【国語】語句
慣用句
いつくかの言葉が結びつき、元の意味とは違う意味になった言葉。
あっけにとられる→驚いて言葉を失う。
馬が合う→気が合う。
気が置けない→気遣いしなくてよい。
首(肩)をすくめる→恐れ入ったり困ったりしたことを表すおどけたしぐさ。
高を括る→見くびる。
眉を顰める→心配や不快から顔をしかめる。
ことわざ
昔から人々の間で言い慣わされた教えや、戒めの意味を持った言葉。
石橋を叩いて渡る→用心の上にも用心する。
三人寄れば文殊の知恵→愚か者でも、三人集まれば、文殊菩薩*のような良い知恵が出る。
習うより慣れろ→人に教わるよりも、直接、体験していく方が身に付く。
転ばぬ先の杖→失敗しないように、前もって用意する。
文殊菩薩の意味
故事成語
昔の中国の話から生まれた教訓となる言葉。
五十歩百歩→少しの違いはあるが、本質的に同じであること。
矛盾→つじつまが合わないこと。
国語辞典の意味から選ぶ
「軌道に乗る」
軌道が乗る→「予定通りに進み、調子づいてきた」という意味。
語句で異なる漢字の意味を捉える
「立」
立体→立つ物体。
立証→証拠を挙げ、事実を立てること。
廃立→今の国家を廃止し、別人を立たせること。
立春→春が立つ(始まる)こと。
立方→方体を立たせる(立体)こと。
建立→建物(立体)を建てること。
立米→立法 メートル(米)のこと。
これで、漢字「立」のつく語句の意味がおおよそ分かりましたか?
問題
一 次の慣用句を使って、文を作りなさい。
㈠気が置けない
㈡首をすくめる
㈢高を括る
㈣眉を顰める
二 次の意味のことわざを書きなさい。
㈠用心の上にも用心する。
㈡人に教わるよりも、直接、体験していく方が身に付く。
㈢失敗しないように、前もって用意する。
三 「楚人有鬻楯與矛者。」で始まる漢文の名前でもあり、つじつまが合わないことを意味する言葉は何か。
四 「試験範囲に山をかける。」の意味は何か。
五 「強引」と同じ意味で「強」が使われている熟語を選びなさい。
ア:強行 イ:強制 ウ:強大 エ:強力 オ:補強
解答
一 次の慣用句を使って、文を作りなさい。
㈠兄は、気が置けなくてもいいです。
㈡説明書を見て、首をすくめる。
㈢できないだろうと高を括る。
㈣心配事で眉を顰める
二 次の意味のことわざを書きなさい。
㈠石橋を叩いて渡る
㈡習うより慣れろ
㈢転ばぬ先の杖
三 「楚人有鬻楯與矛者。」で始まる漢文の名前でもあり、つじつまが合わないことを意味する言葉は何か。
矛盾
四 「試験範囲に山をかける。」の意味は何か。
例)高得点を期待に、試験範囲を勉強をする。
五 「強引」と同じ意味で「強」が使われている熟語を選びなさい。
ア:強行