「心の平穏」は退屈と紙一重だったという話
みなさんこんにちは。コロナの影響で仕事が休みになって12日目のクッフィーです。最近、韓国語の勉強を始めました!
さっき、運動不足で体がガチガチだなぁと感じたので、ストレッチをしていたら、ふと思い出したことがあったので、忘れずにシェアしたいと思います。
オーストラリアに来て、よかったことの一つ。それは、自分の「心の平穏」を実感として持てたことです。どう言うことかにゃ?と思う方がいらっしゃるかと思いますが、みなさんは自分の「心の平穏」てこれだなぁと感じたことはありますか?
わたしは生まれてから28年間、日本で生きてきました。学校に通って、部活やって、塾に行って、友達と遊んで、サークルにも入って、バイトもして、仕事もして忙しい日々を生きていました。リラックスはしても、「心の平穏」なんてこと考えもしなかったと言うのが本当のところかもしれません。
もう4年も前、ワーホリ時代の経験。西オーストラリア州のアルバニーという所のいちご農場で、3ヶ月間働きました。車がないとどこにも行けないド田舎。農場内に寝泊まりし、今まで経験したことのないような居住環境での生活でした。初日に、とんでもないところに来てしまった、と、ガチで泣きました笑
年季の入ったキャラバンの中での生活。私と一定の距離を保ってくれるアリさんとクモちゃんとシェアしていました。数日で慣れました。
朝5時に起きて、6時から午後2時まで働いて、そのあとは農場で一緒に働いている仲間と遊んで(外で筋トレ、散歩に出かける、飲み会、ご飯を作って食べる、話す)、夜10時には寝る生活でした。これが毎日。休みは週1でした。
仕事は、肉体労働でめちゃきつかったです!腰を屈めて、一つ一つイチゴを収穫。給料が歩合制なのでお金を稼ぎたければスピード命です。こんなことやってられるか!と数日で辞める人もいました。1週間経った頃にはイチゴをもぎ取るプロになりました。蜂に2回刺されたのも良い思い出。
2年目のワーホリのビザを取るために、みんなこういったオーストラリア人のやりたくない仕事を3ヶ月間頑張ります。もう一回やりたいかと聞かれたら、絶対嫌や!と答えます。でも、実は、この農場での生活は私のオーストラリア滞在5年の中で1番の良い思い出でもあります。得たものが大きかった。
なぜかというと、1つは仲間との出会い。テーマと違うのでここでは詳しく書きませんが、大切な仲間ができたことは宝物です。2つめは、今回の記事のテーマである「心の平穏」とは何かを知れたことです。
仕事終わりのとある午後、シャワーを浴びて、さて、とりあえず何もすることがありません。別に何も予定がありません。とりあえず、自分の住処の前で、ぼーっとしていました。その時に...急に、ふと、「あ!!!これが心の平穏か!!」と思ったのです。
自分がただ今ここにいて生きてる感覚。何をしなきゃいけない、どうしなきゃいけないが一切ない。ただ、自然の中に時間が流れているけど、同時に止まっている。このままでいい、何もしなくてもいい、という、波風の立たない、とても平坦で、静かな感覚。
この感覚は、退屈という感覚と紙一重でもありました。でも、心が満ちた退屈と言ったら良いでしょうか。
本当にこの感覚は、新鮮で、おそらく私の人生観が変わった瞬間だと思います。そして、この感覚を知るということが、私にとっての財産になりました。どういう状態が自分に心の平穏をもたらすかを知れたからです。
何か生産的なことをしなきゃ、何かを達成しなきゃ、何かしなきゃ!そんな「しなきゃ」から脱することが私の心の平穏でした。そこに疑問を抱かずに、ずっと生きていたみたいです。そりゃ自分を知らず知らずに追い詰めて、生きづらくなりますよね。はは...
心の平穏なんて今は別にいらないという人もいるかも知れません。何が大事かは人それぞれだからです。また、あえて、今働いてる会社を辞めて、オーストラリアの辺境地へ行って、自然の中で肉体労働をしなくても、みなさんが日々生活をしている中で、心の平穏は見つけられるものかも知れません。それは、家族といる時であったり、友達や恋人といる時であるかも知れません。瞑想の練習も一つの手段だと思います。
どういう状態が自分の「心の平穏」か知ること、もしくは自分は「心の平穏」を得られるんだ!と知ること、はとても有益で、社会生活を送りながらそれを得るか、どうキープしていくか、どう作っていくかを考えることができるようになります。なので、まずは知ることから!
ということで、今回は、私がどのような環境で「心の平穏」を知ったか、についてシェアさせていただきました。ちなみに、私は自分がHSP(Highly Sensitive Person)だと自覚しています。なので、別に普通に社会生活はできるしあんまり「心の平穏」なんて考えたことのない方、なんだか心に平穏がないなぁ、なんだか苦しいなぁという方は、自然の中で1〜2週間生活してみるのもアリかもしれません。
それでは、みなさん良い1日を〜
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