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言いたいことが言えないでモヤモヤしているときの対処法【2022年7月17日】


例えば会社の上司や、同僚や、家族や、パートナーに言いたいことがあるとき。「でもそれを言ってしまったら空気が悪くなりそうだ、立場が悪くなりそうだ、喧嘩してしまうかもしれない……」などと怖くて言うのためらってモヤモヤしているようなとき。そんな気分がそこそこ長く続いているとき。

こういうときはつい「言ったあと」のことを妄想してしまう。

しかしいくら「言ったあと」のことをイメージしても、余計に怖くなったりイライラしたりするだけで、「言いたいことを伝える」という行動にはながらない。なぜなら妄想をたくましくすること、感情を昂ぶらせることにエネルギーを消耗し、行動するだけのエネルギーが残らないからだ。

そもそも妄想が行動につながるならばこんなにずっとモヤモヤしない。成功しようが失敗しようが、行動すれば現実が変わる。現実が変われば、モヤモヤすべき内容も変わる。同じモヤモヤを抱え続けているということは、行動ではなく妄想にエネルギーを流し込んでいるということになる。

こういったモヤモヤに対処するには、「言ったあと」ではなく、「どのように言うか」「いつ言うか」を考えることにエネルギーを使う。

相手がどのように言い返してくるか、そしてそれにどう返すか、とイメトレしたくなる気持ちは痛いほどわかるのだが、そこをぐっとこらえてほしい。そして「どのように言うか」という想像に切り替えてほしい。最初の一言、どうしても伝えたいことだけでいい。相手がそれにどう反応するかまでは想像しなくていい。

そして次は「いつ言うか」を考える。食後に改まってなのか、外に出かけてなのか、就業後なのか、話があるといって予定を組むのか。

「どのように言うか」が行動のリアリティを高め、「いつ言うか」が現実と想像をリンクさせる。

ためしにこれを意識して1週間~1ヶ月くらい過ごしてみてほしい。

それでも行動に移せなかったら次の戦略だ。


自分から伝えるのを「きっぱりあきらめる」

言えないのは勇気がないからではなく「まだそのときではない」のだと考えてみてほしい。時期がくれば、あなたが無理をしなくても状況は変化する。もしかしたら感情が溢れてつい口をついてしまうかもしれないし、急な別れがくるかもしれないし、相手から伝えてくるかもしれない。現実というものはあなたの意思だけではなく、相手の意思、相手と私の関係者の意思など無数の意思が複雑に絡み合って動いている。あなたが望む望まないに関わらず、現実はその時がくれば勝手に動き出す。

だから「言いたいことを言えない自分は勇気がない」とか考えて自己肯定感を下げてほしくないのだ。言えないなら言わなくていい。あきらめて流れに身を委ねることを選択してみてほしいのだ。

あきらめると力みが取れる。あなたが力むのをやめると、あなたの周りの人たちも、その影響を少し受ける。あなたを取り巻く人々の心境が少しずつ変わっていく。この小さな変化が積み重なることで、ある日、状況が大きく動くのだ。

「あきらめるなんてそんなの嫌だ」と感じるなら、これも1週間~1ヶ月だけでいいから試してみてほしい。どうせ気にしても言えないし、気にしないで言わなくても状況は何も変わらないのだ。だったら気にせず過ごして、今までモヤモヤするのに使っていた精神力を他のことに使って過ごしてみてほしいのだ。

現実は変えられなくても、あなたの心の中の風景はけっこうカンタンに変えられるということに気づいてほしいのだ。

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