第五章 おプロじゃなくても
まんじろうとアールは暖かいオレンジ色に包まれた廊下を抜けて、お風呂場に着いていた。そこは二つの部屋に分かれていて、手前の部屋には様々なお風呂グッズが並べられていた。バスタオルにパジャマ、石鹸に加えて湯船に浮かべられるおもちゃまで揃っている。
「はい、それじゃあ~ね~、一緒に選びましょうかね~」
アールはまんじろうの手を優しく握り、部屋の中を案内した。そこはカラッとしていて明るく、壁紙は淡い水色で清潔感が漂っている。更に窓の数が他の部屋よりも多めで、窓を右と左から寄せて真ん