pomera愛用者こと「ポメラニアン」は、noteにも生息しているのだろうか。
#20240810-445
2024年8月10日(土)夏休み22日目
私はキーボード入力派だ。
小学生のときにブラインドタッチを習得したので、思い考える流れとほぼ同じ速さで打つことができる。
もちろんスマートフォンでのフリック入力もできないわけではない。ただキーボードのように触った感触がないため、「文字」の部分――「あ」行ならば「あ」の文字――を見ていないとならないため、文章の流れがわからなくなる。フリック入力の達人になれば、文章を見ていても誤タッチしなくなるのだろうか。
短文のやりとりならばスマホでも構わないが、長文となるとすぐPCなどキーボード入力ができるものを開いてしまう。
画面の大きさも重要だ。
数行だと何を書いていたのか、すぐ混乱してしまう。まとまった文章量が目に入っていないと文章を書き続けることが難しい。
noteの記事ももちろんスマホでは書けない。
自宅で書く場合は、ノートPCで書いている。インターネットに接続しているので、投稿するのに1台で済むからだ。
出先で愛用しているのは、キングジム社のpomeraだ。
テキスト入力に特化したデジタル商品で、私が持っているのは2016年発売のモデルDM200(最新モデルは2022年発売のDM250)。
軽量(580g)で、持ち歩きが楽。
開けばすぐに電源が入る手軽さ。
Webサイトが見られないこと。
ある程度の量の文章を見渡せること。
白黒反転機能があり、目にやさしい。
文章をインターネット上にアップロードしたいときには不便だが、このWebサイトが見られない点も重要だ。
調べものをしていたのに、ついついネットサーフィンをすることがない。文章を書く作業が中断されないのだ。どのみちスマホも持ち歩いているのだから、どうしても調べものをしたいときはスマホを使えばいい。
無線LANを使ってメールサーバーに書いた文章を送信することはできる。だが、それもメールサーバーのセキュリティを強くしていると拒否されるので、私はSDカードに保存してテキストファイルを物理的にノートPCに移している。
pomeraを買うか悩んでいたとき、背中を押してくれたのはむーくん(夫)だ。
「はっちゃんなら、持ち腐れにはならんよ」
むーくんがいった通り、私のバッグにはpomeraが常にある。
持ち腐れにならなかった。
バスや電車のなかでも打つし、ノコ(娘小5)の習い事待機中にカフェでも打つ。本を開くか、pomeraを開くか、だ。
一時期、ノコが私を真似て壊れたキーボード――むしろpomeraより大きい!――を持ち歩きだしたときに笑ってしまった。電車に乗るとリュックからおもむろにキーボードを取り出し、画面のない状態でカチャカチャとやりだす。
子どもって、なんてもう、親がすることに興味があるんだろう!
pomera愛用者を「ポメラニアン」と呼ぶらしい。
(小型犬のポメラニアンじゃあない。)
私はれっきとしたポメラニアンだ。
キングジム社が発売している「pomera」Tシャツも実はほしかったりする。丸首Tシャツが似合わないから手を出さないだけだ。
ノコの習い事発表会帰り道。
家族3人でファストフード店に立ち寄った。
「ママママ」
ノコがちらりと1つ向こうのテーブルを目で指した。細身の男性が1人座っており、そのテーブルには見紛うはずがないpomeraだ!
インターネットの世界ではポメラニアンの存在を知っていたが、現実世界でお会いしたことがない。
「ポメラニアンッ」
思わず小声でいってしまう。語尾についたハートマークは隠せない。
えええええ、どうしよう。
ノコとむーくんはまだ大量のポテトを食べている。先に食事を終えた私はいつものごとく、pomeraを開こうと思っていた。
ここで開いたら、どう思われるのだろう。
男性はハンバーガーを口に運びつつも画面を凝視している。1人なのであまり周囲に目をやることはなさそうだ。開いたとはいえ、気付くとは限らない。
私はトートバッグから我がpomeraをそっと取り出して開いた。
男性がこちらを見たかはわからない。
なんせテーブル1つ向こうだ。
店を一歩出た途端、声を立てて笑ってしまう。
「ポメラニアン、いたね! いるのは知っていたけどさ、はじめて遭遇したよ!」
ポメラニアンだ、ポメラニアン!
note界隈にもポメラニアンは生息しているのだろうか。
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