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石畳


石畳を登って行くと
そこには空が広がっている筈だった
一面の海
海原を潮風がかけていく

そんな石畳を登っていた筈だった

石畳はどこまでも続く
螺旋の様に曲がりくねり
上がったり下がったり

石畳を辿って行くと
そこは私の中だった

そこは私の心の奥底
虚空と赤い渦の中

引き返そうとすると
石畳は下がり
更に奥へ奥へ

一連の蓮の花咲く
蓮の花の上に座る
白髭の老人
人差指を伸ばしている

これは神様の夢なのか

私は何処まで昇ってきたのか

急いで引き返そうと
石畳をどんどん降りた

ところが石畳はまた
どんどん登りはじめる
上へ上へと
先へ先へと 
私の意思とは無関係に
どんどんどんどん進んで行く

引き返そうとする私
かまわず登って行く石畳

これは私の夢なのか

それでも引き返そうとする私
登り続ける石畳

私の足は右左
交互に石畳を踏んでいる

石畳を踏んでいるのは私なのか
それは私の足なのか
私は私なのか
踏んでいるのは石畳なのか

はっきりした意思
踏みしめる石畳

石畳は続く
私を教える

石畳は話す
意思を教える

石畳を踏みしめ
何処へ向かうのか

明るい方へ

石畳を登り
何処へ行きたいのか

明るい方へ

石畳は続く

光のさすほうへ
光のさすほうへ

おはよう



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7/24 洋介さんから、講評をいただきました。



有難うございます💖


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