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【天領 日田の旅】咸宜園 広瀬淡窓 

江戸後期最大の知られざる私塾

「敬天思想」「三脱」「月旦評」「万善簿」

井上酒造さんの井上準之助の生家「清渓文庫」で最も多かったのが広瀬淡窓の書でした。井上百合さんや日田市の職員さん、十時日田市商工会会頭、そして椋野日田市長もみなみな「淡窓」を口にしていました。そして、咸宜園の存在。

そこで、最終日 空き時間を利用して「咸宜園跡」「咸宜園教育研究センター」を訪問して、専門家のお話をゆっくり聞くことが出来ました。そこで、いろいろ資料を拝見して感動しました。

三脱:入門時に学歴、年齢、身分を奪い白紙の状態に戻す

月旦評:毎月末に全塾生の成績を公開する 能力に年齢の差なし



万善簿:毎日の全ての行動に〇善行と●悪行を付けて、毎日それを相殺して〇善行を1万個まで積み立てていくという生活を続けること!

また広瀬淡窓は、老荘思想や仏教から死生観を学びました。

儒教においては「天」と「理」は同じものと考えていますが、淡窓の考える「天」は「理」とは別の存在であると考えました。「理」を真に知れば人間は正しい行いをして暮らすことができる、しかしその「理」を生む「天」は理解することができないと看破した天才です。

多くの門下生 入塾生は92年間で5000人に及びます。儒学者以外にも僧侶や教育者、医者、政治家などがその門を叩いています。

有名なところでは、適塾に入る前の大村益次郎、髙野長英、清浦奎吾(第23代総理)等がいます。

先ほど紹介した井上準之助が崇拝していたのも解ります。

日本には荻生徂徠、中江藤樹、佐藤一斎など素晴らしい儒学者や二宮尊徳(金次郎)のような素晴らしい思想家がいますが、広瀬淡窓も完全にわたしの中ではランクインしました!(笑)(*⌒▽⌒*)

天領 日田には神仏習合や自然崇拝 巨石崇拝の伝統なども残っており、今後ますます研究していきたい場所となりました!




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