モノ・サービスの重要度・大切度合いを高めることが独自性を生む、と思うのです。[事業編 #20]
市場にとっては、いかなる製品、いかなる企業も重要な存在ではない。最も価値があり、最も望まれている製品でさえ、多様な製品、サービス、満足の一部にすぎない。
『創造する経営者』第Ⅰ部 事業の何たるかを理解する
第6章 顧客が事業である p123より
いろんなメーカーさんが、一つの商品を他社との差別化を目指して新商品やリモデルを続けていらっしゃいます。
そんな商品を、例えば100円ショップなど、より安く提供できる場で提供されるようになると、顧客は簡単に奪われてしまいます。
ちょっとした付加価値合戦が繰り広げられていることもありますよね。
似たような性能をもった商品が店舗の棚に大量に存置されていると、何を理由にその商品を手に取ればいいのか、迷ってしまうことありませんか?
たくさんの商品の中から、どんな理由でその商品を選んでいるのでしょうか?
例えば、ジャム。
例えば、バター。
例えば、コーヒー飲料。
例えば、パスタソース。
例えば、食器用洗剤。
例えば、芳香剤。
例えば、……。
どうしてもこれがいい!! という理由がなければ、消去法で選んでいたりします……(;^_^A
安いから……、量がたくさん入っていて何度も購入し直さなくていいから……、区別がつかないからこっちでいいや……。
こだわりが強くはないけれど、この商品のこの部分に魅かれる、という理由があると、その商品は「魅力」という独自性を持っている、ということですよね。
その魅力度合いが高くなればなるほど、ファンにもなってくれますし、「これいいよ!!」と家族や友人、口コミなどで広めてもらうことにもつながります。
「他の追随を許さない独自性があること」は、その製品が、その組織が、顧客にとって重要な存在となる理由になります。
noteで「独自性」を調べてみたら、こんな記事を発見しました♪
こんな素敵な巡回展が開催されているのですね( *´艸`)
アアルトの作品は、量産化によって入手しやすくなるモノでありながら、有機的な曲線を描いている椅子や照明で有名ですよね。
イッタラのアルヴァ・アアルトコレクションも、視界に入ると何となく心も柔らかくなる感じで、好きです。
差別化ではなく独自性の追求、と言えば、アアルトかぁ!! と一人で納得してしまいました。
量産化されているのに、単なる差別化ではなく、アアルトだからこその曲線で、でもその曲線は曲線だからこそ、自然界にあるもので誰もが身近に感じられる、という思いつきそうでなかなか思いつけない独自性の象徴的なもの、という感じがします。
単純に工業製品というだけでなく、工業とアートの往復、というお話に、独自性の源泉を観ることができました。
すべて満足、という商品はオーダーメイドなら叶うかもしれません。
「ここは……まぁ、いまいちなんだけど、他の部分が文句なしに好きっ!!」なんてことは、量産的なモノ・サービスを提供する側として目指せる部分ですよね。
満足できない部分も愛嬌として捉えてもらうことができたなら、そこも独自性の一つだと思います。
独自性は、籠められた愛情の大きさ・強さを表しているのかも!? と思うと、ちょっとワクワクしませんか♪
差別化を追い続けることは、いつかレッドオーシャンに陥ってしまいます。
独自性を追い続けることは、他の追随を許さないことにつながり、ブルーオーシャンに居続けることができるように思います。
そのモノ・サービスが、組織が、あなた自身が独自性をもつことが、顧客に最も近づくことのできるきっかけになるのではないでしょうか( *´艸`)
あなたが提供しているモノ・サービス、差別化を目指していますか? 独自性を持っていますか?
どのような差別化をはかっていますか?
どのような独自性を持っていますか?
その独自性をより高めるために、これから何をしていきますか?
『実践するドラッカー【事業編】』
PART1 理論編 chapter2 顧客が事業である p47 #20
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実践するドラッカーシリーズは、膨大な数のドラッカー先生の言葉を選りすぐり、5つのテーマ別にまとめられた書籍です。
編著者の佐藤等先生は、札幌を中心に全国各地でドラッカーの書籍を中心に読書会を開催されてきました。
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佐藤先生の解説は、ぜひそれぞれの書籍で確認してください(*^ω^*)
ここではわたしが感じたことをお伝えしていきます。
自ら考え、決定し、行動するあなたのためのドラッカー、一緒に探してみませんか?
【事業編】は、時間軸を意識し、自らを変革させていく姿勢と方法を習得するため、自らの事業を明確に定義するための補助線として書かれています。