ぬいぐるみたちの生活日記

こんにちは ぼくはまんじろうです ぬいぐるみです ままのすまほをかりて にっきをかきま…

ぬいぐるみたちの生活日記

こんにちは ぼくはまんじろうです ぬいぐるみです ままのすまほをかりて にっきをかきます ぼくのともだちや、かぞくもつぶやきます よろしくおねがいします かいぬしです! ぬいぐるみをテーマにした物語を書いています。現在2作目をあげました。Twitterしてます。

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2023/9/18

【ヌイノモリのわたご】  太陽が夜を押し上げるように空を照らしている中、ぬい広場にある森の奥では今朝もゆめちゃんが数匹のボランティアと共に作業を進めていた。皆、左手に触れると溶けてしまいそうな柔らかな布を入れた茶色い籠を持っている。ゆめちゃんは右手に扇を持っていた。 「おはようございます、みなさん。今日もよろしくお願いします。日が昇り、暑くなる前に作業を終えて下さいね」ゆめちゃんの挨拶をはじめに、お互いぺこりと頭を下げ、てくてくと列を作り森へ入っていった。   この周辺

    • シューター嫌いが1日でシューター好きになった行動3選!(スプラトゥーン研究結果報告書)

      あなたは、スプラトゥーンで好きなルールは何ですか?私はナワバリバトルです。 今日はスプラトゥーンのナワバリバトルにてシューターの撃ち合いが楽しくなる行動について書いていきます。 読んだあなたは、スプラトゥーンがもう一度やりたくなる、または、やってみたいという気持ちになります。 スプラトゥーンのナワバリバトルでの醍醐味は、「シューターの撃ち合い」である! 私は1日でそう思える様になりました。 私は対面に苦手意識を持っており、対面拒否な武器をナワバリバトルでよく使っていま

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      • おプロの話

        第一章 お風呂嫌いなぼく 「いやーーーーー!!お風呂入らないもん!!絶対嫌だもーーーん!!」  お風呂場と書かれた扉の前で、可愛い垂れ耳うさぎのぬいぐるみが首をぶんぶんと横に振っている。「でも、まんじろう、さすがに頭のモフ毛にお醤油が付いたままなのはダメだと思うな」  かいぬしがまんじろうの前にそっと座り、よしよしと頭を撫でながら説得をしている。 「お醤油だったら、お出かけした後みたいに濡れたタオルで拭いてくれればいいもん!お醤油くらいなら、ぼく仲良くできるもん!!」  まん

        • 第五章  おプロじゃなくても

           まんじろうとアールは暖かいオレンジ色に包まれた廊下を抜けて、お風呂場に着いていた。そこは二つの部屋に分かれていて、手前の部屋には様々なお風呂グッズが並べられていた。バスタオルにパジャマ、石鹸に加えて湯船に浮かべられるおもちゃまで揃っている。 「はい、それじゃあ~ね~、一緒に選びましょうかね~」  アールはまんじろうの手を優しく握り、部屋の中を案内した。そこはカラッとしていて明るく、壁紙は淡い水色で清潔感が漂っている。更に窓の数が他の部屋よりも多めで、窓を右と左から寄せて真ん

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        • ぬいものがたり
          19本

        記事

          おプロの話4

          第4章   おプロのモカとアール 「そういえばまんじろう、隣町との境を歩く時は気を付けてね!確かそのおプロさんそこ付近に住んでて、色んなぬいぐるみのお風呂相談を受けているみたい!」  そばくんが言っていたことをまんじろうはぼんやりと思い出していた。  クチバシ町の隣町というとオオハネシロ湖のある自然豊かな場所で、名前はハネシロ町といったはずだ。その湖には白鳥の像があり、 「愛すことだけでなく愛されることも忘れてはならない」という言葉がその像近くの石碑に彫られている。

          おプロの話3

          第三章 そばくんのお家にて  次の日まんじろうはワクワクしながら詰め込んだポシェットを持ち、いつもより早く外に出ていった。  早起きの得意なマーガレットでさえも、目を擦りながらまんじろうを見送ったという。 「まんじろう、いつもは目をしょぼしょぼさせて朝を過ごすのに今日はバッチリ目を覚まして行きました」  マーガレットはかいぬしからホットミルクを受け取り、朝食をとっている。 「そういえば、マーガレットはどうしてそんなにまんじろうのお風呂嫌いを気に掛けてくれているの?」

          おプロの話2

          第二章 おプロというお仕事 「おプロに会ってみませんか?」  マーガレットからそう言われたまんじろうは、目をまん丸にして泡だらけになったマーガレットを見た。その泡はさっきよりもふわふわで粒の丸さが一目で分かり、その泡にまんじろうのきょとんとした顔がうつりこんでいる。 「私の知り合いにお風呂のプロ、つまり『おプロ』がいるんです。まんじろうに会わせてあげたいと思ったのですがどうでしょうか?あら?まんじろうもお風呂入りますか?」  マーガレットは新しい石鹸からできたふわふわ

          おプロの話

          第一章 お風呂嫌いなぼく 「いやーーーーー!!お風呂入らないもん!!絶対嫌だもーーーん!!」  お風呂場と書かれた扉の前で、可愛い垂れ耳うさぎのぬいぐるみが首をぶんぶんと横に振っている。 「でも、まんじろう、さすがに頭のモフ毛にお醤油が付いたままなのはダメだと思うな」  かいぬしがまんじろうの前にそっと座り、よしよしと頭を撫でながら説得をしている。 「お醤油だったら、お出かけした後みたいに濡れたタオルで拭いてくれればいいもん!お醤油くらいなら、ぼく仲良くできるもん!

