあまり違いはなかったような気がします。私自身は6回目のタイ訪問だったのですが、結論を先にいうと「若い世代が多く、タイはやはり勢いのある国だな」というのがいちばんの感想です。

タイのアンチエイジング関連の学術集会「TAARM」に参加してきました

“なぜ、タイの学会に参加したのか”と思う人も少なくないかもしれません。不二工芸製作所では、「そばの芽ぐみFBP-100」「アスタニン」という商品を展開しているのですが、数年ぶりに弊社を訪ねてきた知人に、会社の近況と合わせて商品情報をあらためて説明したところ、彼がタイのドクターを紹介してくれました。ドクターがFBP-100とアスタニンに興味を持ってくれたとのことで、ランチョンシンポジウムへの参加が実現したのです。海外を含めた販路開拓は、私たちの課題の一つです。貴重な機会に恵まれたことに、とても感謝しています。

FDAの申請を経てタイでの展開を目指す

当日のようすについてですが、私にとって英語でのプレゼンテーションは初めての経験でした。個人的にタイは好きな国の一つなのですが、富士山の麓である富士宮から来たこと、旅行でもタイを訪れたことがあること、「ソンクラーン」という水かけ祭りに参加したこと、プーパッポンカリーというタイ料理が好きなことなどタイ語を織り交ぜて自己紹介を済ませると、FBP-100とアスタニンのこれまでの研究成果を発表していきました(タイ語での自己紹介中に笑いが起きたのは個人的な成果の一つです!)。

「そばの芽ぐみFBP-100」「アスタニン」の研究成果を発表

これまでの記事でもご紹介してきたとおり、FBP-100は、そばの新芽の青汁を乳酸菌で発酵して得られる発芽そば発酵エキスを原料とするサプリメントです。一方のアスタニンというサプリメントは、アスタキサンチンとニンニクスプラウトを原料としています。いずれも抗酸化作用と抗炎症作用がベースにあり、FBP-100については高血圧やアレルギー、間質性膀胱炎などを、アスタニンについては抗疲労や抗加齢などを研究対象としています。日本に対する注目度が高いこともあり、ランチョンセミナーの感触はとてもよかったと思います。

顧問の望月からは、製品に含まれる機能性成分と新型コロナウイルスとの関連をご紹介いたしました。アスタキサンチンや乳酸菌には、新型コロナウイルスの発症や重症化を予防する効果が期待されているのです。それぞれの詳細については、過去の記事をご参照ください(リンクは一部のみのご案内となります)。

発酵による健康効果の変化 そばの新芽の青汁と発芽そば発酵エキスの抗酸化活性
発芽そば発酵エキスのACE阻害活性 鍵は発酵で増えるヒドロキシニコチアナミン
乳酸菌発酵で抗アレルギー作用が20倍 べにふうき茶と同等の活性を持つ発芽そば発酵エキス
最新の論文をご紹介 発芽そば発酵エキスの併用で間質性膀胱炎の病状が改善
ニンニクスプラウトとの相乗効果は?強力な抗酸化作用があるアスタキサンチンの抗疲労効果
新型コロナウイルスとアスタキサンチン 抗酸化・抗炎症・免疫調節作用による重症化予防の可能性

発表後には、30分で100人ほどの参加者がブースに集まってきました。サンプルも配布していたのですが、一言でいうと、すさまじい熱気でした。具体的な質問では、タイでの流通に関する問い合わせが多かった印象です。こちらについては現在、タイFDAへの申請を進めています。3〜6ヵ月を目安としてタイでの展開を実現させたいと考えています。

弊社ブースのようす。すさまじい熱気でした

また、アスタキサンチンにニンニクスプラウトを加えることのメリットなどについても質問がありました。アスタキサンチンとニンニクは、最も有名な機能性食品原料としてタイでも認知されています。イメージだけでなく、作用機序も含めた明確な相加効果、相乗効果を打ち出せるようにしていく必要があると感じました。

タイの同世代の研究者の熱量に負けぬよう、私たちも研究開発を続けていく方針です。関係者の皆様、今回は貴重な機会をありがとうございました。

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