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チームメンバーの強みによって、チーム総力よりも大きな成果をあげていますか? あなたが見ている未来は、チームメンバーと同じ未来でしょうか?[チーム編 #10]

マネジャーには二つの役割がある。
①第1の役割は、部分の和よりも大きな全体、すなわち投入した資源の総和よりも大きなものを生み出す生産体を創造することである。(中略)
②第2の役割は、そのあらゆる決定と行動において、ただちに必要とされているものと遠い将来に必要とされるものを調和させていくことである。

マネジメント〔エッセンシャル版〕』Part2 マネジメントの方法
第5章 マネジャー p128より


マネジャーに必要とされている役割は「拡張」と「調和」、ということでしょうか。
少し前の時代だと、マネジャーの役割についてきた人はマネジャーとしての役割に専従していたイメージがありますが、今は、プレイングマネジャーとしての任務を任されている方が多いような気がします。


第1の役割、資源の総和よりも大きなものを生み出す生産体を創造するために、今回は書籍の紹介をお先に……。
マネージャーの問題地図 〜「で、どこから変える?」あれもこれもで、てんやわんやな現場のマネジメント』 (沢渡あまね 著 技術評論社)です!!
問題地図シリーズ、累計25万部突破だそうですよ。
その大半を著されているのが、沢渡あまね氏です。
「みんなで」できる人がマネジャーである、と背中を押してくれている気がします。
人間の脳ではできもしないマルチタスクができるたぐいまれない人=マネジャーが求められているけど、みんなでスーパーマンを目指そう!! という社会通念は「無理だということをわかろうね!?」と喝破してくれている気がして、わたし好きです♪
誰か一人がみんなを引っ張る、マネジャーは何でもできる人、そんな幻想からは早く脱出して、チームメンバー一丸となって、社会に対する良い変化を生み出すように一緒に頑張りましょう!!


第1の役割については、沢渡あまね氏のお力をお借りしました。
第2の役割は、あらゆる決定と行動における調和、ですよね。

ドラッカーの読書会に参加されていた管理職の方から、「若い時の上司に、自分より3つ役職が上の立場だったらどうするか、という視点で物事を考えなさい、という指導を受けたんだよね」というお話を伺いました。

若い時、仕事を始めたばかりの時だと、自分の目の前にある仕事、もしくは作業に追われてしまい、視座を高めることができなかったりします。
そのために「なんで自分ばっかり……」と感じてしまうこともあります。
その仕事をやり遂げた先にどんな将来が待っているか、想像しながら手を動かす・頭を動かす、ということができているでしょうか。

立場が違う、ということは考えている時間軸も変わってきます。
長期の目標を達成するために、短期の目標を達成する必要があります。
短期の目標を達成することに夢中になりすぎて、長期の目標を達成できる方向とずれていないかを常に確認し、方向を修正していく必要があります。

緊急性のあるもの、重要度の高いものの二軸で考える方法もあります。
日常業務では重要度が高く緊急性の高いものを優先的に進めていきますが、忙しすぎると、重要度は低いのに緊急性の高いものに侵略されていることもあります。
事業の実行により手に入れるべきは、社会における良い変化(成果)です。
成果をあげるためには、緊急性は低く重要度の高いものに割く時間を確保することです。

いかにチームメンバーと分担するかが、進捗に大きな影響を与えます。
分担するためには、チームメンバーの強みと弱みを知っておく必要があります。
メンバーそれぞれが自身の弱みを気にせず、強みに集中して結果を出すためにはメンバー同士の調整も必要になります。

方向性のずれの修正、長期目標と短期目標の調和、緊急性と重要度の調整、チームメンバーの強みの組み合わせ……プレイングマネジャー1人ですべてができるわけではないでしょう。

ここまでですべてのマネジャーの役割を整理できたわけではありません。
先輩、マネジャー、管理職……その立場になれば自然と役割を担うことができることができるわけではありませんから、経験年次の早い段階から想像することで、できれば経験することで準備する必要があります。
準備できている人が増えたなら、マネジャーひとりでその役割をすべて担う必要はないわけです。

職歴が伸びるたびに、立場が変わるたびに、役職が上がるたびに、着実に視座の高さを入手していきます。
日常的に商品を買う、という顧客の立場で生活もしていますから、売り手側・買い手側の両方の立場を行き来してもいます。

その年数に到達しなくても、立場・役職が変わらなくても、その立場で見渡す世界は想像できるものです。
想像できるので、相手の立場に立って行動することもできます。
相手の希望を想像することだってできちゃいます。

誰でもマネジャーとしての役割を担うことができる、となればチームは最強でしょう!!
この先のチームの在り方、じっくり考えてみませんか♪

あなたの立場は、新人、先輩、マネジャー、管理職、トップマネジメント……どんな立場ですか?
あなたに任されている役割は何ですか?
あなたがチームメンバーに期待していることは何ですか?
あなたがチームメンバーに期待していることは、メンバーの強みに合致していることですか?
あなたの組織、チーム、個人の長期目標は何ですか?
あなたの組織、チーム、個人の短期目標は何ですか?
長期目標と短期目標は調和していますか?
長期・短期目標を調和させるために何をしますか?


実践するドラッカー【チーム編】』 
chapter1 チームで働くということーチーム作りとマネジャーの仕事 p20
#10


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サークル始めました♪
このサークルの長期目標・短期目標が調和しているか、検討する必要が在りますね……さて、どうしよっかな♪


実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
ドラッカー先生の言葉と佐藤先生の解説が1セット、そこかしこに「今のあなた」に必要な言葉が散りばめられています。
佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?

【チーム編】は、チームをあずかるすべてのマネジャーに向けて書かれており、ドラッカー教授のチームマネジメントの極意が1冊に凝縮されています。

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