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紙派の人間がKindle Paperwhiteを買って使ってみた感想

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 僕はずっと紙の本派の人間で、デジタル版の本を読みたいと思ったことがありませんでした。しかし、漫画『鬼滅の刃』と『ハイキュー!!』と『チェンソーマン』と『約束のネバーランド』を全巻購入したことにより、紙の本を置くスペースが自室にほとんどなくなって、「もはやkindle的なものを買うしかない」と思うようになり、とうとう購入しました。『Kindle Paperwhite』なるものを。

 とくに漫画本が部屋のスペースを取るから、漫画本がたくさん入るように、「8GB」ではなく「32GB」のほうを購入しました。これだと約650冊分の漫画本が入るようです。さらにクラウドには容量無制限で本を保存できるみたいです。kindleの本を購入すると自動的にクラウドに保存され、kindle本体の内部で本のデータを削除しても、いつでもクラウドからダウンロードすることができます。僕はじっさいに、読み終わったkindleの本を削除してみて、クラウドから再ダウンロードしてみました。ちゃんと出来たので安心しました。

 Amazonで注文して3日くらい経つと、『Kindle Paperwhite』が家に届きました。「これで部屋のスペースを気にせずに漫画本を好きなだけ買える! 読みたいけど読めてなかった『呪術廻戦』や『進撃の巨人』や『キングダム』や『ワンピース』が読める!」と思ってわくわくしました。

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 そしてわくわくしながら開封し、本体を見てみてみると、思ったより画面が小さいので不安な気持ちになりました。とりあえず起動してWiFiに繋ぎ、Amazonのアカウントと連携させて、さっそくkindle版の『呪術廻戦』の第1巻を購入してみました。ワンタッチですぐに購入が決定されたので、その購入の容易さに少し恐怖を覚えました。そして3~4分くらいで第1巻のダウンロードが完了し、読み始めました。

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 画面はカラーではなく完全なモノクロですが、僕が読むのは小説と漫画だけなので問題ありません。ただ、画面がやや小さい(ブラックジャックの文庫本と比べると一回り小さい)のと、画像をアップさせる際の画像処理スピードが少し遅いのが気になりました。思っていたより読みにくいけれども、許容範囲内ではあります。画面に表示される漫画の絵と文字は、まあまあ綺麗です。画像はかなりアップすることができるため、小さな文字も十分に読めます。

 そのあと試しにkindle版の小説も読んでみようと思い、前から気になっていた遠野遥の『破局』を購入しました。芥川賞受賞作品です。

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 小説のダウンロードは1分もかからずに終わりました。文字だけの本は漫画本よりも格段に容量が少ないみたいです。そして読んでみると、これがヤバいくらい読みやすくて感動しました。紙の本をただスキャンしたものではなく、kindle用に最適化されています。画面の明るさも調節できるし、文字の大きさだけでなく、フォントも文字の太さも設定できます。さらに、意味の分からない単語に指でタッチし続けると、辞書が出てきてその単語の意味が分かります。ページをめくるスピードについては、漫画も小説もほとんど気になりません。あまりにも読みやすいため、『破局』は1日で読み終わってしまいました。

 『Kindle Paperwhite』の重さは、318ページある文庫本の『スプートニクの恋人』より若干重いくらいです。左手で本体を持って読みながら「重いなあ」と感じることは僕はありません。防水性能が優れていて、お風呂に入りながらでも読めるらしいですけど、貧乏性の僕は恐ろしくてそんなことできません。YouTuberのヒカキン氏はよく最新のiPhoneを何台も購入して風呂に投げ入れたりしていますが、僕はとてもじゃないけどそんなことはできません。外に持っていくのも画面が割れたりしそうだから抵抗があります。kindleは家の中でのみ使用するつもりです。外にはいつも通り紙の文庫本を持っていきます。

 ちなみに、上の画像に写っている文章は遠野遥さん著の『破局』のものであり、ページの位置Noは155です。男性の陰毛についてやや執拗に語られています。こんな風に、どうでもいいようなことに執着する書き方は中村文則的だなと思いました(中村文則も芥川賞受賞作家です)。文体は簡潔でやや硬く、作品全体に絶望的な虚無感が濃いめにただよっており、その点も中村文則に似ています。村上春樹をより無機質にした感じでもあります。僕は中村文則も村上春樹も大好きなので、遠野遥の小説もけっこう好きになりました。彼の『改良』という小説も近いうちにkindleで購入して読もうと考えています。

 『破局』は文庫本ではなく単行本でした。「文庫本の小説のkindle版はどんな感じなのだろう?」と思って、同じく前から気になっていた道尾秀介の『カラスの親指』を購入しました。

 結論としては、単行本も文庫本も全く同じ形式でした。kindle用に最適化されたものに再編集されています。同じく読みやすいです。画面は目に優しく光っており、寝っ転がっていても読みやすいです。kindle版の小説に慣れると、紙の小説を読んでいるときにもつい、分からない単語を長タッチしてしまいます。もちろんそこに単語の意味は表示されません。

 僕は主に漫画本を読むために『Kindle Paperwhite』を購入したのだけれど、文字だけの本の方が圧倒的に読みやすいので、嬉しくもあり、残念でもあります。けれど、漫画本がやや読みにくいとはいえ許容範囲内ではあるので、まずは『呪術廻戦』をどんどん読み進めていって、友人やコンカフェの女の子たちと『呪術廻戦』の話で盛り上がりたいと思います。『Kindle Paperwhite』、個人的には買ってよかったです。

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