Fichronicle #20 『ハードカバーの物語』
2020年9月14日(月)
空気が変わった。秋になったのだ。昨日までのあの暑さはどこかへ行った。今年は梅雨明けも少し遅かった。今年の夏は僕が好きなバンドの歌に出てくる「短い夏」という言葉がとても似合うものだったと思った。
2020年9月15日(火)
空気が少し変わったこともありひんやりとした夜。さすがに半袖ではいられなくてタンスからパーカーを出して羽織った。洗ってから一度も着用されていないパーカーはこちらもひんやりとしていて、なんとなく秋が来たことを僕に感じさせた。
2020年9月16日(水)
ラジオから僕が好きなバンドの秋をテーマにした曲が流れていた。それまで録画したテレビを観ていたが気づいてすぐに一時停止。曲に集中した。
普段のデバイスで聴くのに比べ、キーボードの音がよく聴こえるものだった。
公共放送の局で流れていて、これまで2回だけ別の曲が流れていたけど、この曲が流れたのは初めてだった。
少しひんやりとした空気の中で流れるこの曲は再び僕に秋の始まりを感じさせるものだった。
2020年9月17日(木)
アラスカを鉄道で巡る番組を観てた。広大な世界だなって思う。
僕はこれまでアラスカという寒冷な地域であることと蟹としゃけが獲れる地域としかイメージがなかったけど緑がたくさんで、撮影時期が6月だったこともあってか旅人としてこの地を巡っていた俳優さんは半袖姿で歩いている場面もあり、とても驚いた。
2020年9月18日(金)
録画した番組を観ているとジェラートがイタリアのフィレンツェで生まれたことを知った。生みの親は料理とは関係なかった芸術家だったらしい。
この街には新種のジェラートを生み出す人が現代にいて、彼もまた料理とは関係のなかった職業の人間だったらしい。
彼はジェラートと言えば甘いもの、という常識を覆すようなチーズ味のそれを生み出した。
当初は受けいられなかったものの、今では人気らしい。
彼が言った「自由な発想を持つ者が革新をもたらす」という言葉がとても印象的だった。
2020年9月19日(土)
空気が秋になったのは変わらない。でも夜はなんだか暑いなとか喉がかわく感覚がある。熱帯夜とまではいかないけれど暑い。このくらいがちょうどいいのかな。
2020年9月20日(日)
乾燥として少し硬くコーティングされたグミが好きすぎてまた食べたいって気持ちがとてもある。20歳の食の趣味にしては子どもっぽいのかもしれないけど美味しいんだ。僕はあのお菓子が好きだ。
機材代に使います