紙魚

読書録。備忘録的に書いているので、全記事ネタバレしてます。 年間100冊目標で頑張りま…

紙魚

読書録。備忘録的に書いているので、全記事ネタバレしてます。 年間100冊目標で頑張ります。 いつまで続くのやら。

最近の記事

分身 東野圭吾 著

〈きっかけ〉 東野圭吾シリーズ読破計画の内の1冊 ブックオフで東野圭吾作品ばかり大量に購入 〈感想〉 近代から人間は科学と共に歩んできた。現代は科学技術が進むことによって便利になり、寿命も伸びた。その科学技術はどんどん進歩しているが、進歩した科学は倫理観の壁を前に歩みを止めている分野がある。 生化学はその分野の1つである。 病気になり移植が必要になったとする。(肝臓などは右葉と左葉に分かれており、生命機能を維持したまま個人間での移植が可能である。) しかし血液型や体重差など

    • 空白小説 小狐裕介,氏田雄介,水谷健吾著

      〈きっかけ〉 本紹介YouTuberのほんタメで紹介されていて、購入した。 54字の物語は知っていたので、期待大 〈感想、あらすじ〉 「吾輩は猫である」〜「名前はまだない。」と文の始まりと終わりが指定されており、〜の部分を変えてさまざまな物語を作るというもの。 始まりと終わりが決められているにもかかわらず、ハートフル、ミステリー、意味怖など、多岐に渡るジャンルが展開されており、物語の面白さ以上の感動もあった。 というかそもそもアイデア系のやつが好きかも。 また終わりの文がわ

      • るん(笑) 酉島伝法著

        〈きっかけ〉 本紹介YouTuberの女性MCのあかりんが紹介していて面白そうだったので、メルカリで購入しました。 〈要約と感想〉 現代医学は医療科学である。病気になった場合は生体の構造や機能、疾病について研究し、疾病を診断・治療・予防する方法だ。 本書は医療科学ではない迷信やスピリチュアルな医学が基準になっている物語である。 早川書房が刊行している「SFが読みたい!」にノミネートされた作品である。 しかしこれはSFの蓑を着た、現代の我々を描いた風刺小説なのではないかと感じ

        • クジラは潮を吹いていた。 佐藤卓著

          〈きっかけ〉 QuizKnockの山本さんが、本を紹介するYouTuberのほんタメとコラボした際に、「人生を変えられた」と絶賛していた本。 デザインというものは享受するも、能動的に触れたことがなかったことに気づき、読むことに。 新品2000円程度に対して、相場4500円〜5000円と謎の高騰を見せていた。 ちょうどメルカリで2000円で出品されており、えいやと購入した。 〈感想〉 身の回りに溢れている身近なものについて学ぶということ久しぶりにした気がする。 デザインという

        分身 東野圭吾 著

          リバース 湊かなえ著

          〈きっかけ〉 会社の後輩のYさんにおすすめの本を聞くと 「リバースのドラマめっちゃ面白いんです!」と言われ、原作を読むことに。) 〈感想〉 めっちゃおもろい感動しました。 最後の句の「殺したのは俺だったのか。」は本作を描く前から固定だったとのこと。 まさに最後の1ページのための小説だった。 主人公である深瀬の常に感じている劣等感と、ある種の責任感の強さ、常に諦めているけど期待しているというその人物像にリアリティを感じた。 作中ですでに亡くなっていた広沢は深瀬とは反対で運動も

          リバース 湊かなえ著

          銃•病原菌•鉄 ジャレド•ダイアモンド著

          〈読書を始めたきっかけ〜この本にした理由〉 1投稿目なので、読書を始めたきっかけも。 そもそも小説などの文芸に触れようと火がついたのは2021年の夏、趣味のレザークラフトのために難波の店を訪れたとき、新型コロナウイルスの影響で制限がかかり、入店が予約制になっていたことを知らず、3時間程度の暇ができたとき。 その時は「店内誰もおらんのになんで3時間も待たなあかんねん」とイライラしたが、それと同時に「25歳にもなって、こんなことでイライラするって何?」と思い、冷静になろうと思った

          銃•病原菌•鉄 ジャレド•ダイアモンド著

          このノートについて

          2023年より、読書記録をつけることにする。 私が本を読む意味は単純に面白いからという理由で、本を読むことによって何かを得られるとは思っていない。 1冊読むことで、人生で使える単語が1つでも増えれば、いいなとは思う。 いつも読んだ内容はすぐ忘れてしまうし、それでも良いかと思ってきた。 特別気に入った本以外は基本売却してしまうし、内容を覚えている本の方が少ない。 このノートを書く理由やきっかけとして、大きく2点ある。 1つ目は一度読んだ本を再度買ってしまうことは避けたいと

          このノートについて