          探偵そばくん『完全版』

           ぬい世界でのそばくんの朝はゆっくりと始まる。朝日が顔を出し、その暖かい光がみんなの家に届く頃にそばくんは目を覚ます。以前は目覚まし時計を使って起きていたが、最近は慣れて自然と目が覚めるようになった。もふもふ、ふかふかの布団にはそばくんのマークであるバツ印が、そばくんのへそのように1つぽちょんと付いていた。 「しょばぁ…しょばしょば…」  そばくんはむくっと起き上がり、布団からもぞもぞと出ると窓のカーテンを開けた。朝日は真っすぐそばくんの寝室に降り注いでいる。そばくんは朝

          探偵そばくん『完全版』

          探偵そばくん4

          ↑1つ前はこちらです✨  こうしてハルに加えて鍵を管理してくれるうさぎのゆめちゃんが加わることになり、そばくん達のナゾを追いかけた冒険はよりワクワクするものとなった。 「そろそろせんじろう君とお仕事交換の時間だから、それまで少しだけ待っててくれるかな?」  受付ぬいのお仕事は誰かと交代で行っていて、今日の午後2時からはうさぎのせんじろうが担当になっている。しばらくするとネズーさんのいる受付ぬい休憩室に、間に合ったー!という明るく大きな声が聞こえてきた。せんじろうは時間ギリギ

          探偵そばくん③

          「みんな集まったね」 「じゃあ始めようか」 ある場所で何かが起きている  そばくんとハルは第1のナゾを解き明かし次に向かうべき場所、Aの部屋の扉前に立っていた。 「そういえばそばくん、確認なんだけどAの部屋っていつでも開いているんだっけ」  ハルは扉を見ながらそばくんに恐る恐る聞いた。 「確か、受付ぬいさんが開けてくれるんだった気がするよ、ハルくん」  そばくんもぷるぷる震えながら扉を見上げ、答えた。今、扉の前にはもふもふの可愛いペンギンが扉を見上げながら2匹立

          探偵そばくん第1のナゾ総集編

           ぬい世界でのそばくんの朝はゆっくりと始まる。朝日が顔を出し、その暖かい光がみんなの家に届く頃にそばくんは目を覚ます。以前は目覚まし時計を使って起きていたが、最近は慣れて自然と目が覚めるようになった。もふもふ、ふかふかの布団にはそばくんのマークであるバツ印が、そばくんのへそのように1つぽちょんと付いていた。 「しょばぁ…しょばしょば…」  そばくんはむくっと起き上がり、布団からもぞもぞと出ると窓のカーテンを開けた。朝日は真っすぐそばくんの寝室に降り注いでいる。そばくんは朝

          探偵そばくん第1のナゾ総集編

          探偵そばくん2~第1のナゾ完結編~

          ↑前作はこちらから 「さかなのつかみとりをせよ、って書いてあるけど、さすがに魚の掴み取りに本当に行くってことじゃないよね」ハルは自信がないのか小声でそばくんに聞いた。  そばくんは、うん、と頭を左右に揺らしながら答えた。何かを考えている時のそばくんに良く出る癖だ。揺らしているのは、頭かも知れないし、時には体ごと揺れている時もある。 「こういう時はナゾ全体をしっかり見てみよう。ハルくん」そばくんはイスをテーブルに近づけ、ハルくんはそばくんにナゾがしっかりと見えるように厚紙

          探偵そばくん2~第1のナゾ完結編~

          探偵そばくん

           ぬい世界でのそばくんの朝はゆっくりと始まる。朝日が顔を出し、その暖かい光がみんなの家に届く頃にそばくんは目を覚ます。以前は目覚まし時計を使って起きていたが、最近は慣れて自然と目が覚めるようになった。もふもふ、ふかふかの布団にはそばくんのマークであるバツ印が、そばくんのへそのように1つぽちょんと付いていた。 「しょばぁ…しょばしょば…」  そばくんはむくっと起き上がり、布団からもぞもぞと出ると窓のカーテンを開けた。朝日は真っすぐそばくんの寝室に降り注いでいる。そばくんは朝

          『Mの部屋の話』

           「そばくんのおへそのばってん、やっぱり魅力的で素敵だよね!!」  「まんじろうイコール人参っていうイメージがあるのは、さすがだと思うよ!!」  可愛い二匹のもふもふ達は白い丸テーブルを囲むように座っていた。この白い丸テーブルは他にも部屋の中にいくつか置いてあり、まんじろう達以外にもテーブルを囲んでいるぬいぐるみがいた。 「うさみちゃんは、そのピンクのリボンが似合ってるしトレードマークだよね!」 「ゴリくんは不器用って言ってるけど、人付き合いも上手でお友達たくさんいる

          はじまりの終わり

           20221007、ここから始まった。  AとBの扉をそれぞれ鍵を使って開けて、  AとBの部屋にあるりんごと蜜蜂の燭台に、長めのろうそくを置いて火をともした。    朝になれば、ぬい広場からそれぞれの部屋に向かうお友達が訪れるだろう。  私たち受付ぬいは、迎える側になる。せんじろう君と一緒にそれぞれの部屋を掃除して、明日の朝に向けて解散した。  家に着くと、今日までに起きたことを振り返っていた。  突然、夢で不思議な声からお願いをされてその日の夜に招待状が挟ま