【読書メモ#2】人生の教養が身に付く名言集 出口治明(著)
こんばんは!
読書感想第2弾ですが、
今回はライフネット生命社長の出口治明さんが著された
「人生の教養が身に付く名言集」を取り上げたいと思います。
ちなみに出口さんは現在71歳で、
大学卒業後に入社した大手の生保会社を58歳のときに退職し、
58歳でライフネット生命を設立されたという経歴を持つ方です。
そんな出口さんが、
「図太く」「賢く」「面白く」生きる術として、
古今東西の名作、名著の中から「処世訓」を集めた本になります。
この本を読んだきっかけと、
心に響いてメモしたことを以下に書きたいと思います。
■読もうと思ったきっかけ
Kindle Unlimitedの対象本に含まれていたので、
ふと読んでみようと思い、ダウンロードしたのがきっかけです。
■【メモ①】リーダーが持つべき『三鏡』について
『三鏡』とは、
中国唐代に著された『貞観政要』で述べられている、
リーダーが持つべきとされた
『銅の鏡、歴史の鏡、人の鏡』の3つの鏡を指します。
具体的には、
・銅の鏡
鏡に自分を映し、元気で明るく楽しい顔をしているかチェックする。
・歴史の鏡
過去の出来事しか将来を予想する教材がないので、歴史を学ぶ。
・人の鏡
他人の厳しい直言や諫言を受け入れる。
を指します。
この3つがリーダーには不可欠で、
出口さんはこの『三鏡』を座右の銘とされているそうです。
■【メモ②】悪人より悪い、『無知の善人』
「悪人とはゲームができるが、善人とはゲームはできない。」
日本の英文学者であった中野好夫さんの言葉です。
出口さんは本の中で、
「これこそが正義だと固く信じ周りにガンガン働きかけてくる人とは交渉も取引もできない。本人は100%善意でやっているつもりだから、何を言っても聞く耳をもってもらえない。こちらとはまったく異なるルールで生きている人たちなので、はじめからゲームにならない。こうした善人に遭遇した場合は「敬して遠ざける」のが一番。『無知の善人』は『悪人』より始末が悪い。」
と述べられています。
■【メモ③】程ほどに楽しむ
「花は半開を看、酒は微酔に飲む。この中に大いに佳趣あり。」
中国の古典『菜根譚』にて洪自誠が残した言葉で、
現代語に訳すと、
「花は半分咲いたころを鑑賞し、お酒はほろ酔い程度でやめておく。これくらいが花や酒を楽しむ最上の方法なのだ。」
になります。
要するに、
花は「これから大きく美しく咲き誇るのだ」という状態のときが一番見応えがある。
ということになるのですが、休職当時の私はそれに深く共感しました。
休職中は主に実家で過ごしていたので
ついつい親に甘えて食べすぎてしまったり(食べ過ぎ)、
休職中なので仕事も全くしていなかったり(休み過ぎ)、
「このまま自分はダメ人間になるのでは?」とも思ったりもしました。
何事も「やり過ぎ」というのはよくなくて、
「五分~八分くらいに留めておいた方が
次回また楽しめるし、ええやん!」と最近は考えています。
■まとめ
ふと見つけて、読み始めた本でしたが、
休職中の心の支えになる言葉がいくつかあったり、
もっと本をたくさん読んだり、歴史を学ぼうと思うきっかけにもなり、
読んで良かった本でした。
やはり当時の人がどう判断して、
結果どうなったのかという部分で、歴史から学ぶことはかなり多いです。
本の中で出口さんは、
「新書」より「古典」をオススメされており、
なかでも「岩波文庫」と「東洋文庫」が良いそうです。
読者の方でオススメあれば、是非教えて頂きたいです。笑
長文読んで頂きありがとうございました。
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