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顧客の決定だけで、事業の独自性は生まれません。どこで、どんな方法で獲得できますか? 思ってもいない使われ方をしていませんか?[事業編 #22]

素材産業や用途産業では、マーケティング分析は、顧客ではなく市場や用途からスタートすればよい。

創造する経営者』第Ⅰ部 事業の何たるかを理解する
第6章 顧客が事業である p127より


佐藤先生の解説を引用します。
「ドラッカー教授は、「外部からの事業の見方には、三つの側面がある。すなわち『誰が買うか』だけでなく、『どこで買うか』『何のために買うか』という視点である。あらゆる企業が、顧客、市場、用途のいずれかを中心に定義できる」と指摘しました。」(本書 p51)

スポーツ観戦も同じですよね。
誰が(誰と)見るか。
どこで見るか。
何のために見るのか。

東京2020が開幕して1週間。
連日、テレビを通して日本選手の活躍がみられて楽しいです♪

通常の大会のように、会場で、パブリックビューイングで、スポーツバーで、集まっての観戦は難しい状況です。
一緒に集まって同じお酒・食事をとりながら盛り上がる、という楽しみ方はできなくても、それぞれの自宅で、同じお店のミールキットを取り寄せ、各自好きなお酒を飲みながら、オンライン観戦などをされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

環境が変われば、その中で工夫しながら、従前の在り方を新しいものに変えていく、という取り組みは、これまでの歴史の中でも繰り返し行われてきました。

顧客だけが事業の決定要因ではありません。
今回のオリンピックのように環境が変わることもありますし、モノ・サービスの思いもよらない使われ方も出てきます。

できないことを列挙することはできますが、できないことをできることに変えることができれば、新たな市場の開拓にもなるでしょうし、新たな顧客を獲得することにもつながるかもしれません。

自らの視点だけが世界を定めているわけではありません。
いかに視点を増やせるか、ということが、この先の変化の激しいの波を乗りこなす機会を得ることにつながります。


パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法』 (柿内尚文 著 かんき出版)は、表題に魅かれて手に取りました。

せっかくオリンピック期間中ですから、スポーツの話で考えてみます。
今、これだけ多くのスポーツが、それぞれの歴史を紡ぎ、多くの人に親しまれているのも、視点を変え、工夫をし、その競技を発展し続けてきた結果ではないでしょうか。
「そんなのはおかしい」「ありえない」と言われながら変化を続けてきたのだと思います。
その変化をなかったことにしなかったから、今があるのでしょう。
人間の体も少しずつでも進化しているでしょうし、道具の進化もあります。
放送技術の進化もありますし、どう広報するか、どう競技人口を増やし、どうファンを増やすか、といった努力も影響を与えます。
今日マイナーな競技でも、明日はメジャーな競技かもしれません……言い過ぎですかね( *´艸`)
陸上男子100メートル、10秒を切ったのは1964年東京オリンピックだそうです。
今や、9秒台を出せてもオリンピック選手として選考されることも難しい時代になりました。
不可能と言われることは、まだまだあるかと思います。
でも、身体的心理的なブロックが解除されたなら、可能に変わる瞬間がいつかきます。
「ありえない」を見つけたら、新しい変化を生み出すチャンス到来です!!
楽しみですね(*'ω'*)


今回の引用部分で、特に顧客から定義しづらい産業であることから、素材産業や用途産業が特記されていますが、モノの見方、という視点で考えれば、同じように考えていけるのでは、と考えています。

差別化よりも独自性を目指したほうが、ブルーオーシャンに居続けることができるのでは? とこんな記事を書きました。

誰が買うか。
どこで買うか。
何のために買うか。
この三本柱を考え抜いたら、あなたのモノ・サービスはより独自性をもつものに変わっていくのではないでしょうか。
よりブルーオーシャンを目指せる気がしませんか♪

顧客をどのように絞りますか?
あなたのモノ・サービスは、どこでどのように購入されますか?
顧客はあなたのモノ・サービスを購入する目的は何ですか?
「ありえない」と感じてしまうもの・ことはどんなことですか?
何が可能になれば「ありえない」は進化に変わりますか?


実践するドラッカー【事業編】』 
PART1 理論編 chapter2 顧客が事業である p51 #22


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実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
ドラッカー先生の言葉と佐藤先生の解説が1セット、そこかしこに「今のあなた」に必要な言葉が散りばめられています。
佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?

【事業編】は、時間軸を意識し、自らを変革させていく姿勢と方法を習得するため、自らの事業を明確に定義するための補助線として書かれています。


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