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「メタ認知」を高める

こんにちは。「メタ認知」とは何か。
それは、認知心理学の用語で、「自分自身の認知活動を第三者の客観的視点から理解し、コントロールする力」というものです。
更に付け足すと、自分自身のことを主観的に捉えるだけでなく、客観的に捉えてみよう、一面的に捉えるだけでなく俯瞰的に捉えようということが「メタ認知」の基本的な役割です。

日々生活していると様々なことに直面します。特に仕事に関する部分については、ストレスが生じる出来事も多いのではないでしょうか。
そうしたときに、どうしても感情は主観的なものになり、ネガティブに捉えてしまいますが、一歩引いて客観的に見ると全く違ったモノの見え方になるようです。

例えば、他人に何かあったときは、そんなに気にしなくてもいいのに、とか、考えすぎだとか、大した話じゃないし大丈夫だよ、なんて言ったりしますが、それは第三者として客観的に見えているからで、同じことが自分の身に生じたときは全く違う捉え方をしてしまうと思います。

そこで、「メタ認知」が発揮できれば、自分の感情を冷静に捉えコントロールすることができ、いつまでも引きずるようなネガティブな感情に陥らなくて済むのではないかと考えられます。

では、「メタ認知」を高めるのにはどうしたらよいか。いくつか効果的な方法があるようです。

一つ目は、「鏡に映る自分を見る」こと。
鏡に映る自分は、自分であって自分ではない。もう一人の自分として捉え、鏡に中の自分に対して話かけると、脳がそのように認識し、自分自身を客観的に観察するという感覚を身につけることができるようです。

二つ目は、「エンプティ・チェア」や「賢者のワーク」といった、自分が自分にアドバイスをするというもの。
「エンプティ・チェア」は、椅子を二つ用意し、片方の椅子に自分の悩みを書き出した紙を置き、そこにもう一人の自分が座っているイメージをし、悩みのアドバイスを行うというもの。
「賢者のワーク」は同じように自分の悩みを書き出した紙を、10分~30分程度時間を置いた後で、カウンセラーにでもなったつもりで、自分に対するアドバイスを書き込むというものです。

「賢者のワーク」は一度試したことがありますが、簡単にできて、しかも驚くほどに冷静になって自分へのアドバイスを書くことができました。

因みに、メジャーリーグで活躍してきたイチローさんは、インタビューで「自分の斜め上にはもう一人の自分がいて、その目でしっかりと地に足がついてみるかを見ている」と発言していたようです。正に「メタ認知」によって感情をコントロールできているのでしょうね。

ネガティブな感情に陥りそうになったとき、一呼吸おいて、「メタ認知」ができるようになるとメンタル的にすごく良い効果がありそうです。

感情は自分のもの。どう捉えるかについて他人は関係なく、自分で決められるものですからね。

「いま、ここ」に集中するマインドフルネスのトレーニングも効果的かもしれません。

この学びを少しずつ実践につなげていきたいと思います。

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