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展示会で「自分が本当は何を視ているのか」知ってますか?

先日、シリアルキラー展に行ってきました。

シリアルキラー展2024のパンフレットと解説冊子

自己紹介遅れてすみません。
初めまして、はにさぼです。
まさかの初投稿がこんな危ないテーマになるなんて(笑)

「殺人鬼に憧れてます!」ってわけではありません!
安心してください!
ただなんとなく、こういう不穏でサイコなものには触れたくなる質です。 

「友人も気になるって言ってたし、せっかくの機会だから誘って行ってみよー🙌」
と、引きこもりの私が珍しく重い腰を上げたらですね……。

なんとなく興味がある

この、自分でも曖昧だった感覚が整理できた気がしたので、綴ってみます。


【環境は人を善人にも悪人にもする】


環境は人の心に影響を与える。

何を当たり前のことを!?
私もそう思います。

ただ、これまでの学びを通して自分なりに腹落ちしたんです。

シリアルキラーたちの中には、家庭内暴力とともに育ってきた人が少なくありません。
‘’親はアルコール依存症‘’との説明書きも、何度見たことか……。

子は親を選べない。
その事実が、後の人格形成に影響を与えているのだと、生い立ちから収監までを読めば推測できます。
なんというか、明らかに幸せな人生を歩めるようなスタートではない。
今風に例えるなら“親ガチャ失敗”。

彼らは、自分の力では抗えない劣悪な環境で育った。
かつ、年代的に戦前戦後のアメリカに生まれた人も多い。
負の空気をまとった社会の中、殺人を犯す人生を迎える。

生まれた家庭が違っていたら、
生まれた時代が違っていたら、

善人として歩む道もあったのかもしれない。
想像せずにはいられません。

と、ここまで思いを馳せて気づきました。
「私は展示会の何を観に来たんだ?」

グロテスクな殺人描写?
彼らの描いたアート作品?

いや違うな。
「私は、彼らの生きた背景に興味があったんだ」

【抗えない事象に人々はどう生きるのか】


先述しましたが、私は不穏でサイコなものに惹かれる質です。
他にも、戦争関係のものやディストピア作品なども好んで調べます。

これまでは漠然と『不穏なものや暗いものに興味がある』と思っていました。
それも間違いではないのでしょうが、本質はそこではない。

『個人では抗えない暗い社会的事象がある中、人々がどう考えたりどう生きたりしたのか興味がある』

これが、より正確な自己分析だと。

きっかけはシリアルキラー展でしたが、思い返してみて納得しました。

例えば戦争関係。

戦争ものといえば戦闘機や戦艦、地上戦での血肉飛び散るアクションなどを想像しがちですが、私は強制収容所での暮らしを描いた『夜と霧』や『風立ちぬ』に心を打たれたタイプです。

資料館では、実際に使われた爆弾や被害の惨状よりも、配給生活や統治下での暮らしなどを読み込むタイプ。
家族に宛てた手紙なんてものは、かなり心にきます。

『個人では抗えない暗い社会的事象』にはいろいろあるはずで、その最たる例が『戦争』なのかもしれません。

他にも

★『1984年』 
厳しい監視社会を描くディストピアSF小説

★『返校』 
戒厳令下での台湾の学校が舞台のホラー系ゲーム

★『デトロイト ビカム ヒューマン』 
反アンドロイドの憎悪が渦巻く社会で、意志を持ち始めたアンドロイドたちが自らの権利を求めて立ち上がるシナリオ系ゲーム

これらの作品も好きです。
その他アニメもいろいろ好きなのですが、割愛。またの機会にお話します!

【自分が本当は何を視ているのか】


つい夢中になって好きなものたちを語ってしまいましたが。
そう、思い返してみても「なるほど……」と察したんです。

『個人では抗えない暗い社会的事象がある中、人々がどう考えたりどう生きたりしたのか興味がある』

何気なく足を運んだシリアルキラー展で、まさかここまで自己分析が捗るとはビックリ。
自分の好きなものたちの点と点が繋がった感覚に、ちょっと感動したくらいです(笑)

展示会では、
「自分が本当は何に注目してそれを視ているのか」

向き合ってみると、これからも面白い気付きがあるかもなぁと。
内向タイプの私なりの楽しみ方を発見しました。

noteの使い方不慣れですみません、
ここまで読んでくださりありがとうございます!

では、またね👋

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