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読書による気づき~LISTEN

こんにちは。
ケイト・マーフィ著、篠田真喜子さん監訳「LISTEN」を読みました。
タイトルが示すとおり、「聞く」ことに焦点をあてた本です。

円滑なコミュニケーションを図るうえで、話すだけでなく、人の話をしっかり聞くことが大事だということが近年出版された本にも書かれているように思います。

話す側の立場からすれば、相手がしっかりと話を聞いてくれるのは、自分を受け入れてくれていると感じますので、そこは何となくの納得感があります。

ただ、それだけではない。我々は「話す」ことの教育を受けてきていますが、「聞く」ことについてはおざなりになっているのではないか。その「聞く」ことが重要であることの本質について深堀し、スマートフォンが生活に深く入り込んでいる現代の社会においてどう対処していくのかが、分かりやすく書かれています。

約500ページにわたる読み応えがある本ですが、項目が細分化されていますので、目次を見て気になったところだけ読んでみても十分に理解できる内容です。

また、重要なフレーズは太字となっており、波線が引いてあり目を引きますのでパラパラめくって気になったところで止めて読んでもいいと思います。

今回全て読むことができましたが、その中でも最も心に残った部分を次に引用します。

 耳を傾けることで、自分の視野の外側で展開する世界に気づき、受け入れるようになります。そしてそれが、自分の狭い視野の内側で起きていることの整理に役立ちます。
 人生で起こることは自分の思い通りにならないことばかりですが、聞くこと自体は例外で完全に自分でコントロールできます。
 あなたの意識を向ける価値のある人は誰か、自分で決められるのです。
 聞くことをあなたに強いるなど、誰にできません。人の話に耳を傾ける能力は贈り物であり、誰にどう授けるか、あなたが決めるのです。 

LISTENより

ただ闇雲に何でも聞けば良いわけではなく、どのように聞くのかといったことを自分で考えて対処することが大切だと感じました。

この気づきを豊かな人生を送るうえでの一助になるよう生かしていきたいと思います。

読んでいただきありがとうございました。


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